20代で起業を成功させるには？メリットを最大限に活用しよう！

最終更新日：2023年11月10日

20代の起業で事業経営を成功させることは、十分に可能です。なぜなら20代は熟年層の起業に比べて、若いからこそのメリットが豊富にあるからです。ただし、若ければ必ず事業が成功するというわけではありません。たとえ若くても安易な気持ちで起業すれば、事業に失敗する可能性もあるのです。

事業経営は起業前にどれだけ準備するかで、その後の経営にも大きく影響してくるものです。ここでは、20代で起業することのメリットや経営者として意識しておきたいポイントなどを解説します。起業する前20代での起業に必要なことを学んで、メリットを最大限に活かしながら独立開業を成功させましょう。

• 1.20代で起業することのメリット
• 2.デメリットも考え方によってはメリットになる
• 3.20代の起業で意識しておきたい４つのこと
• 4.フランチャイズでの起業も方法のひとつ

1.20代で起業することのメリット

近年は若い世代で起業するケースが多く、10代で学生起業家ということも珍しいことではなくなりました。実際に現在の大手企業にも、若くして会社を立ち上げ成功している人は数多くいます。

会社員として働きつつも、「自分で事業を始めたい」という20代の方もいるのではないでしょうか。しかし、「なんとなく社長になりたい」という安易な気持ちでは、起業しても経営は長続きしないはずです。

起業するために重要なのは年齢ではなく、どれだけ準備をするかということです。また20代の起業にはメリットもあれば、デメリットといわれることもいくつかあります。ここでは、まず20代の起業のどこにメリットがあるのかを解説します。

■自由な時間がある

就職する業種などにもよりますが、サラリーマンの場合は基本的に会社に拘束されることになります。起業の準備をするだけでも、働きながらおこなわなくてはいけないため簡単にはいきません。学生などであれば、社会人に比べて自分に投資する時間が多くあるという点において大きなメリットがあります。

■体力がある

人によって異なりますが、基本的に20代は体力があり寝る間を惜しんで仕事をしても多少の無理がききます。しかし30～40代になると、無理がきかないようになってくるものです。行動力のある若いうちに、たくさんのことを経験しておくとよいでしょう。

■失敗してもやり直しができる

事業を立ち上げても、100％成功するという保証はありません。経営の仕方によっては、事業に失敗してしまうことも十分に考えられます。しかし20代での起業に失敗しても、やり直しはいくらでもできます。これが40代になると、起業どころか再就職することすら厳しくなるおそれもあるのです。

■年を重ねるほど起業のリスクやデメリットは多くなる

20代での起業はデメリットもメリットとしてとらえられますが、年齢を重ねていくとさまざまなリスクが増えてくるものです。例えば、年齢に比例して健康面でのリスクは高くなってきます。経営者の中には、病気などで体調を崩し経営が続けられなくなるというケースも多くあるのです。

また家庭をもつようになれば家族を養うことも必要になり、家や車を購入すれば出費がかさみます。このため、起業することへの不安も大きくなりがちなのです。これらの点からも、若いうちに起業することはメリットが多いといえるでしょう。

2.デメリットも考え方によってはメリットになる

20代で起業する場合、メリットだけでなくデメリットとして挙げられることもいくつかあります。中でも若者の起業では、「経験が不足している」「人脈がない」「資金が少ない」ということがよくいわれます。

しかし、それらは本当にデメリットなのでしょうか。起業する際は物事をポジティブに考えることで、デメリットといわれることもメリットに置き換えることもできるのです。

■経験不足は伸びしろになる

若い世代は、肩書きがあるようなベテランサラリーマンや経営者に比べて、ビジネス経験が不足しているというのは間違いではないかもしれません。しかし凝り固まった固定観念がない若い世代は、新しいアイデアが生まれやすいといえます。

また、多くの経験を積み重ねていくと第三者からのアドバイスなどを素直に聞くことができないケースも多くあります。年を重ねるほど、自分がこれまでの経験でつちかった自信やプライドなどが邪魔になってしまうこともあるのです。

