あこがれを仕事にしよう！ケーキ屋を開業するときに必要なものを解説

最終更新日：2023年11月10日

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「ケーキ屋を開業したいけど、ライバル店が多いし……」「ケーキ屋を開業したいけど、続けられるか心配……」なんて悩んでいる方もいるでしょう。確かにライバル店が多いケーキ屋ですが、その中でも生き残るためにはさまざまな工夫が必要です。また、ケーキ屋を開業するときにはさまざまな費用も必要になります。

今回のコラムでは、ケーキ屋を開業するうえで必要なことや成功の秘けつ、また、開業時にかかる初期費用を低コストに抑える方法などを紹介していきますので、参考にしてみてください。

1.ケーキ屋は競合店が多い
2.ケーキ屋を開業するとき「菓子製造業許可」を取得しよう
3.ケーキ屋の開業費用を把握しよう
4.ケーキ屋を長く続けていくための経営術
5.まとめ

1.ケーキ屋は競合店が多い

ケーキ屋を開業するときは、競合店が近くにあるかどうかを入念に確認しておくことが重要になります。ケーキ屋はかなり競争率が高く、ターゲットとなるお客様は新しくできたお店に行ってしまったり、目玉になるオリジナル商品があるお店に流れてしまったりしやすい傾向にあるからです。

そのため、競合店の多い場所で開業した場合、お客様が定着するようなメニューやお店の雰囲気を作ることが大切です。競合店に負けない売りのある、ケーキ屋作りをしていきましょう。

ほかには、ケーキ屋を開業する場所もしっかりと確認しておくことをおすすめします。ケーキ屋の売り上げは、駅前などの人通りの多いところなど、どんなお客様をターゲットにしたいかでも集客数が変わってきます。ケーキ屋を開業する際には、お客様になるターゲット層を決め、ターゲットに合った立地に開業しましょう。

2.ケーキ屋を開業するとき「菓子製造業許可」を取得しよう

ケーキ屋を開業するときには、どんな資格があるといいのでしょうか。ケーキ屋ではフルーツや生クリーム・牛乳などの食品を扱うので必要な資格があると思われがちですが、じつはケーキ屋を開業するのに絶対に必要な資格はないといわれているのです。

しかし、街中でたまに見かけるイートインスタイルのケーキ店を経営するときには食事を扱うので、「食品衛生責任者」が必要です。また、パティシエとしてのケーキ類を実際に作って販売するのであれば、「製菓衛生師」という資格を持っていると、集客するときの強みになりますよ。

しかし「菓子衛生師」の資格試験は、誰もが受けられるというわけではありません。菓子衛生師は、中卒以上の学歴を修了し2年以上の菓子製造に勤務経験がある、もしくは、菓子衛生師養護専門学校にて1年以上の菓子衛生師に関わる専門知識・技術を学んだ方が受験することができます。ケーキ屋の開業を考えているのであれば、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。

ケーキ屋を開業するときに持っておくといい資格には、ほかにも「菓子製造技能士」があります。

ケーキ屋では、味はもちろんのこと見た目もかなり左右されますよね。店舗の外装や内装をきれいにしていても、ケーキそのものの見た目がどこにでもあるようなものだったり、味が普通だったりおいしくなかったらお客様は来ないかもしれません。そのため、ケーキをお客様に購入してもらうためには見た目が可愛い、思わずＳＮＳに載せたくなるような見た目も大切なのです。

「菓子製造技能士」では、材料選びから加工知識などの技術を身につけ、ケーキをキレイに可愛く仕上げるためのスキルを習得することができます。ケーキの見た目を可愛く飾ることができると証明することが可能な資格を持ってれば、ケーキ屋を経営していくうえでの強みになるのではないでしょうか。

また、この「菓子製造技能士」も、誰もが取得できるとは限りません。菓子製造技能士の2級を取得する場合、受験資格は2年以上の菓子製造にかかわる仕事の勤務経験、または専門学校・高校（専攻科）・大学（専攻学科）のいずれかを卒業資格が必要になります。

