コインランドリーを経営する！知っておきたいポイント

最終更新日：2023年11月10日

• 土地活用をしたい人に人気！コインランドリー
• コインランドリーを開業する際の費用
• 開業後の運用資金はどれくらい必要？
• コインランドリーを開業する！流れをご紹介
• コインランドリーの経営は儲かるの？
• コインランドリーを開業するメリット
• 上手い話ばかりではない！デメリットもある
• 個人経営とフランチャイズ！どっちがいいの？
• コインランドリーの経営を成功させる！ポイントは？
• 副業にもおすすめ！コインランドリーの経営について知ろう

土地活用を考えている人や、将来を見据えて副業を持ちたいサラリーマンに人気のコインランドリー経営。実際にコインランドリーを始めようと思ったら初期費用はいくらかかるのか、また運用していくには月々どのくらいの費用が必要になるのかなど気になるお金の話から、開業の際の大まかな流れやメリット・デメリットなど、コインランドリー経営のポイントについて紹介します。

土地活用をしたい人に人気！コインランドリー

せっかく土地を所有していても活用できずに遊休地になってしまうと、税金や管理コストがかかって出費だけが増えてしまいます。駐車場やマンションなどさまざまな土地活用の方法がありますが、そのなかでも特に人気が高まってきているのが「コインランドリー経営」です。
一昔前の感覚で言うと、コインランドリーは洗濯機を持っていない、もしくはこまめに洗濯をして干す時間のない学生や単身男性が利用するものというイメージがありました。店舗の場所も入浴のついでに洗濯ができる銭湯のそばや、単身者や学生の多い街中が主流でした。そのため、時代が移り変わって乾燥機能付き洗濯機の普及率が上がった現在では、コインランドリーも流行らないのでは？と考えてしまいそうですが、実は逆にその需要は高まってきているのです。
現在のコインランドリーのメインユーザーは家庭を持つ主婦です。フルタイムやパートタイムで仕事をする女性は忙しい毎日を送っており、家事にかける時間と労力をなるべく抑えたいというニーズが高まっています。性能の良い家庭用乾燥機付き洗濯機が次々に販売されていますが、一度に処理できる容量と洗濯・乾燥にかかる時間をコインランドリー用と家庭用で比べればその差は一目瞭然です。また、健康志向の高まりから布団や毛布など自宅で洗濯することが難しい大物も、ダニや花粉対策としてこまめに丸洗いしたいという家庭が増えています。コインランドリー自体も時代とともに進化して、より明るく清潔で女性一人でも利用しやすい雰囲気を重視した店舗が登場したことも大きな一因となっています。
所有する土地の広さや立地条件によって店舗の形態を変えて対応できるのも、コインランドリー経営の利点の一つです。人がたくさん住んでいる住宅地や都市部であれば、土地が小さくても近隣から徒歩や自転車で来店するユーザーを見込んだ地元密着型の小規模店舗が考えられます。反対に、大きな土地がある場合には遠方から自家用車で来店するユーザーを見込んで駐車場スペースをたっぷり取った大規模店舗を作ることができるでしょう。

コインランドリーを開業する際の費用

それでは、実際にコインランドリーを開業するにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。店舗の規模や立地条件などによって細かな条件は変わってきますが、標準的なコインランドリー15坪ほどの店舗を例にして考えると、洗濯機3～4台と乾燥機7～8台を設置したとして洗濯機・乾燥機の購入費用はだいたい1300万円ほどです。それに加えて、所有する土地に新たにコインランドリーを建てる場合にはその建築工事費が必要になります。立地条件や資材選びなどによってその費用は変わってきますが、おおむね600万円程度からと考えてよいでしょう。また、店舗を借りて営業する場合には物件に応じた敷金礼金などの物件取得費と内装費用・給排水や電気工事費などの設備工事費が700万円程度から必要になります。以上のことから、大まかに考えて一般的なコインランドリーを開業するにあたって必要になる初期費用はおおよそ2000万円ほどとなります。
このように、もちろん所有する土地の大きさや賃貸店舗の条件、導入する機器によってかかる費用は増減しますが、コインランドリーの開業にはある程度まとまった額の初期投資が必要です。開業資金を低く抑えたい場合には中古の洗濯機・乾燥機などを探して購入したり、購入せずにリースで機器をそろえて毎月リース料を数十万円支払ったりする方法もあります。ただし、目先の初期費用の安さにとらわれてユーザーにとって魅力の少ない店舗になってしまうと、売り上げが伸び悩む原因になります。現在はスニーカーを洗うための専用ランドリーや羽毛布団も洗える大物用洗濯乾燥機など特色のある機器も登場していますから、開業するコインランドリーの立地と周囲のユーザーのニーズを充分に把握してから機器の導入を行うとよいでしょう。