これが若い世代なら柔軟性もあり、多くのことを吸収しながら成長できるでしょう。そこからすると経験不足といわれるものは、伸びしろという考え方もできるはずです。

■人脈づくりは自分次第

人とのかかわりは、どんな事業においても必要不可欠です。とくに同業者とのネットワークをもつことも、経営に大きく影響するでしょう。

「人との出会いも運のうち」といわれることもありますが、現在はネットを通じて、距離どころか国籍も超えて人とつながることが可能です。自分からチャンスをつかみにいける機会が数多くあり、自由度の高い環境にあるといえます。

さらに地域の自治体などでは、異業種交流会や起業セミナーなどがおこなわれているほか、若い世代でつくっている起業家のコミュニティもあります。人脈は、自分次第でいくらでも広げられる可能性があるのです。

■資金がなくても会社設立はできる

「若い世代は貯金が少なく、資本金がないため会社はつくれない。」というのは、もう過去の話です。たしかに平成18年までは最低資本金規制により、株式会社の設立には最低でも1,000万円の資金が必要でした。

しかし、会社法の改正を機に最低資本金規制は廃止され、取締役3人と監査役1人の選任義務もなくなりました。このため現在では、資本金が1円あれば1人でも株式会社の設立ができるのです。

ただし、設立の手続きには定款の認証などに25万円前後の費用がかかります。それでも、これまでのように会社設立だけで多額の資金を必要とすることはありません。たとえ税理士などに代行を依頼したとしても、30万円前後で会社設立は可能なのです。

しかし起業する事業の規模によっては自己資金だけではまかなえず、資金調達が必要になる場合もあります。資金調達のおもな方法として融資がありますが、日本政策金融公庫などの金融機関には、創業者向けの制度もあるのです。とくに「女性、若者/シニア起業家支援資金」は年齢制限があるため、20代の若い起業希望者にとっては大きなメリットといえます。

また現在は、クラウドファンディングによる資金調達で独立を実現する起業家も増えています。投資家と起業家をつなげるソーシャルレンディングなどもあり、資金調達の方法にも幅広い選択肢があるのです。

3.20代の起業で意識しておきたい４つのこと

20代での起業も含めて、経営者となるためにはさまざまなスキルが求められることもあります。いくら資金があって開業できたとしても、経営者に向いてなければ事業に失敗する可能性もあります。起業する前には、経営者としての心構えも必要です。ここでは、20代が起業する前に意識しておきたいことを４つにわけて解説します。

■忍耐力

起業して経営が軌道に乗るまでは時間がかかるもので、すべて順調に進むことなどほとんどありません。経営は、経験を積み重ねて成功と失敗を繰り返しながら事業を成長させていくものなのです。そのためには強い芯をもつことが大切で、つらいときこそ忍耐力が試されることになります。

■ポジティブな思考

起業経験がなければ、経営面で不安になることが多くあるかもしれません。しかし、一歩前に出ることができないために、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。そこで失敗をおそれず、常に前向きな考えをもち前進できることが重要になります。デメリットもメリットとして考えられるだけの思考をもつことが、経営を成功させるためのポイントです。

■コミュニケーション能力

コミュニケーションは顧客や取引先をはじめ、事業経営していくためには必要なスキルのひとつです。コミュニケーションのスキルを身につけるためには、ビジネス書なども参考になるかもしれません。しかし、多くの人とつながりをもち、経験を積み重ねていくことがスキルを身につけるためには一番の近道といえます。

■アンテナを張り続けること

世の中の流れは、常に動いているものです。業界によっては、すさまじい速さで次々に新しい商品が生まれていることもあります。もちろん流行に流されることなく、ニッチビジネスで成功をおさめている起業家もいます。

しかし事業経営をするには、ニーズや市場の規模などを把握しておくことが大切で、とくに起業時は重要なポイントにもなるのです。その意味でもひとつの分野だけでなく、幅広い視野で世の中の流れを見続けることも必要といえます。

4.フランチャイズでの起業も方法のひとつ

20代での起業は強みが多く、若いがゆえのメリットを最大限に活かすことで、起業しやすいという面もあります。しかし起業するプランを具体的に決めていないときなどは、業種に悩んだり、アイデアや専門知識がないため不安に思ったりすることもあるかもしれません。

