カフェの年収の目安はどれぐらい？売上の考え方や売上を伸ばすコツ

最終更新日：2023年11月10日

カフェの年収ってだいたいどのくらいになるのでしょうか？あまり高収入というイメージはありませんよね。しかし、カフェ経営者のなかには1,000万円以上の年収を得ている方もいらっしゃいます。どうすれば、カフェの経営でそんな高収入になることができるのでしょうか。

このコラムでは、カフェを経営して年収をあげる方法や売上に困ったときの対処法などをわかりやすく紹介していきます。

これから開業を考えている方は、ぜひ参考にして開業の役に立ててください。

• 1.カフェの年収は状況次第で大きく変わる！
• 2.低単価のカフェ事業で稼ぐなら売り方に工夫がいる！
• 3.売上の考え方「FL比率」で人件費と材料費の比率を考えよう
• 4.カフェ経営の成功率を上げるならフランチャイズもオススメ
• 5.まとめ

1.カフェの年収は状況次第で大きく変わる！

カフェを経営している人の年収って、実際どれくらいになるのでしょうか？カフェの年収は年間売上の10％といわれています。そのため、年間の売上が1,000万円あっても収入として手元に残るのは100万円です。そう考えるとカフェの経営って利益が上がらないというイメージになってきますよね。

しかし、この年収は状況次第で大きくかわるのです。この状況を変えるためには、まずは経営の方法を変えてみることです。しかし、カフェの経営とひとくちにいってもさまざまな方法があります。次章では、どういう工夫をすればよいのか紹介していきます。

2.低単価のカフェ事業で稼ぐなら売り方に工夫がいる！

カフェを経営していくうえで、いちばんの問題は単価が低いということではないでしょうか。売上をあげるためにいちばん簡単な方法は単価をあげることです。しかし、単価をあげると客離れが発生するデメリットがあるのであまりおすすめできません。

ここでおすすめの方法を紹介します。まず、テイクアウト商品を増やしてみるとよいでしょう。手の凝ったものよりは、ニーズが高くて簡単に作れるものを提供することをおすすめします。たとえば、簡単なサンドイッチなどは手軽に食べれるので購入しやすいのではないでしょうか。

もうひとつは、原価が安いコーヒー豆の販売です。カフェにくるお客さんには、コーヒーが好きな方が多くいらっしゃいます。コーヒー豆の販売をおこない気に入ってもらえれば、リピーターを増やせる可能性を秘めているのです。自家焙煎という形で販売ができればなおさらいいでしょう。

このように単価をあげるのではなく、提供サービスを工夫することで売上をあげる努力をしてください。こういった地道な努力を継続することこそ、カフェの年収を上げることにつながるのです。

3.売上の考え方「FL比率」で人件費と材料費の比率を考えよう

カフェの年収をあげるためには、自分の店舗でどの程度の利益がでているかを把握する必要があります。FL比率は、店舗の利益がどの程度出ているか把握するための指標のひとつです。FL比率を算出することで店舗の利益がでているかどうかがわかります。仮に利益がでていなければ対策を考えなければなりません。

FL比率を算出するためには、FLコストを把握しなければなりません。Fは食材費、Lは人件費のことで、FLコストは以下の式で算出できます。
【F(食材費)+L(人件費)＝FLコスト】

たとえば、食材費が120万円で人件費が80万円と仮定します。そのときのFLコストは、以下のようになります。
【120万円(食材費)+80万円(人件費)＝200万円(FLコスト)】

FL比率を算出するには、以下の式を用います。
【FLコスト÷売上×100＝FL比率】

先ほど算出したFLコストが200万円でしたよね。それでは、売上が380万円と仮定したときのFL比率は……

【200万円(FLコスト)÷380万円(売上)×100＝52％（FL比率）】

となるのです。

FL比率には基準値があり、50％を超えてしまうと利益がでていないと考えられています。そのため、例にした店舗のFL比率（52％）はあまり利益がでていないということになるのです。したがって、50％を超えないように調整しなければいけません。

この店舗のように50％を超えてしまったときは、食材費や人件費を調整することでFL比率を下げることができます。いちばんおこないやすいのは、仕入れ先の変更ですね。複数の仕入れ先があるときは、ひとつの店に一括注文して割引をしてもらうという方法もあります。

カフェは単価がどうしても安くなってしまうので、仕入れ先などからの食材費をうまく調整する必要がでてくるでしょう。また、事前にFLコストと売上の目標を考えておくと、経営戦略を練りやすくなります。

4.カフェ経営の成功率を上げるならフランチャイズもオススメ

カフェの年収をあげる方法として、最後に紹介したいのは多店舗展開です。仮に2店舗で経営をおこなったときは、2店舗分の売上がでるので、単純に考えれば年収が2倍になります。しかし、個人経営者だと多店舗展開するのはむずかしいのではないか、と感じる方もいるでしょう。

そんな方に、おすすめなのがフランチャイズ開業です。現在、カフェのフランチャイズ展開している企業は非常に多くあります。開業するときの選択肢の幅が広いのはうれしいことですね。

フランチャイズで開業するときは、ロイヤリティを代価に本部がもっているブランド力と経営ノウハウを利用することができます。開業当初から高い知名度が得られるので、安定した集客を見込むことができるでしょう。

仕入れなどもフランチャイズ本部が一括しておこなってくれます。個人で仕入れるよりもはるかに安い金額で仕入れることが可能なのです。食材費を抑えることができるため、自然とFL比率の数字を下げることも可能になってきます。

つまりフランチャイズなら、開業当初から安定した集客力と運営システムを得ることができるのです。未経験の方でも、経営を軌道に乗せやすいでしょう。経験を積めば、ゆくゆくは多店舗経営することもできます。多店舗展開して成功したオーナーのなかには、1,000万円以上の高収入を得ている方もいらっしゃるのです。

フランチャイズ本部によっては、多店舗展開するときには1店舗目で必要になる加盟金などが免除ということもあります。あなたもフランチャイズで経験を積んで、高収入者の仲間入りを目指してみてはいかがでしょうか。

5.まとめ

カフェの経営は、単価があまり高くありません。そのため、売上をアップさせるのに苦労するかもしれません。店舗の売り上げをアップさせるには、しっかりと戦略を練って工夫する必要があります。売上が上がらないときには、FLコストなどを見直して原因をしっかり把握するようにしましょう。

はじめてカフェを開業するときには、さまざまな不安をお持ちになるかもしれません。そういうときは、開業前から開業後もサポートしてくれるフランチャイズを利用しましょう。倒産リスクも軽減できるフランチャイズなら、安心して開業することができるはずです。さらに、運営がうまくいけば多店舗展開をして、1,000万円以上の高収入者になることもできるかもしれませんよ。

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