開業後の運用資金はどれくらい必要？

次に、開業した後のコインランドリーの運用資金について考えてみましょう。立地によりけりではありますが、まず賃貸店舗の場合は家賃が十数万円必要です。所有地を利用した持ち店舗の場合は最初に建設費用が必要になりますが、月々の家賃がないのがうれしいポイントです。次に大きな出費が水道光熱費ですが、例として月に60万円の売り上げがある店舗では12万円ほど必要になります。店舗の照明など毎月増減のない基本的なものは別として、利用者が増えて機器の稼働率が上がるほど水道光熱費はアップしますが、そのぶん売り上げも上がって利益率は高くなります。
また、子育て世代の主婦層がメインユーザーであるコインランドリーは清潔感が命です。店舗はいつも明るく清掃が行き届いた状態にしておくことが望ましいため、自分でこまめな清掃を行うのが難しい場合にはアルバイトを雇うとよいでしょう。コインランドリーは基本的に無人の店舗であるため、洗濯物の仕上がりを待ちながら店内で飲食をするケースもあります。マナーの良くないお客さんが残したゴミで次のお客さんが不快な思いをすることなどがないよう、毎日1時間ずつでもきちんと見回りと清掃を行うことが大切です。店内の清掃と同時に洗濯機・乾燥機にたまるホコリを取り除いてもらうのも機器の性能を落とさないために大事な作業のひとつです。時給1000円で毎日1時間程度アルバイトに来てもらう計算で、人件費は3万円ほどになります。
また、店舗を清掃するための清掃道具などの消耗品やコールセンターにかかる代金などの雑費で2万円ほど見ておくとよいでしょう。コールセンターや緊急時のかけつけサービスは個人経営のコインランドリーでも契約できるサービスがありますし、フランチャイズでコインランドリー経営を行っている場合には契約の中にサポートサービス（有料）が含まれている場合がほとんどです。無人で24時間営業のコインランドリーでもコールセンターやかけつけサービスに入っていればオーナー自身が対応する必要がなく、ユーザーの満足度も維持できて安心です。

コインランドリーを開業する！流れをご紹介

それでは、コインランドリー開業までの流れを見ていきましょう。まずコインランドリーを開業しようとしている所有地周辺の立地調査を行い、地理的な特徴や交通・人の流れなどを把握します。土地を持っていない場合にはコインランドリーに適した立地条件を持った物件をたくさんピックアップして最も優れたものを選びます。そして開業に必要となる初期費用を計算し、立地調査で得られた結果から開業後の収益をシュミレーションします。自己資金はいくらか、金融機関に融資を依頼する場合にはどの程度の額を借りるのかなどの資金計画を立てます。
次に、開業する店舗の広さや見込まれるユーザーのニーズに沿った機器の種類と台数を決め、店舗レイアウト案を作成します。シンプルで洗練されたデザインやファミリー向けの温かみのあるデザインなど、想定するメインユーザーに合わせて運営する店舗の方向性を決めておくといいでしょう。施工中には開業後に配るチラシやのぼりを手配し、必要であれば地域の適当な媒体に広告を打つなどの準備をしておきます。そして無事に店舗が完成したら、晴れてコインランドリーの開業です。開業後は洗濯機や乾燥機などのメンテナンスを定期的に行い、店舗が清潔に保たれるよう清掃に気を配ってユーザーが快適にコインランドリーを利用できるよう運営していきます。
これがコインランドリー開業の大まかな流れになります。個人経営でコインランドリーを開業する場合には上記のようなマーケティングから資金計画、機器の機種選定などをすべて自分で行うことになりますが、その分中古の洗濯機を自分で探してコストを下げたり自分好みの個性的な店舗レイアウトを試したりと自由な経営を行うことができます。フランチャイズに加入してコインランドリーを経営する場合は店舗の立地調査や事業計画について本部に相談することができ、融資に関しても個人で金融機関に相談するよりも優遇を受けられるケースもあります。経営に関するサポートやコールセンターなどのクレーム処理サービスも受けられるので、店舗経営がない人や副業でコインランドリーを経営したいと思っている人にはフランチャイズ経営もおすすめです。