もし初めての起業で不安が多いようなら、フランチャイズ加盟して開業することを検討してみではいかがでしょうか。フランチャイズでは、経営面や資金面でさまざまなサポートを受けながら経営をすすめることができます。ここでは、フランチャイズ経営の特徴などを解説します。

■フランチャイズ経営の魅力

一般的にフランチャイズ契約した加盟店は、加盟金のほかに本部に毎月ロイヤリティを支払いながら経営をすすめていくことになります。ロイヤリティとは、本部から登録商標などの使用権利を取得できる対価として支払うお金です。加盟店が支払うロイヤリティの対価には、ほかにも以下のようなメリットが含まれています。

〇ブランド力を取得できる
個人で起業した場合は、認知度をえるために広告宣伝に費用をかけ、新規顧客を開拓する営業なども自分でおこなわなくてはいけません。しかしフランチャイズに加盟すれば、ブランド力を取得することによって、既存顧客をはじめ認知度が高いほど多くの集客が見込めます。

さらに本部によっては、TVCMやチラシなどの宣伝広告も本部が一括しておこなってくれることもあります。このため、加盟店は短期間で経営を軌道に乗せやすいというのが、フランチャイズ経営の大きな強みになっています。

〇経営ノウハウの取得
フランチャイズでは、加盟することでさまざまな経営ノウハウが一度に入手できるメリットもあります。大手企業の中には、フランチャイズに加盟して経験を積んだあと、自社でフランチャイズを展開して、多角的な経営を始めるケースもあります。

個人で独立開業して時間をかけながら試行錯誤するよりも、まずはフランチャイズで経営ノウハウを身につけてみるのも方法のひとつです。さらにフランチャイズ本部のほとんどは、開業前に研修制度を設けています。たとえ未経験の業種であっても、専門的な知識や技術を身につけてから開業できるため、安心して参入することができるのです。

〇継続的な本部サポート
フランチャイズ経営では、開業前だけでなく営業が始まってからも本部から継続的なサポートが受けられる特徴もあります。本部によっては、さまざまな費用を本部が代行してくれることもあります。例えばコンビニなどの業種では、店舗開設に必要な資金や開業後の経費などを本部が一部負担してくれるケースもあります。

ほかにも、本部社員による運営指導や経営アドバイスを受けることができるなど、資金面だけでなく経営面でのサポートもあるのです。フランチャイズ経営の基礎知識などについて、さらにくわしい情報を知りたい方は、以下のコラムもぜひご覧ください。

〇FCビジネスを始める前には、仕組みを知って正しく本部を選ぶべき！

■複数の企業を比較検索することが重要

フランチャイズ展開している企業は、日本全国だけでも約1,300社以上あるといわれています。それぞれ事業の特徴も異なるため、加盟先は複数の本部を比較して自分にあった企業を選ぶべきです。比較しないまま加盟を決めてしまうと、開業後にほかの魅力的な本部の存在を知って後悔することにもなりかねません。

複数の企業を比較検討するには、ぜひ「フランチャイズの窓口」をご活用ください。
フランチャイズの窓口では、フランチャイズ展開している企業を地域別や業種別で検索することが可能です。それぞれの事業の特徴や開業資金の目安も把握できるため、企業を比較検索する際には便利なサイトです。

20代での起業には可能性がたくさんありますが、考えているだけでは何もしていないのと同じことです。起業に向けて変化を与えるには、たとえ一歩でも前進することが大切です。

起業前には、できるだけ多くの情報を集めておいたほうが、具体的なビジネスプランが立てやすくなることもあるでしょう。もちろん自分の中で考えるアイデアを育てるということも大切ですが、ほかの人の考え方などを知ることで変化が生まれることもあります。

フランチャイズの事業説明会や異業種交流会など、同じ志をもつ起業希望者が集まる場所に足を運んで情報交換してみてはいかがでしょうか。さまざまな人とつながっていくことで、新しい道が見えてくるかもしれません。20代には、多くのメリットや可能性があります。自分にあった起業方法を見つけて、20代の独立開業を成功させましょう。

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