起業はアイデア次第！開業に繋がる20の目の付け所

最終更新日：2023年11月10日

• ネットショップで何を売るか
• スキルを活かした動画制作
• フリーランスでライティング
• ウェブデザインのスキルを活かす
• PCの知識や技術を活かす
• ソフトやアプリの制作・販売
• 自分という存在をレンタルの対象に
• 困っている誰かの代わりをビジネスに
• 語学を活かした輸入代行業
• 自分の知識を活かすコンサルティング
• 移動販売は商材選びが大事
• 空きスペースを利用した軒先ビジネス
• 自分ではなかなか買わないものをレンタル
• 季節用品専門のレンタル業
• 得意を活かして教室を開く
• 出張レクチャーもビジネスになる
• 外国人をターゲットにビジネス展開
• ターゲットを思い切って絞る
• 他ではできない体験を売る
• 捨てていたものを売り物に変える
• ビジネスチャンスはアイデア次第

独立や開業を考えるときには、できるだけ幅広い視点でビジネスアイデアを捉えていく必要があります。いくつものビジネスを比較することで、それぞれが持つ強みを発見できるでしょう。この記事では、どのようなアイデアが起業に繋がっていくのかを紹介していきます。自分に合ったビジネスを選択して、成功に結びつけていきましょう。

ネットショップで何を売るか

インターネットを使ったビジネスの1つに、「ネットショップの開業」があります。さまざまなショッピングサイトを利用したり、自らホームページを立ち上げたりして物品を販売するのが主なビジネスとなるでしょう。ネットショップの良さは初期投資をそれほどかけずに取り組める点です。初めのうちは自宅に作業スペースを作り、パソコン1台から始めることもできます。個人事業主として税務署に届け出することで、家賃や通信費などを割合に応じて経費として落とすことも可能です。

ネットショップを開業するにあたって、最も大事な点は「どんな商材を取り扱うか」という部分だといえます。いくら販売サイトを充実させたとしても、肝心の商材そのものに魅力がなければ、なかなか顧客がついてくれません。ネットショップは商品を販売することで成り立つので、開業する前に商材の選定には時間をかけましょう。単に自分が売りたいものをサイトに陳列させるのではなく、顧客が思わず欲しくなるような品ぞろえを心がけることが大切です。そして、仕入れ先の確保もきちんと整えて、開業前に1カ月の売上予測となる試算表を作ってみるといいでしょう。

数多くのネットショップのなかから、自分のショップにアクセスしてもらうためには、他のライバルとの差別化が大切になります。たとえば、ハンドメイドの物品を販売すれば、「ここだけにしか売っていない商品」として注目されるかもしれません。ただ、商品のクオリティが高くなければ、かえって顧客を遠ざけてしまうことにもなるので注意が必要です。また、｢自分で作ったものを販売するの｣｢他から仕入れたものを販売するのか｣によってもショップ経営のあり方は異なってくるといえます。

ネットショップの開業は漠然と商品をサイトに並べておけばいいというものではなく、「戦略」をしっかりと持っておくことが大切です。どういった年代のユーザーが何を求めていて、製造コスト・仕入コストと照らし合わせて採算が合うのかを厳密に詰めておきましょう。そして、ショップサイトの宣伝効果を上げるために、SNSやブログなどを通じて自ら情報発信していく姿勢も大切です。

スキルを活かした動画制作

インターネット上では多くの動画サイトがありますが、自らが発信者として活動することもできます。撮影機材の低コスト化や配信環境が整っている状況を活かさない手はありません。動画制作は閲覧数に応じて支払われる広告収入が主な収入源となりますが、1人で制作することも可能なため、アイデア次第で勝負ができるといえるでしょう。オリジナリティがあり、クオリティの高い動画を制作することで成り立つビジネスなのです。

一口に動画といってもさまざまな種類のものがありますが、人気のある動画の真似をするというよりも、自分の経験やアイデアを活かしていく姿勢が大切になります。たとえば、これまで塾講師を務めてきた人であれば、学生向けに授業を配信するといったことも可能です。定期的に動画を配信することでファンを増やして、閲覧し続けてもらう方向にアプローチをしてみましょう。FPや税理士などの専門家であれば、すでに身につけている知識を活かした動画制作が望ましいといえます。奇をてらって、斬新なことをしようとするよりも、役に立つノウハウを提供するといった視点を大事にしてみましょう。