コインランドリーの経営は儲かるの？

条件次第で高い利回りが期待できるコインランドリー経営は、不動産投資などとともに人気のある投資の一つです。開業時に必要となる初期費用はまとまった金額になりますが、もともと所有している物件でコインランドリーを開業した場合の平均的な利回りは20%以上といわれており、約5年間で初期費用を回収できる計算になります。立地条件と経営方法が良ければ利回りが30%を超えるケースもありますので、店舗開業時の場所選びと経営努力によっては大変利回りの良い投資になる可能性があります。なお、賃貸物件で開業する場合の一般的な利回りは15%ほどといわれており、約7年間で元が取れる計算です。
このように魅力的なコインランドリー経営ですが、最初の一年ほどは赤字を覚悟で挑む必要があります。その理由は開業当初は店舗の存在が知られておらず、なかなか集客に結びつかないケースが多いためです。開業前のオープンを知らせるチラシ配りや広告から始まる定期的な宣伝活動を地道に行えば、徐々に周辺住民の認知度が高まっていきます。集客数を見て店舗の看板の設置数や設置方法を見直したり、のぼりの数を増やすなどの工夫を重ねたりすることも大切でしょう。コインランドリー経営を副業でなく専業でやる場合には、初期にはある程度の赤字が出ることを覚悟してその間の生活費を確保しておくのも一つの方法です。知名度の低い最初の段階を乗り越えれば、順調に利益を生み出す不労所得としてのコインランドリー経営に一歩近づけたといえるでしょう。

コインランドリーを開業するメリット

コインランドリーを開業するにあたってどのようなメリットがあるのか考えてみましょう。まずは、なんといってもランニングコストが安いことです。開業する場所が所有地の場合は賃貸料もかからないため、毎月かかるコストとして水道光熱費と洗濯に使用する洗剤の費用を考えればよいだけなのはうれしい点です。賃貸物件で開業する場合も、立地条件をよく考えてコインランドリーに適した場所を選び、賃貸料金と収益性のバランスを取るとよいでしょう。
また、前項でもあげたようにコインランドリーは利回りのよい投資であり、建てっぱなしの不動産投資とはちがってオーナーの経営努力次第でさらに利回りを上げられるという魅力も持っています。中小企業投資促進税制や生産性向上設備投資促進税制などの優遇措置を利用すれば、洗濯機や乾燥機などの機器類を初年度に費用として計上し、大きな節税効果を得ることができます。そして、毎日の清掃作業と月に数回の集金作業以外、コインランドリーは基本的に無人営業のため人件費がほとんどかからないのも大きなポイントです。マンション経営などでは借り主の賃貸料金の滞納に悩まされるオーナーも多いといいますが、コインランドリーではまず利用前に使用料金を機器に投入しないと動かない仕組みなので基本的には料金の未回収で悩むことがありません。きちんと料金を回収できるかどうか不安を感じずに経営できるのは大きな利点です。他業種に比べてオーナーにかかる負担が少なくて済むため、コインランドリー経営はのんびりとリタイア後の資金を得たいという人や副業を持ちたいサラリーマンに向いた投資であると言えます。フランチャイズに加入してプロのノウハウやサポートを得れば、個人でも安心して経営を始めることができます。
これらに加えて、コインランドリーは特に雨の日に利用者が増えて高い売り上げが期待できます。日本では梅雨時など雨が多い期間が必ず巡ってきますから、これは大きなポイントです。さらに、景気が悪くなっても業績が落ちにくく安定した売り上げが得られるといわれている点も大きなメリットの一つです。たとえば、布団の洗濯をクリーニング店に依頼すると1枚分でも数千円、ひと家族分となると軽く万単位の出費になってしまいますが、コインランドリーの布団専用機器を使えばその何分の一かの料金で済ませることができます。コインランドリーは節約しながら清潔で快適な暮らしを実現したい人の強い味方であり、不況下でこそその真価を発揮するものだといえるでしょう。