菓子衛生師と菓子製造技能士の資格はどちらも国家資格になるので、条件を満たしたうえで資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

また、ケーキ屋を開業するときには、さまざまな申請・届出が必要です。ではケーキ屋を開業するときに必要な手続きには、何があるのでしょうか？

ケーキ屋は菓子製造になりますので、営業する際には「営業許可」・「菓子製造許可」を申請します。販売のみを目的の場合は、この2つの申請書を申請しましょう。

「菓子製造許可」はケーキ屋に1人は食品衛生責任者がいないといけません。事前に食品衛生責任者としての認可を受けてから、申請書を保健所に提出してくださいね。

3.ケーキ屋の開業費用を把握しよう

「ケーキ屋＝かなり高い費用」というイメージがありますよね。確かに、物件から始まり内装や設備などの工事をすべてやろうと思ったら、かなりの金額になります。では、ケーキ屋の開業費用はどのくらいかかるのでしょうか。ケーキ屋を開業するときに必要な費用の内訳は以下のようになります。

【開業資金目安】
・内装工事→相場600～800万円前後
・立地・物件→100万～300万円前後（場所によって前後します）
・設備などの備品→200～500万円前後

開業にかかる費用は、以上のようにかなりの金額になります。そのため、初期費用として1,500～2,000万くらいは用意しておくとよいでしょう。

しかし、「「少しでも安く初期費用を抑えたい！」と考えている方もいると思います。そのときは、フランチャイズに加盟してケーキ屋を開業してみてはいかがでしょうか？

フランチャイズに加盟することで、初期費用を抑えられます。フランチャイズ本部との契約することで、立地や物件や内装工事などにかかる費用などを低資金に抑えることができます。フランチャイズに加盟することによって本部のブランド力で信頼がつきやすいため、資金の融資を受けやすいといったメリットがあります。

4.ケーキ屋を長く続けていくための経営術

ケーキ屋の経営は難しいといわれている中、どうしたら開業後も続けられるのでしょうか。ケーキ屋の成功の秘けつを紹介していきます。

ケーキ屋で生き残るには、お客様が自然に足を運びたくなるようなケーキを提供し続けていきましょう。このお店でしか買えないケーキや期間限定商品、トレンドを取り入れたケーキなどを作ってみると売り上げアップにつながりやすくなります。ほかにも、本場の味を意識したケーキもウリになりやすいのではないでしょうか。

とくにトレンドはつねに変わっていきますので、最新のトレンドを把握し、流行の流れに合わせてケーキを提供していきます。

また、開業時に「どんなものをお店の売りにしたいのか」「どんなお客様をターゲットにしたいのか」などのコンセプト（事業計画書）をあらかじめ決めておくことが重要です。コンセプトを決めておくことによって、開業後も集客数や経営状況が把握できるためかなり役に立つのです。

ほかにも、どのようなお客様をターゲットにするかによって「どんなケーキを売りにするべきなのか」も見えてきます。そのため、開業時にはしっかりとお店のコンセプトを決めておくことをオススメします。

もしも初めてのケーキ屋開業で経営に不安があるときは、フランチャイズに加盟することも1つの手です。フランチャイズに加盟することで、本部が持っている経営ノウハウやブランド力を最大限に活かすことができます。そして、本部には過去に経営に成功しているデータが保管されているため、経営に不安がある方でもケーキ屋を始めやすいのです。

フランチャイズに加盟した際には、人気のお店などの看板を使用することができます。仕入れなどが低コストでできる、開業の際に低リスクでやれるのも、フランチャイズでケーキ屋を開業するメリットです。

そして、個人でやるよりも、スムーズに開業準備ができるというのもフランチャイズの特徴です。個人でやるのが不安だなと思った方はぜひ、フランチャイズで開業も検討してみてください。