また、普段から料理を作るのが趣味であれば、季節に合わせたレシピを実際に作ってみる動画も良いといえます。動画を見た人が役立つ内容であれば、おのずと閲覧数も増えるはずです。大切なことは、「自分なら、この動画を見るか？」といった視点で制作を心がけることでしょう。制作者自身が見ないような動画であれば、閲覧者にとってもあまり役立つ動画ではないということです。その一方で、閲覧者のことを意識するあまり、自分が作りたい動画を作れない状況も避けるようにしましょう。あくまでも、何か伝えたいことがあるからこそ、動画を制作するといった視点を忘れないのが大切です。

特定の商品やサービスを紹介する動画であれば、売り込み方次第ではビジネスの幅を広げていけます。閲覧者を楽しませようというサービス精神旺盛な人のほうが向いているビジネスなのです。

フリーランスでライティング

文章を書いてビジネスに繋げていく方法もあります。ライターと呼ばれる職種ですが、活躍の場は新聞や雑誌に限ったものではありません。クラウドソーシングを利用して、webライターとして起業することもできます。webライターのメリットは何といっても、「自由な働き方ができる」という点にあるでしょう。原稿の締め切りさえ守るのなら、｢1日に何時間働くか｣｢どんな原稿を引き受けるか｣といった部分を自由に決められます。また、インターネット環境とパソコンさえあれば、すぐにでも起業できる手軽さもあるのです。

「これまで文章なんて書いたことがない」と不安を感じてしまう面もあるかもしれませんが、そもそもwebライターには文才が求められているわけではありません。クライアントが求める内容を盛り込んだうえで、わかりやすく簡潔な文章を書いていくのが基本的な姿勢だといえます。したがって、ひたむきに取り組んでいくなら、初心者のほうが上達のスピードは速いのです。文章や出版に興味があるという人は、webライターとして活躍する選択も考えてみると良いでしょう。

webライターとして成功するかどうかの分かれ目は、「継続的に依頼案件をこなしていくだけの執筆力があるか」「自分の専門分野を持っているか」といったところです。webライターとしての活動をスタートさせれば、対外的には文章のプロとして期待を寄せられます。継続的に案件をこなしていくことで、文章技術も向上していくものです。また、手当たり次第に文章を書くということも、スタート時点では大切になりますが、ある程度webライターの仕事に慣れてきたら戦略的に行動していくことも重要です。つまり、自分だけにしか書けない専門分野を獲得していきましょう。1つの分野で他のwebライターよりも詳しくなれば、そこから関連する専門分野へと広げていくこともできます。「金融」という専門分野から、「保険」という専門分野に派生していくという流れです。

文章スキルを身につけることは、単にwebライターとして成功するだけでなく、あらゆる場面で役立てることができます。企画書やプレゼン資料の作成にも役立ちますし、文章スキルそのものを講師として教えることも可能です。知識と経験でビジネスをしたいと考えるときには、webライターも1つの選択肢として持っておくといいでしょう。

ウェブデザインのスキルを活かす

ホームページを作成するスキルをビジネスに繋げていくこともできます。ビジネスのアイデアを考えていくうえで大切な視点は、「自分にできて、他人にできないことは何か？」という部分を突き詰めて考えることです。インターネットが普及した時代にあっては、企業活動においてホームページが果たす役割は大きなものがあります。商品・サービスの宣伝や企業のブランディング、人材の採用まで幅広く活用されているのです。

しかし、人材不足で悩まされている中小企業や店舗では、ホームページの必要性は感じていてもなかなか手が回らないといった事情があります。そうしたクライアントを相手に、web制作のスキルを活かしていけば、ビジネスとして成り立つ可能性もあるでしょう。また、ホームページは作成して終わりといったものでもありません。維持や管理を含めたメンテナンス作業も行う必要があるため、クライアントからの信頼を勝ち取れば、長く案件をこなしていくこともできます。

web制作というと普段は誰ともかかわらずに、黙々と1人で作業をこなしているイメージがあるかもしれませんが、「コミュニケーション能力」が必要となるのです。ホームページはあくまでも入れ物であるため、｢どういったことを顧客に伝えていくのか｣をクライアントと綿密に打ち合わせることが大切だといえます。また、制作にあたって自分ではできない作業は外注のクリエイターとやりとりをする必要があるでしょう。ライター・デザイナー・エンジニアといった人たちとうまくコミュニケーションを取ることで、ホームページはできあがっていくのです。多くの人たちと協力し、まとめ上げるスキルも必要になることを忘れないようにしましょう。