上手い話ばかりではない！デメリットもある

魅力たっぷりで可能性豊かなコインランドリー経営ですが、開業に踏み切る前にはデメリット面についてもきちんと知っておくことが大切です。コインランドリー経営に興味を持ったとき、最初に立ちはだかる壁が「初期費用が高額である」点でしょう。洗濯機・乾燥機などの機器購入費と店舗の建築費・改装費など、コインランドリー開業前にはまとまった額のお金が必要になります。自己資金が充分でない場合には融資してくれる金融機関を探すなどの労力も必要になりますし、後々きちんと回収できるようにしっかりとした事業計画を立てることが重要です。
次に、開業後の大きな心配事のひとつが現金の盗難リスクです。コインランドリーには利用者の利便性のために両替機が備え付けられていますが、その両替機を何らかの器具を用いてこじ開けられたり、両替機そのものにチェーンなどをくくりつけて車で引っ張って本体ごと盗まれたりするケースがあります。監視カメラの設置や警備会社との契約、そして実際に盗難にあった場合に補償を受けられるよう保険に入っておくといざというときにも安心でしょう。
開業後の心配事のもうひとつがユーザーからのクレーム対応です。毎日清掃業務を行っているとはいえ、コインランドリーは基本的に無人で24時間営業を行っています。マシントラブルが起きたときにすぐ対応できるようコインランドリー内には困ったときの連絡先を書いておく必要がありますが、オーナーが24時間体制でいつ来るともしれないクレームを一人で処理するのはとても大変です。お客さんの立場に立ってみればトラブルが起きているときにすぐ問題を解決してほしいもの。そのようなニーズに応えて顧客の満足度を高め、信用を得るためにもコールセンターや駆け付けサービスの契約をしておくと万全です。
また、人気の業種であるだけに近隣に競合する他のコインランドリーができた場合、顧客の奪い合いになって売り上げが落ちるリスクがあります。他の店舗にはない魅力を持たせて差別化を図り、ユーザーの心をがっちりつかむ工夫が必要になります。
以上のように、初期費用のコストがかかる点や現金の盗難リスク、クレーム対応の難しさや他店との競争など、コインランドリー経営にもさまざまなデメリットやリスクが考えられます。人生には予想外の出来事がつきものですが、あらかじめ予測できる問題には事前にしっかり対策を考えておくことが大切です。

個人経営とフランチャイズ！どっちがいいの？

コインランドリー経営を始めようと思ったときに迷いがちなのが「個人経営でいくか、フランチャイズに加入するか」という点です。個人経営にもフランチャイズにも、双方それぞれの特色があります。
まず、個人経営では店舗となる場所の立地調査や資金計画・事業計画など、コインランドリー開業までのすべての流れを自分一人で計画・実行していくことになります。ひとつのものを一から自分の力で作り上げることに情熱を感じる人や店舗経営の経験があってノウハウを持っている人、または個性的で特殊なコインランドリーを作りたいという目標を持っている人ならば個人経営が向いているでしょう。盗難や犯罪に巻き込まれたときのリスクを考えた対策やクレーム対応についてはしっかりと考えておく必要があります。
フランチャイズ経営では初期費用はかかりますが、開業までのさまざまな計画や手続きをすべて本部がサポートしてくれるため、自分で事業を起こしたことのない人でも安心してコインランドリー経営を始めることができます。ユーザーからの苦情や問い合わせにクレーム対応のプロが２４時間体制で応えるサービスがついており、クレーム対応している係の人間が遠隔操作でユーザーにその場で返金処理などを行うサービスをサポートしている企業もあります。気になる売上情報もパソコンを通じて毎日オーナーのもとに送られるサービスを使えばすぐに確認できますし、機器からの集金作業をアルバイトに依頼した場合は売上情報と実際に集金された金額を照らし合わせることができて安心です。このようなフランチャイズの手厚いサポートを用いてクレーム処理と清掃作業・集金作業をアルバイトに安心して任せることができれば、副業を持ちたいサラリーマンオーナーやリタイア後の生活をのんびり過ごしたいオーナーも負担なくコインランドリー経営を行うことができます。フランチャイズを展開している企業によってサポートの内容やサービスに違いがあるため、気になる企業の資料によく目を通して自分にぴったり合うものを見つけるとよいでしょう。

