新しいアイディアを生み出すための収束的思考と拡散的思考

最終更新日：2023年11月3日

• 収束的思考と拡散的思考
• 収束的思考
• 拡散的思考
• 収束的思考と拡散的思考の使い分け
• センスがなくても優れたアイディアは出せる
• 拡散的思考にはブレインストーミングが最適

収束的思考と拡散的思考

収束的思考と拡散的思考はアメリカの心理学者ジョイ・ギルフォードが提唱した概念で、人間の思考にみられる2つの側面を表しています。

収束的思考

収束的思考はすでにある情報を元に、1つの正しい答えへ辿り着く思考方法です。
思考のために多くの情報を集め、より早く正確に正解を導き出していきます。
例えば1+1=2という答えは知っていれば考えなくても瞬時に導き出されますが、1という情報を元に2という答えへ辿り着くため収束的思考によります。

拡散的思考

拡散的思考は情報を元に様々な方向に考えを巡らせ、まだ存在しない新しいアイディアを生み出す思考方法です。
1つの決まった答えへ辿り着く収束的思考と異なり、自由な発想でどんどんアイディアをふくらませていくのが拡散的思考です。
拡散的思考をするにも情報が必要で、まずは情報を収集し、情報を元に発想を広げたり視点を変えていきます。
全く関係が分野の情報でも、新しいアイディアのきっかけになることがあります。
思考を拡散させて視野を広げることが拡散的思考の真髄です。

収束的思考と拡散的思考の使い分け

新しい商品やサービスを生み出すには、拡散的思考で自由に考えを広げる必要があります。
全く新しい発想だけでなく、既存の商品やサービスを組み合わせることでも新しいアイディアが生まれます。
新しいアイディアを生み出す課程は拡散的思考、そして新しいアイディアを完成させるには収束的思考を用います。

既存の商品やサービスにない特長を生み出すためには拡散的思考が必要で、アイディアをひとつにまとめる役割が収束的思考となります。
拡散的思考だけではアイディアがまとまりませんし、収束的思考だけでは新しい発想は生まれません。
両方の思考によって新しいアイディアが形となってこの世に生まれ、これまでにない新しい商品やサービスが誕生します。

センスがなくても優れたアイディアは出せる

優れたアイディアをひねり出すにはセンスがないとできない、そう思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
センスがなくても、収束的思考と拡散的思考を活用すれば優れたアイディアを生み出すことは可能です。
アイディアを生み出すひとつの方法として、以下のように収束的思考と拡散的思考を活用します。

情報を収集
↓
拡散的思考でアイディアを膨らませる
↓
収束的思考でアイディアをまとめる

この3つのステップに沿って思考すれば、何もない状態からでも優れたアイディアを生み出すことは十分可能です。
最終的に完全オリジナルのアイディアになるとしても、色々な情報を集めることからスタートします。
拡散的思考をしていくうちに既存のアイディアや情報が新しいアイディアへと変化しはじめますので、今現在何もアイディアが思いつかなくても必要以上に不安を感じる必要はありません。

拡散的思考でアイディアを膨らませておいて、次に収束的思考を用いてその中からこれまでにないアイディアをチョイスしていきます。
ひとつひとつのアイディアは既存のものあったり斬新さが薄くても、組み合わせれば新しいアイディアになります。

繰り返しになりますが、思考の幅を広げてアイディアを広げるのが拡散的思考の役割で、収束的思考はアイディアをひとつにまとめるのが役割です。
拡散的思考と収束的思考の両方を使って思考することで、センスがなくても優れたアイディアを生み出すことが可能となります。

拡散的思考にはブレインストーミングが最適

複数人で集まってアイディアを出し合う時は、ブレインストーミングが最適です。
ブレインストーミングは集団でアイディアを出し合う時に使われる会議の方法で、自由にアイディアを出し合うことをひとつの決まりとしています。
一見奇抜に思えるアイディアも受け入れ、アイディアを出しやすい空気を作りながらアイディアを出していきます。

固定概念にとらわれていては新しいアイディアは生まれにくいので、ブレインストーミングの決まりのひとつである自由にアイディアを出し合う考えを取り入れることにより、新しいアイディアが生まれやすくなります。

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