FCオーナーを募集している本部の選び方で失敗しない4つのポイント！

最終更新日：2023年11月10日

フランチャイズ（FC）に加盟して起業する場合は、本部の本質を見極めてから契約することが重要です。初期費用の安さだけで安易に契約してしまうと、開業してから十分なサポートが受けられず経営に失敗することがあるためです。

しかし、FCオーナーを募集している企業は数多くあり、判断基準になるものがないと迷ってしまうことも多いでしょう。こちらのコラムでは、加盟するフランチャイズ本部を選ぶポイントや契約時の注意点などについて解説します。加盟したフランチャイズ企業で安定した経営を長く続けるためにも、ぜひご覧ください。

• ポイント1 競合はどのくらいいるのか
• ポイント2 ロイヤリティの金額は適正なのか
• ポイント3 本部からのサポートは充実しているか
• ポイント4 契約期間が長すぎないか
• 企業をよく知るためには事業説明会に参加するのがおすすめ

ポイント1 競合はどのくらいいるのか

フランチャイズ加盟前は、本部についてだけでなく広い視野をもってリサーチしておくことが大切です。とくに加盟する業界にどれくらい競合がいるかということは、大きなポイントとなります。

■需要が高いほど競合は多い

今人気がある業種だから儲かりやすいと安易に考えるのは大変危険です。需要の高い業種や業態であるほど、競合となる他社が多く存在するものです。需要がいくら高かったとしても、安定した利益を得続けるためには、競合他社との競争に勝たなくてはいけません。

そして競合との競争に勝つためには、「ブランド力」が大きなカギになります。認知度の高いブランド力のある本部なら、多くの顧客をもっているだけでなく、新規の集客もしやすくなります。さらに資金力があれば、広告宣伝やスピード感のある店舗展開も可能になるでしょう。

■新しい業種は競合が少ないが実績も少ない

新規事業の場合は競合が少ない点で有利ですが、実績が少ないというところではブランド力のある企業に比べて経営が不安定になりやすいという難点もあります。顧客がついていない新規事業の場合は、集客するための広告宣伝や販促に費用をかけることが必要になります。このため、経営が安定するまでには時間がかかることもあるかもしれません。

ただし近年は、SNSなどの普及により情報拡散するスピードが速いことから、ヒット商材が出るとあっという間に需要が拡大しやすいのが特徴です。新しい業種の場合は、宣伝広告や販促の方法でいかに認知度を上げるかが大切になるといえるでしょう。

また新しい事業の場合は、どれくらいニーズがあるのかということもリサーチしておくことが大切です。いくらほかにない新事業でも、まったく需要のない業種では新規の集客に苦労するばかりか、ビジネスとして成り立たない可能性もあります。

本部を選ぶときは、あらかじめ競合や需要など市場調査をしておくようにしましょう。とくに新しい事業の場合は、将来性があるかどうか見極めることが重要なポイントです。

ポイント2 ロイヤリティの金額は適正なのか

一般的にフランチャイズ加盟した場合は、初期費用としてかかる加盟金のほかに毎月本部にロイヤリティといわれるお金の支払いが発生します。ロイヤリティは本部のブランドや商標などの使用権利を取得できる対価として、加盟店が支払うものです。

加盟店が支払うロイヤリティの金額は本部によって異なり、算出方法にも種類があるので注意しなくてはいけません。ロイヤリティが高額になると、利益が少なくなってしまうだけでなく経営を圧迫することもあります。

企業の中には、ロイヤリティ不要を謳い文句にFCオーナーを募集していることもあります。しかし、システム使用料など別の名義になっていることもあるので注意が必要です。本部と契約する場合は、毎月どれだけ本部に支払いが必要なのか把握しておくことが大切です。

■ロイヤリティが高くても売上が高ければ安定する

ロイヤリティが高額ということは、必ずしも悪いというわけではありません。ロイヤリティを支払うことで利益を出しながら安定した経営を継続できるのであれば、たとえ高額なロイヤリティであっても支払う価値は十分にあります。

ロイヤリティの金額はブランドの使用権利などの対価として、適正かどうか判断することが大切なポイントといえます。またロイヤリティには、加盟店にとってメリットとなるさまざま要素が含まれていることもあるのです。

ポイント3 本部からのサポートは充実しているか

フランチャイズ経営は、本部のブランドや商標などの使用権利を取得できるほかにも、資金面と経営面などさまざまなサポートを受けられることがあります。安定した経営を続けていくためには、ロイヤリティや売上だけでなく本部から受けられるサポート内容とのバランスも重要といえます。