PCの知識や技術を活かす

インターネットが普及した社会では、年齢や性別を問わずにパソコンを利用する機会が数多くあります。仕事で活用したり、自分の趣味を発信したりとさまざまな用途で使われているのです。パソコンの知識やスキルを活かすならば、初心者や高齢者向けにパソコン教室を展開するビジネスも良いでしょう。うまく受講者を集められれば、安定的な収入にも繋がっていきます。幅広くパソコンのスキルを教えたり、タブレット端末の使い方に絞ったりして、スクールを立ち上げることも可能です。

また、壊れたパソコンの修理や周辺機器の設定代行、インターネット上のトラブル対応などアイデア次第で業務の範囲を広げることができます。特にパソコンに不慣れなユーザーにとっては、パソコンまわりの相談を何でもできる存在というのは心強いものです。何か1つに絞ってサービスを提供するというよりも、関連するサービスを組み合わせてワンストップで対応するビジネス展開もできます。パソコンの知識やスキルに自信があるなら、手軽に取り組めるビジネスだといえるでしょう。

ソフトやアプリの制作・販売

パソコン関連でビジネス展開を考えるときには、ハード面だけではなく、ソフト面に注目してみることも大切です。スマートフォンやタブレット端末を中心に、ソフトやアプリケーションを開発し、販売するビジネスモデルもあります。開発までにはある程度の期間が必要となるものの、いったん販売をしてしまえば在庫を抱えることもなく、売れた分だけ収入に繋げていくことができるでしょう。開発のためのベースとなるツールも無料で配布されているものもあるため、初期投資を抑えてビジネスを始めることができます。

ただ、すでに数多くのソフトやアプリケーションが販売されているため、｢どういった切り口で勝負をするのか｣は重要です。｢ゲームアプリなどのエンターテインメント系で行くのか｣｢ビジネスに役立つツールを作っていくのか｣では、開発にかかるコストや販売戦略も異なってくるでしょう。まずは、制作を始める前にどういったソフトやアプリケーションが求められているのかをリサーチしておく必要があるのです。普段から自分が使っているものがあれば、｢どこを改良すれば満足度が高まるか｣といった視点を持つようにしましょう。スマートフォンやタブレット端末は保有者も増えているので、日常的な視点を持つことでニーズを探ってみる姿勢が大切です。

自分という存在をレンタルの対象に

ビジネスを考えるうえでは、幅広い視野を持っておくことが大切です。店舗や設備、特殊スキルがなければビジネスは始められないわけではありません。「自分という存在」を1つの商品として、レンタルビジネスを展開してみるのもいいでしょう。消費者のニーズというものは、何も商品やサービスだけで満たされるものではないのです。話し相手・悩みを聞く相手・一緒に食事をしてくれる相手など、「人そのもの」への需要が高まっています。いわゆる「人間レンタル」といったビジネスモデルですが、インターネットが普及したことで多くのニーズが生まれているのです。

自分をレンタルすることのメリットは、機材や備品といったものが不要であるため、資金面でのリスクが低いビジネスだといえるでしょう。また、売り上げがそのまま収入に繋がると考えていいので、利益率の高さも魅力的です。このビジネスにおいて重要な部分は、「人間力」にあるでしょう。魅力的な人物だと顧客から感じてもらえば、長く続けられるビジネスなのです。常識的なマナーやコミュニケーション能力も、基礎的なスキルとして必要だといえます。「人と話すのが好き」「誰かの役に立ちたい」と感じる人であれば、人間レンタルのビジネスは向いているのです。

家族や家庭のあり方が変われば、ライフスタイルそのものにも変化をおよぼします。高齢になってしまったため墓参りに行けない人のために、代行ビジネスをすることも人間レンタルの1つでしょう。以前であれば家族の手で足りていたものが、家族構成の変化によって他人に頼む機会も増えているのです。人間レンタルのビジネスは、依頼をしてくる顧客のニーズによって多種多様な形態があります。だからこそ、ビジネスへのやりがいが大きいのも特徴だといえるでしょう。

また、顧客からの多様なニーズに応えるためには、自分1人だけでは限界があるものです。ビジネスが軌道に乗ってきたら、幅広い人材を集めてビジネス展開していく方法もあります。人間力をビジネスに繋げる1つの方法が人間レンタルなのです。

