最終更新日:2023年11月10日
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シングルマザーになると、子どもや自分のために考えなければならないことが多くあります。特に、これからの生活をどうやって成り立たせていくのかが大きな課題になるでしょう。実は、シングルマザーこそ起業して働くのがおすすめです。そこで今回は、シングルマザーが起業するうえで知っておくべきポイントを5つ紹介します。
一般的に、シングルマザーは自分の稼ぎだけで子どもを育ていくことになります。毎月の家賃や光熱費、食費など、日常生活に必要なお金を稼ぐだけでも簡単なことではありません。それに加えて、子どもの将来の教育費についても考える必要があります。小学校に通い始めると毎月学費を支払うのはもちろんですが、臨時の出費も少なくありません。たとえば、ランドセルや文房具の購入費、遠足や修学旅行の交通費などが発生します。さらに、中学や高校に進学すると部活動でもお金がかかるケースがあります。学校以外にも塾や習い事のお金も必要です。大学進学も見据えると子どもにかかるお金は非常に多いので、早い段階からしっかり稼がなければなりません。
一般的なパートやアルバイトだけで、これだけの負担をまかなうのは大変です。夫がいる家庭で家計の足しとして稼ぐなら問題ないかもしれませんが、一家の大黒柱として働くシングルマザーの場合は十分な収入とはいえないでしょう。時給にもよりますが、一生懸命働いても経済的に困ってしまうケースが多いと考えられます。勤務先の都合によって、雇用契約を継続してもらえなくなるリスクがあることも頭に入れておかなければなりません。
パートやアルバイトだけでは経済的に苦しいと感じ、正社員として就職することを目指すシングルマザーもいます。しかし、小さな子どもがいると、就職は難しくなるのが一般的です。フルタイムでは働けなかったり、子どもが病気になると休む必要があったりするため、雇いたがらない経営者は少なくありません。また、働いていないと保育園に子どもを預けられないことも、シングルマザーにとって大きな問題です。小さな子どもを残してでかけられないため、就職活動すら満足にできないケースがあります。パートをして保育園に預けていても、雇用契約が途切れたら預けられなくなり、それ以降は身動きが取りにくくなるケースも見られます。
上記のような子どもが理由のデメリットを考慮すると、勤務先に依存せずに働くことも検討したほうが良いでしょう。自分で起業をすれば、仕事と子育てを両立しやすくなります。働く時間を自由に決められますし、子どもの成長に合わせて仕事の量を調整することも可能です。選ぶ仕事によっては自宅を職場にできるため、雇われるより柔軟な働き方が可能です。仕事をする時間と子育てをする時間をそれぞれ大切にできるようになります。
シングルマザーが起業するときに大事なのは、リスクをできるだけ小さくすることです。事業がうまくいかないと、生活費や教育費を稼げないだけでなく、大きな借金を背負う事態にもなりかねません。そのような事態を避けるには、稼ぐことだけでなく出費を抑えることも強く意識しておく必要があります。出費を減らすためには、事業を慎重に選ぶことがポイントです。できるだけ初期投資が少なくて済むものを選びましょう。起業にあたり設備の導入や仕入れに費用がかかるほど、それらを回収して黒字になるまで時間がかかってしまいます。その間に事業の運営資金が底をついてしまい、生活費や教育費を食いつぶすことになる恐れがあります。
また、大量の在庫を抱えるような事業を選ばないことも大切です。順調に売れれば稼げますが、そうでなければ残った在庫は負債になってしまうからです。在庫を保管しておくスペースを借りるために出費が必要なケースもあるでしょう。在庫を持つのが前提の事業を選ぶなら、受注生産のようになるべく在庫が残らない工夫をすることが欠かせません。基本的には、パソコンがあれば自分の技能ひとつでやっていけるような事業が向いています。
自分が得意な分野を選んで事業を始めると、その分だけ稼ぎやすくなります。不慣れな分野の事業を選んで、基礎から勉強する場合と比べるととても効率が良いです。国家資格を持っているような人であれば、その道の専門家としてコンサルティング業もできるでしょう。コンサルティング業であれば、初期投資はほとんど不要ですし、在庫を抱える心配もいりません。また、特に資格を持っていなくても、何か人に教えられる技能を持っていれば、教室を開くことも選択肢に入れられます。自分の技能が商材なので仕入れの必要はないですし、自宅を教室にすれば毎月の経費を大きく抑えることも可能です。
そう言われても、人の役に立つような資格や技能がないので、自分には無理だと思っている人もいるでしょう。しかし、何か詳しいことや得意なことがあれば、それを活かせる可能性は十分あります。たとえば、手芸や絵を描くことが好きで、続けているうちに得意になったというケースもあるでしょう。それらを趣味として始めたばかりの人に対しては、いろいろなアドバイスができるのではないでしょうか。このように、すでに自分の中に存在するものを活かして稼ぐ方法もあります。
シングルマザーが起業に向いている理由として、苦難に打ち勝つ強い意志を持っていることが挙げられます。生活や子どもの将来がかかっているので、起業を何とかして成功させたい気持ちは一般の人よりも強いといえるでしょう。起業しても思っていたより稼げなかったり、事業を続けにくくなるトラブルが起こったりするケースもあります。シングルマザーの場合はそんなときでも自暴自棄にならず、ちょっとしたトラブルには負けていられないと思う人が多いです。自分が頑張らなければならないという覚悟があり、簡単には挫折しないところが起業家としての強みになります。
ただし、それが裏目に出るケースもあるので注意してください。いくら頑張って続けても利益が出ない場合もあることを頭に入れておきましょう。諦めずに続けた結果、赤字が大きく膨らんでしまい、非常に困ることになるかもしれません。そのため、このまま続けていても利益が出ないとわかったら、引き際を考えることも必要です。そのようなリスク管理ができるなら、簡単に諦めてしまわない分、シングルマザーは成功しやすいと考えられます。
起業について考えるときは、最初に自己分析をすることが大切です。ひとくちにシングルマザーといっても、置かれている状況や考え方は人によって異なります。現状に対して自分がどのような問題意識を持っているのかを明確にしましょう。たとえば、現状の収入では生活していけないと漠然と思っているだけなら、もう一歩踏み込んで分析してみてください。どれだけお金が必要で、何が障害になって下回っているのかを考える必要があります。また、自分の強みや自分ができることを整理することもポイントです。どういう働き方をしたいのかなど、気持ちも含めて洗い出していきましょう。
そのように自己分析をして、客観的に自分を見られるようになると、起業について適切な判断がしやすくなります。自分の強みや理想の働き方も踏まえたうで、どのような起業の仕方をすると問題を解決できるのかを考えることが大事です。事業を開始した後に迷うことがあった場合も、自分にとって的確な解決の方針を立てやすくなるでしょう。
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