飲食店は開業場所で収入が変わる！開業前に考えておくべき立地条件

最終更新日：2023年11月3日

• その土地はどんな人が多いのか？
• 人の流れを観察する
• 時間帯で変わる人の流れを知る
• 立地場所に合った業態を選ぶ
• エリアマーケティングを学ぶ

飲食店は立地によって集客性が変わり、収益に大きく影響してきます。
立地条件は簡単に良い・悪いを判断できるものではなく、状況をふまえて総合的に評価しなければなりません。
飲食店と立地条件は切っても切れない関係なので、飲食店を開くなら立地条件をよく調査しておく必要があります。
どういった点を見ればよいのか、飲食店を開く前に調べておくべき立地条件について解説したいと思います。

その土地はどんな人が多いのか？

どんな人が多い土地なのかを知ることは、立地条件を考える上で非常に重要です。
主婦層が多いのか、ビジネスマンが多いのか、学生が多いのか。
その層が多い土地なのかを知ることは、飲食店の種類、コンセプトに大きく関係してきます。

主婦層が多く、ほとんどオフィスビルがない土地なのにビジネスマン向けの飲食店を開いても集客は難しいでしょうし、オフィス街にファミリー層向けの飲食店を開いてもそれもまた厳しいでしょう。
飲食店の事業計画を立てるには、まずその土地の人の傾向を知る必要があります。

人の流れを観察する

土地における人の流れは面白いものでで、線路をひとつ挟むだけでも人の流れが大きく変わります。

自分の普段の生活範囲を考えてみると、ある一定のラインより先はほとんど行かないことに気づくかと思います。
その理由は線路、道路などが主で、生活範囲のラインより向こうのお店はほとんど知らないという方は多いのではないでしょうか。

人が多く行き交う場所は集客がしやすいですが、人の流れが悪くなる場所は集客面で不利になります。
かといってそれが立地条件の全てではなく、落ち着いた雰囲気のお店を求める人をターゲットにするなら、あえて人の流れが少ない場所にお店を構えるのもひとつの戦略です。

人の流れは実際にその場所に訪れ観察しないとわからないことで、地図だけで判断することはできません。
その土地の人がどういったラインで生活範囲を区切っているのかを知ることは、立地条件を考える上で非常に重要な要素となります。

時間帯で変わる人の流れを知る

昼と夜でがらりと人の流れが変わるので、時間帯ごとの調査も必要です。
たとえば都心のベッドタウンであるならば、昼間は主婦層が多いが、夜は仕事帰りに飲みに立ち寄るサラリーマンが多いというように、土地の環境によって人の流れは変わります。
昼間は主婦層、夜はビジネスマンが多くなるなら、昼はカフェ、夜はバーとして営業するのもひとつの戦略です。
ビジネス街なら集団で飲める広めの居酒屋が好まれますが、ベッドタウンであるならばひとりでふらっと気軽に立ち寄れる居酒屋の方がサラリーマンをターゲットにしやすいでしょう。

立地場所に合った業態を選ぶ

人通りが多く、目立つ場所だからといって、必ずしも集客に成功するわけではありません。
ニーズがない業態のお店を開いてもお客さんが集まらないので、すぐに経営が厳しくなるでしょう。

その立地場所に合った業態はなにか？を考えることは非常に重要で、飲食店で成功するには「開きたいお店」ではなく、「必要とされるお店」で考える必要があります。
「開きたいお店」があるなら、ニーズがある土地を探すべきです。

エリアマーケティングを学ぶ

エリアマーケティングは、地域性に応じた戦略を立てることです。
地域によって客層に違いがあるため、ニーズに沿った戦略を考える必要があります。

味が良ければ自然と人が集まるという考え方は危険で、味が良くても集客に苦労しているお店はたくさんあります。
反対に味はそこそこなのに、いつも賑わっているお店もあり、事前にエリアマーケティングを行っていたかどうかで大きく差がつきます。

一概に表通りに面しているから立地条件が良い、人通りが少ないから立地条件が悪いというわけではなく、ターゲットとする客層、ニーズによってその店にとっての立地条件の良し悪しが変わります。
エリアマーケティングを学ぶことは飲食店を成功させるためのひとつの手段に過ぎませんが、学んでおいて損はありません。
立地条件は地図で測定するものではなく、実際にその場所に足を運んで人の流れや雰囲気を観察した上で判断するものなので、必ずご自分の目で確かめるようにしてください。

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