困っている誰かの代わりをビジネスに

顧客のニーズはさまざまなものがありますが、「困っていることを解決したい」と感じるからこそ、商品やサービスを購入する点はすべてのビジネスで共通しています。困っている誰かに代わって「代行ビジネス」を考えてみるのもアイデアの1つでしょう。一口に代行ビジネスといっても、ペットの散歩の代行や高齢者向けの買い物代行、幹事代行業など幅広くあります。役所などへの手続き代行も、うまく仕組みを作れば一定のニーズがあるため、有望なビジネスだといえるでしょう。自分に合ったスキルを活かしていくことで、おのずとメインとなるユーザーを絞っていけるはずです。

代行ビジネスは、人が抱えている悩みがビジネスの根幹にあります。したがって、｢普段からどんな困りごとがあるのか｣を把握するようにしましょう。実生活のなかでの体験や家族・友人といった身近な人の困りごとをリサーチしていくなかで、ビジネスチャンスを見つけていくきっかけが作れるのです。また、インターネットの書き込みなどから、困りごとのニーズを探ることもできます。代行ビジネスは個々人の人間力が試されるという点で、大手起業があまり参入してこないビジネスだといえるでしょう。インターネットを通じて、うまくニーズを掘り起こすことができれば、ビジネスとして成立する可能性は高いのです。

語学を活かした輸入代行業

語学スキルに自信がある場合には、「輸入代行業」を考えてみるのもいいでしょう。ただ、英語・中国語・韓国語などは使える人も多いため、輸入代行業のライバルが多い点も把握しておく必要はあります。大事なポイントは、どの国の輸入代行を行うかといった点です。ライバルとの競合を避けて、欧米諸国以外で輸入代行を行うならば、ビジネスチャンスは多くあるといえます。日本人の消費者は英語などの外国語に不慣れな部分があるので、商品の使い方をわかりやすく解説したり、説明書を日本語に翻訳したりするとニーズを掘り起こしていくことができるかもしれません。

ビジネスモデルとしては、依頼者に成り代わって注文代行を行い、手数料を得るといったことが基本となります。商品を直接仕入れて販売するのは、輸入代行とはいわないので注意をしておきましょう。たとえば、化粧品や医薬品などは日本国内では使用が認められていない成分もあります。そのため、商品の販売まで行ってしまうと薬機法に抵触してしまう恐れがあるのです。ただ、薬機法で規制されている成分を含んだ商品であっても、個人が輸入をして使用することに制限はありません。したがって、輸入代行業はあくまで語学の苦手な依頼者の代わりに商品の注文を行うビジネスだと認識しておきましょう。

｢輸入代行なのか｣｢販売なのか｣の分かれ目は、発注をした海外の会社から依頼者に直接配送してもらうという点にあります。いったん、代行業者に商品を送ってもらって依頼者に配送すると販売の形態となるため注意が必要です。輸入代行業を行うにあたって、特に許認可は必要としていません。商品価格に対して、10％程度の手数料を上乗せして依頼者に請求するのがビジネスとなります。語学スキルとパソコンがあれば、すぐに始められるビジネスだといえるでしょう。

自分の知識を活かすコンサルティング

自分の知識や経験を活かしていくことも、ビジネスアイデアとしてあります。企業や個人を相手にして、「コンサルティング業」を行ってみるのもいいでしょう。相談内容に応じて、解決策をきちんと提案することができれば、基本的にどんなことでもコンサルティング業ということになります。これまでの職歴を振り返ったときに、最も長く続けている分野や自分が得意とする分野で、コンサルティング業を開業するほうが無難です。その道の専門家としてブランディングを図っていくからこそ、依頼数も増えていくといえます。

ただ、いくら得意分野だといっても、ライバルが多い業種では価格競争に陥ってしまいがちです。ビジネスの軸足を置く場所は、悩みを持っている人が多いにもかかわらず、専門知識を持っている人間が少ない分野が狙い目でしょう。専門家の数が少なければ、おのずと依頼が集中してくるため、ビジネスとして成功しやすいのです。コンサルティング業を行うにあたっては、「マーケティング能力」を鍛えることが大切だといえます。新たな市場を開拓できるスキルがあるなら、その道の専門家として頼られる機会も増えていくはずです。

コンサルティング業はそれぞれの専門分野で、経営コンサルタントやITコンサルタントなどと呼ばれます。顧客も大手企業から中小企業、個人までと幅広いため、アイデア次第で多様な働き方をしていけるでしょう。ビジネスの現場と直接かかわることが多い業種であるため、ビジネスマナーをしっかりと身につけておく必要があります。