また初期費用が安い場合は経営サポートがほとんどないこともあるため、注意したほうがよいかもしれません。契約前には、売上見込みに対してのロイヤリティ金額や本部にどういったサポートがあるかを確認して、バランスのとれた経営ができるのかを把握しておくことがおすすめです。では、具体的にどんなサポートがあるかを見ていきましょう。

■開業費用の本部負担

開業時には物件取得や内外装工事に多くの費用がかかるのものです。加盟する本部によっては、これらの費用を全額もしくは一部負担してくれる場合があります。また、これまでの実績から条件のよい立地を選定してくれるのもメリットのひとつです。

■経費の本部負担

フランチャイズでは、開業時だけでなく開業後も継続的に費用負担してくれる場合があります。コンビニのフランチャイズには、毎月の水道光熱費を一定割合負担してくれる本部が多く見られます。

■融資のサポート

個人事業主で起業した場合は、実績がないことから社会的信用が得られず、銀行などからの融資がむずかしくなります。しかしフランチャイズ加盟することで、金融機関との間に本部が入って融資をサポートしてくれるため、資金調達をしやすくなるのです。また自社融資制度がある本部では、負担を軽減して資金調達することができます。

■研修制度の開催

本部に研修制度があれば経営のノウハウを身につけることができるので、加盟者が業界未経験であっても開業することが可能です。またアルバイトなどの研修をおこなってくれる本部であれば、加盟者が人材教育に時間を割くことなく本来の営業に集中できます。

■宣伝広告や人事採用の代行

開業時は新規顧客の獲得や人材確保のために、莫大な広告費用をかけなくてはいけないこともありますが、フランチャイズなら本部が代行してくれるケースが多くあります。ブランド力のある本部であれば、高い宣伝効果が期待できるでしょう。

■行政機関への申請など事務作業の代行

開業時は行政機関への申請手続きが必要になりますが、業種によっては多くの書類提出をしなくてはいけない場合があります。また煩雑な事務作業は、加盟者にとって大きな負担になってしまうこともあるのです。本部に開業時の手続きや事務作業を代行などの経営サポートがあれば、加盟者の負担を大きく軽減することができます。

■スーパーバイザーなどによる定期的な経営アドバイス

フランチャイズでは、スーパーバイザーなどが定期的に経営サポートをおこなう本部があります。加盟者は本部からの経営指導や売上を上げるためのアドバイスなどを受けながら、安定した経営ができるようにサポートしてもらえるのです。

ポイント4 契約期間が長すぎないか

フランチャイズ経営では、契約内容が原因で本部と加盟したオーナーがトラブルになるケースが多くあります。ここでは、フランチャイズ契約時に注意すべき点について見ていきましょう。

■契約期間が長いほど中途解約のリスクが高まる

ほとんどのフランチャイズでは、本部と加盟者の間に契約期間が設けられており、満期のたびに更新手続きが必要になります。ただし、何らかの原因で中途解約したい場合には、違約金が発生するということを覚えておきましょう。

本部によって契約期間はさまざまで2年間ということもあれば10年という長い期間が設けられていることもあります。契約期間が長いほど中途解約のリスクが高くなるので、将来的なことも考えて加盟を決めるのがポイントのひとつになります。

■違約金の金額も確認しておくこと

契約時には、本部から事業計画書や契約書などさまざまな書類が提示されますが、署名をするまえに必ず詳細まで目を通すことが重要です。とくに中途解約の違約金の金額には注意しましょう。

違約金が高額すぎて支払えない場合は、契約満期まで無理をしながら経営を続けることになってしまうという可能性があるからです。もし契約内容に疑問点や不明な点がある場合には、署名をするまえに本部に確認をして解決し、納得したうえで署名することをおすすめします。

企業をよく知るためには事業説明会に参加するのがおすすめ

フランチャイズに加盟するには、本部の情報を少しでも多く入手しておくことが大切です。そして、ひとつの企業を見て加盟を決めてしまうのではなく、複数の企業を比較検討するようにしましょう。

本部についてくわしく知りたい場合は、事業説明会に参加するのがおすすめです。事業説明会は、参加したら加盟が必須というわけではないので気軽に参加することができます。ほとんどのフランチャイズでは事業説明会をおこなっており、参加することでおもに以下のようなメリットを得ることができます。

もしフランチャイズに加盟する企業をお探しなら、ぜひ「フランチャイズの窓口」をご利用ください。フランチャイズの窓口では、FCオーナーを募集している企業を業種別や資金別で検索することができます。

また、事業説明会の予約や複数の資料請求などをまとめておこなうことができるので、ひとつひとつの企業ホームページを探す手間や時間を軽減することができます。まずは興味のある企業を見つけて資料請求することから始めてみてはいかがでしょうか。

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