コインランドリーの経営を成功させる！ポイントは？

コインランドリー経営を成功させて利益を上げるには、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。やはり最も重要なのは、開業時にしっかりと立地調査を行い、コインランドリーに適した土地や物件選びを行うことです。周辺住民の年代や人口数、ニーズなどをきちんと理解して事業計画を立てることが大切です。フランチャイズの場合は本部でデータの分析をしてもらえるはずですし、個人経営の場合はマーケティングを専門に行う業者に依頼するとよいでしょう。
次に意外と重要なのが、駐車場の存在です。現在コインランドリーのメインユーザーでとなっている主婦層=女性にとって一度にたくさんの洗濯物を運ぶのは大変な重労働です。そのため、店舗に洗濯物を運ぶ自動車を停める駐車スペースがあるかどうかは大きなポイントとなります。所有地にコインランドリーを建設する場合、可能であれば「運転に不慣れな人でも停めやすい」駐車場作りを心がけるとなおよいでしょう。そして、大きく目立つ看板を設置することも大切です。ぱっと目につく看板はそれだけで宣伝になり、「ここはコインランドリーなのだな」と通りがかりの人に認識してもらえる効果がありますし、遠くからでもすぐに気がつく看板が出ていると自動車で来店する人にも親切です。地図を頼りに初めて自動車で来た人が視認性の悪い看板のせいで店舗に気づかず通り過ぎ、来店してもらうチャンスを逃すこともあり得ます。
それから、店内はいつも清潔で快適な空間であるよう清掃作業には力を入れ、洗濯物を扱うクリーンなイメージを大切にしましょう。開業前には管轄の保健所に営業施設開設届けを提出し、保健所の担当者立会いのもと監査を受ける必要があります。多くの人が衣類の洗濯のために利用する場所として問題なしと認められれば検査済証が交付されます。
開業してしばらくすると周辺住民への店舗の認知度も上がっていくはずですが、それに満足せずに定期的にチラシ配りやポスティングなどを行って顧客獲得の努力をすることも大切です。また、ときどきはオーナー自ら自分のコインランドリーに来店して実際に自分の洗濯物を洗ってみたり、繁盛している競合他社のコインランドリーに出向いて1人のユーザーとしてそのサービスを利用してみたりするのもいいでしょう。自分の店舗の清掃を外注している場合には訪問時に状態のチェックもできますし、ユーザーの立場に立ってさまざまなコインランドリーを使用すれば自分の店に足りないものが見えて改善の糸口が見つかるかもしれません。お客さんがどんなサービスを求めているのか、どうすれば他店でなくうちに来ようと思ってくれるのか、開業前からしっかりと構想を練って計画を立て、開業後もユーザーの視点に立って見る姿勢を忘れないようにしたいものです。

副業にもおすすめ！コインランドリーの経営について知ろう

女性の社会進出とともにニーズが高まっているコインランドリーの経営は、所有地を持っている人に人気の土地活用方法の一つです。個人経営は自由度が高い分ノウハウなしですべて自分で計画・実施することになりますが、フランチャイズに加入すれば初期費用はかかるものの、難しい手続きはプロに任せて手厚いサポートのもと安心して開業することができます。
コインランドリーを始めるには機器購入や店舗建築・改装のためにまとまった額のお金が必要ですが、経営次第で高い利回りが期待できることが魅力の投資のひとつです。また、他業種に比べてもランニングコストが安く人件費もほとんどかからないというメリットと、無人営業のため盗難やクレーム処理が難しいというデメリットを併せ持っています。副業したいサラリーマンオーナーやあまり店舗に自分の手をかけたくないオーナーはフランチャイズの持つサポート力を上手に利用して、これらのデメリットをカバーするとよいでしょう。
コインランドリー経営を成功させるポイントは、メインユーザーの女性が洗濯物を運ぶための自動車を停めやすい駐車場を備えていること、視認性のいい看板を置いていること、定期的な広告活動で顧客となる層に知ってもらう努力を続けること、ユーザーの立場に立って利用したくなるようなコインランドリーを経営する努力を怠らないことなどがあげられます。
所有する土地でコインランドリー経営を考えている場合には、まず豊富な経験とノウハウを持っているプロの意見を聞くことから始めてみるのもよいでしょう。場合によっては所有地がコインランドリーに適したものかどうかアドバイスをもらえる可能性もあります。結果的に個人経営を選択することになっても、フランチャイズを展開している企業の説明会に出向いたり資料を請求して読み込んだりすることで、コインランドリー経営について学ぶところはたくさんあるはずです。

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