移動販売は商材選びが大事

飲食業に興味はあるものの、店舗を構えるほどの資金がないという場合には、「移動販売」を検討してみるのもいいでしょう。店にお客さんが行くのではなく、お客さんがいそうな場所にこちらから出向くというのが、移動販売ビジネスの基本的な仕組みとなります。自動車1台と必要な設備、備品だけで始められる手軽さがあるでしょう。実店舗のように営業時間中はずっと店を開けておく必要もなく、お昼のランチ時だけといった風に時間帯を限定して商売をすることも可能です。

移動販売は飲食物を中心に、いろいろなものが販売されています。飲食店の少ないオフィス街では、弁当やコーヒーなどが好まれるでしょう。住宅街や学校の近くであれば、ちょっとしたスイーツや朝食用のパンなどが好評になるかもしれません。移動販売ビジネスにおいては、｢何を売るか｣よりも「どこで売るか」のほうが重要なポイントだといえます。どんなに魅力的な商品であっても、売る場所を間違えてしまっては売れるものも売れなくなってしまうでしょう。販売をしようとする地域の情報を事前に調べておくことが、とても大事です。

また、飲食物の移動販売を行うためには、保健所から営業許可を取る必要があります。実際に販売をしようとする場所を管轄する保健所に申請を出すことになるのです。したがって、あらかじめどの地域で移動販売を行うかを決めておかなければなりません。移動販売車の制作を行っている会社であれば、保健所の営業許可申請を代行しているところもあります。開業前にはメニューを考えたり、必要な備品をそろえたりしなければならないため、忙しい場合には制作会社に依頼してみましょう。

移動販売は大きく分けて、「販売業」と「調理営業」の2種類があります。販売業とは移動コンビニや移動スーパーが該当し、車内に陳列棚を設けて食品を販売する方式です。そして、調理営業とは車内に調理施設を備えており、調理・加工・販売を行う方式のことを指します。営業許可申請を行うためには、各自治体が定めた基準を満たしているかが要件となるので、あらかじめ保健所などに問い合わせておきましょう。

また、移動販売を行うためには「仕込み場所の確保」も重要なポイントとなります。車内で行えるのは盛りつけや簡単な調理のみであり、仕込み自体は別の場所で行う必要があるのです。知り合いの飲食店の厨房を使わせてもらうといった方法もありますが、万が一の場合のリスクも考えておきましょう。仮に、食中毒を引き起こしてしまったときには、仕込み場所の営業も止められてしまうため迷惑をかけてしまう恐れがあります。そうしたリスクについても、事前に理解を求めておく必要はあるといえるでしょう。

空きスペースを利用した軒先ビジネス

店舗の軒先を休業日に活用したり、屋上や駐車場などを借り受けたりする「軒先ビジネス」といいます。スペースを貸す側にとって休業日でも収入を得ることに繋がりますし、借り手も初期費用を抑えてビジネスができるメリットがあるのです。軒先ビジネスを仲介するwebサイトもあるので、興味のあるエリアで空きスペースがないかを探してみるといいでしょう。利用申請の手続きも簡単で、希望するエリア・日付を入力して貸し主から許可が下りて決済をしたら、出店することが可能です。

軒先ビジネスの重要なポイントは、場所に合った商材を選ぶことだといえます。時間帯を限定して販売したり、時間帯ごとに売るものを変えたりする方法も考えられるでしょう。たとえば、弁当や飲み物、クレープやアイスクリームといった飲食物を販売するなら、オフィス街の駐車場スペースが向いています。物品の販売であればアパレルや財布、バッグやお菓子といった商材があるでしょう。書籍やDVD、CDなどを古本市のような形で販売する方法もあります。

また、サービス系であれば商談や申し込みスペースとして借り受けるのも最適です。保険やクレジットカード、不動産などの商材は人通りの多い駅の近くなどが良いといえます。サンプリングやアンケートなどを行って、マーケティングの場として活用する方法もあるでしょう。軒先ビジネスが展開できるエリアは、さまざまな場所があります。店舗の軒先や空き店舗、商店街や駐車場などです。公園などの公共施設や駅の内外、オフィス街や繁華街といった場所でも空きスペースを提供しています。それらの場所を活用して最適なビジネスを展開してみましょう。

自分ではなかなか買わないものをレンタル

普段はなかなか自分では買わないものでも、レンタルができるなら利用してみたいといった商材はあるものです。特徴としては、高額なものや娯楽に関するものだといえます。冠婚葬祭で急にスーツやドレスをしなければならない場合などが当てはまるでしょう。また、高額過ぎて手が届かない高級ブランド品や自動車などがあげられます。大きなものでは不動産のレンタルビジネスもあるのです。「別荘に対する憧れはあるけど、手が届かない」というときもレンタルを活用できるでしょう。

レンタルビジネスのポイントは、普段はあまり使わないものの、「急に必要になるもの」「一度でいいから、ぜいたくを体験したいもの」を軸に考えることです。入学式・卒業式で必要な子ども用のスーツなども、需要としては根強いものがあります。レンタルビジネスを行うときには、同時に買い取りを行うケースが多いでしょう。顧客から持ち込まれた商品を買い取り、再加工してレンタル業を行うといった仕組みです。特にレンタルできる商品数が多いほうが有利な商材では、買い取り業も並行して行ってみましょう。古物を買い取ってレンタルしたり、販売をしたりする場合には「古物商許可」が必要となります。申請は営業を行う場所を管轄する警察署を通じて、都道府県の公安委員会に対して行うことが必要です。

店舗での買い取りだけでなく、ホームページを開設して買い取る場合も古物商許可の申請は必要となるので注意をしましょう。レンタルビジネスの良いところは、販売とは違って商材をずっと手元に置いておけるということです。保管場所の確保などの課題を乗り越えれば、利益率の高いビジネスを行える可能性があります。

季節用品専門のレンタル業

レンタル業のなかには、季節限定用品だけを取り扱うビジネスモデルもあるでしょう。スキーやスノーボードの用具、バーベキュー用の調理器具などが当てはまります。それほど高価なものでなくても、普段は保管するスペースが必要となるため、できればレンタルをしたいといった商材です。使うときだけレンタルをして使いたいという需要は一定数あるので、狙いを定めてビジネス展開していくようにしましょう。

季節用品としてあげられるのは、ハロウィンの衣装やクリスマスツリー、お正月用品やスポーツ用品などがあります。また、文化祭や地域のお祭りで模擬店を開く場合に調理器具を貸し出すといったビジネス展開もあるでしょう。消費者のニーズがどこにあるかを押さえることが、ビジネスの鍵だといえます。

得意を活かして教室を開く

得意な分野のスキルを活かして、自宅で習い事の教室を開くビジネスも1つの方法です。昔からピアノやそろばん、書道や英会話などの教室はたくさんあります。習い事の数だけ、開講できる教室の種類もあるといえるでしょう。教室ビジネスのメリットは、生徒を多く集めることができれば、安定的な収入の確保に繋がる点です。また、年齢的な制限もないため、いつまでも現役で活動できます。

教えることに専念して、集客は他のところに任せたいという場合には、教室経営のフランチャイズを行っている会社に申し込む方法もあるでしょう。加盟金などの初期費用は必要になりますが、大手企業の蓄積されたノウハウをすぐに実践できるため、教室経営の心強い味方となるはずです。需要は多くても、すでに教室数が飽和状態になっている分野は避けて、ニーズは多いが教室数は少ないといったジャンルを選んでみるといいでしょう。

出張レクチャーもビジネスになる

人に教えられるほどの専門分野を持っているなら教室を開く他に、「出張レクチャー」を行うのも1つのビジネスです。依頼者からの求めに応じて、実際に出向いてレクチャーを行っていきます。具体的なケースとしては、観光地や名所旧跡での案内、美術館・博物館で展示品の解説をするといったものがあげられるでしょう。また、学校の課外活動として昔の遊びを教えるといった展開もあります。運動の苦手な人向けにトレーナーとして活動する方法や家庭教師といった業種も出張レクチャーに含まれます。このビジネスの特徴は、自分自身が商品であるため、初期費用がほとんどいらない点です。必要な機材なども、依頼主が用意するのがほとんどであるため、体ひとつで行えるビジネスだといえるでしょう。

出張レクチャーをビジネスとする場合には、ある程度顧客がついてくると物理的な限界を感じる部分もあります。依頼件数が増えたとしても、自分1人だけでこなせる数はおのずと限りがあるものです。ただ、みすみす依頼を断ってしまうことも機会損失になってしまいます。したがって、ビジネスがある程度軌道に乗ってきたら、同業者とチームを組んでみるのもいいでしょう。得られる利益は減ってしまうかもしれませんが、一緒にビジネスを展開してくれる仲間がいれば、休みたいときに休めるといったメリットもあるのです。ビジネスを拡大させるためには、一定の段階で他の人に任せる部分も作り、システム化していく必要があります。

また、直接レクチャーを行うだけでなく、ノウハウをコンテンツとして発信してみるのもいいでしょう。ホームページや小冊子などを配布すれば、多くの人たちに自分のビジネスを知ってもらう機会となります。電子書籍などに取りまとめれば、単独のコンテンツとして販売をすることも可能です。レクチャーをして講師料をもらうだけでなく、多角的に展開していく視点を持つことも大切だといえるでしょう。

外国人をターゲットにビジネス展開

日本人にとっては当たり前のことでも、ターゲットを外国人に絞ることで成り立つビジネスもあります。たとえば、神社仏閣や名所旧跡の観光案内や田舎の良さを伝えるといった点です。日本の食文化を伝えたり、各地のお祭りの解説をしたりするのも良いでしょう。旅行ガイドブックだけではわからない日本の魅力を伝えることは、訪日旅行者のニーズに応えるものだといえます。通訳も兼ねて、ショッピングの手伝いをしてあげるといったビジネスも訪日旅行者には喜ばれるサービスです。

ビジネスの展開としては、現地で直接レクチャーする以外にも、ホームページを立ち上げて日本文化に関する特定のテーマでコンテンツを充実させるといった方法があります。インターネットを活用すれば、少ない資本でも多くの人に情報発信をすることができますし、反応を見ながらカスタマイズしていくこともできるでしょう。外国人の目線で日本という国を見つめ直してみると、さまざまなものが商材になるのです。

インターネットの媒体で情報発信をしていくなら、文字情報だけに頼り過ぎてしまってはいけません。なぜなら、いくら外国語が堪能であったとしても、異なる文化の人たちに自国の文化を言葉だけで説明するのには限界があるからです。写真やイラスト、動画といったさまざまなコンテンツを組み合わせて、情報発信をしていく姿勢を取りましょう。そして、一方的に発信をしてしまうのではなく、興味を持ってくれたユーザーとの交流を深めてみると、ビジネスチャンスの拡大に繋げることもできるはずです。

外国人のなかには、日本の家庭のようすを知りたいといった需要もあります。ホームステイや民泊、古民家などに泊まれる情報を発信していくのも、ビジネスチャンスを広げることになるでしょう。単に観光案内をするだけではなく、訪日旅行者向けに体験ツアーを企画するのも良いといえます。日本という国そのものに興味を抱いてもらえば、さまざまな方向からビジネスを展開することも可能になるのです。

ターゲットを思い切って絞る

ビジネスの初心者が陥ってしまいがちなのが、あれもこれもと商材を欲張ってしまうことです。少しでも利益をあげようとする姿勢は良いものの、無難で万人受けするようなものを商材に選んでしまってはいけません。多くの人から支持を集める商材というものは、すでに大手企業が参入していたり、ライバルが多かったりするものです。ビジネスの最初の足がかりを築くためには、「本当に欲しい人だけが探しているもの」を商材として選ぶようにしましょう。

たとえば、シークレットブーツは欲しい人にとっては欠かせないものではあるものの、一般的な靴屋では取り扱っていない場合があります。しかも、人目があるところでは買いにくいものであるため、インターネットで販売する商材としては適しているといえるでしょう。同様に、下着や大きめのサイズの服なども当てはまります。このような商材を取りそろえて専門店化すれば、一定数の顧客を獲得することに繋がるのです。ネットショップといっても、実際の店舗と同じように何屋さんかわからないと、なかなか顧客がつきにくいものでしょう。関連性の低い商品を多く取り扱うよりも、顧客となるターゲットを思いきって絞ったうえで専門店化するほうが良いといえます。限定された商品を取り扱っていくことで、おのずと知識も増えていくでしょう。

また、ターゲットを絞ることは不必要な広告費を削減することにも繋がります。自分のショップの顧客層がいまひとつ把握できていないと、的を射たプロモーションができないものです。初めからターゲット層を把握できていれば、費用対効果に見合った広告を打つこともできるでしょう。したがって、安定的なビジネスの確立のためには、ターゲットをあえて絞る戦略を取ってみることが肝心なのです。

他ではできない体験を売る

「体験型ビジネス」はさまざまな場所で取り入れられています。どこでも手に入るサービスを提供するのではなく、現地におもむかなければ味わえない体験を商材として扱うこともできるのです。たとえば、地方の農村で農業体験をしたり、牧場で家畜の世話をしたりといった体験があるでしょう。現地の人との交流も生まれるため、お金では買えない思い出を与えられるといえます。雪国や南国の島での体験といった普段とは異なる環境で、さまざまなサービスを提供することができるのです。

また、従来の美術館や博物館では入館者が展示物をただ眺めるといったスタイルでしたが、体験型のサービスへと変化を遂げているところもあります。展示物を入館者に触ってもらい、能動的に美術館や博物館を楽しんでもらうといった取り組みも行われているのです。どのような形で利用者に体験をさせるかといった点はアイデア次第ではあるものの、企画を立てて売り込んでいくのも、ビジネスの1つのあり方でしょう。

料理が得意であったり、特定の食品に詳しかったりするなら、料理教室を開いてみるのもいいでしょう。料理の素材や調理器具、調理スペースを用意して、後は参加者が主体的に料理をしていくといったビジネスです。自分で調理した料理を食べる満足感もありますし、他の参加者と協力をしながら進めていく楽しさもあります。また、ワインや日本酒といった人気の高いお酒を製造する工程を体験してもらうツアーなども良いでしょう。趣味が同じであれば、参加者同士の会話も自然と弾みますし、醸造所の見学といった非日常の体験をすることで参加者の満足度を高めることができます。

息の長いビジネスを展開していくなら、単に商品やサービスを販売するだけではなく、その前段階でビジネスを考えていく視点も必要となるでしょう。ネットショップを経営したり、講師として活動したりするうえでも、自分のファンを多く獲得しておくことは大切です。「この人がすすめるなら、間違いない」と感じてもらえば、1度きりの販売ではなく、リピーターを多く増やしていくことに繋がります。初めのうちは、いろいろと手間がかかる部分はあっても、他者との差別化を図るためには顧客満足度を高めながら、ビジネス展開をしていく視点を持つことも大切なのです。

捨てていたものを売り物に変える

ビジネスを成功に導くための大事なポイントは、他の人が注目していないものに目を向けるという姿勢を持つことです。誰もが注目するものを販売しようとしても、仕入れが難しかったりライバルが多くいたりします。新たなビジネスを考えるときは、視点を変えて誰も注目していないものに目を向けてみましょう。特に無料で手に入るものや仕入れのコストがほとんどかからないものを商材として扱えば、大きな利益を生み出す可能性があります。

たとえば、河川敷や海などで手に入る流木や石、端材などです。きちんと許可を得たうえで入手する必要はあるものの、必要としている人に対して売り込めばビジネスとなるでしょう。芸術家に対して作品の素材として販売することができますし、ユニークな家具を作っている業者に提供するといった方法もあります。ほとんどゴミとして扱われているようなものに、新たな付加価値をつけていくこともビジネスの醍醐味なのです。

電気関係の資格を持っているなら、古物商の営業許可を取って、壊れた電化製品などを買い取って修理してみるも良いでしょう。ハンダ付けや断線したコードの交換だけで製品が再生できるなら、中古商品として販売できる可能性もあります。また、コレクターに人気の商材にも注目してみましょう。コレクターといっても、さまざまなものを集めているものですから、牛乳瓶のフタや形が変わっている石、使用済みの郵便切手なども商材として取り扱うことができるのです。不要な人から安く買い取って、必要としている人に販売することでビジネスとして成立させることができます。

さらに、引っ越しの際にいらなくなった家具や電化製品をまとめて買い取るビジネスもあるのです。引っ越しのときにはできるだけ早く不用品を処分したいものですから、買い取り業を行っていれば、販売する商品を大量に入手するチャンスとなるでしょう。捨てられていたものや捨てたいと思っているものを商品として再生させるビジネスは、アイデア次第で無限の広がりがあります。時には常識的な枠にとらわれずに、柔軟な思考でビジネスを考えていくことで生まれてくるアイデアもあるのです。

ビジネスチャンスはアイデア次第

求められるビジネスというのは固定化されたものではなく、時代と共に変化していくと考えていいでしょう。だからこそ、アイデア次第でビジネスチャンスは数多くあるのです。資金や人脈、特殊なスキルがなかったとしても、まったくゼロからスタートすることができます。ただ、ビジネスとして展開し継続していくためには、情熱を持って取り組んでいく必要があるでしょう。立ち上げからしばらくの間は、赤字続きでくじけそうになってしまうかもしれません。しかし、自分のアイデアに確かな価値を見出せるなら、おのずと継続していけるものです。

起業自体が目的ではなく、起業をしたうえでどんな展開していくかというところに、ビジネスの醍醐味があります。見切り発車で起業してしまうのではなく、複数のアイデアのなかから、どれが自分に最適なのかを見極めてみましょう。アイデア次第では、今とは違ったライフスタイルを手に入れることに繋がるはずです。

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