最終更新日:2023年11月10日
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ひと昔前までは、料理といえば女性の得意分野というイメージがありましたが、時代はすっかり変わりました。夫婦共働きの家庭が増え、男性にも料理のスキルが求められています。不景気の影響で外食離れが進み、若い人でも家で自炊する人が増えているそうです。
今、料理のスキルを習得することは、男女を問わず基本的な生活力のひとつとして、世の中で注目されているといえます。そこで今回は、料理教室を開業する方法についてご紹介しようと思います。料理教室を事業としてはじめるには、どのようなことが必要なのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
料理教室を開業する際にまず考えなければならないのは、どこではじめるか、ということでしょう。方法としては、自宅を使う方法と、テナントを借りる方法とが考えられます。
ひとりで教えるのであれば、一度に教えられる生徒の人数はせいぜい3~4人くらいでしょう。その場合、専用の店舗を構えるのではなく、今住んでいる自宅を利用して開業することができます。そうすれば、開業時の物件取得費用がいらないので、初期費用をかなり安くすることが可能です。自宅がマンションなどの賃貸物件の場合には、大家さんの許可が必要になる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
しかし、自宅を利用する場合はもともと料理教室のための場所ではないので、外から見てすぐに料理教室だとは判断しにくくなります。そのため、集客という点では不利です。また、はじめて利用する生徒さんは場所がわからずに迷ってしまうかもしれません。
開業資金としては、生徒さんが使う調理器具、必要に応じてイスや机などの備品購入費などで、10万円程度で開業が可能です。
もうひとつは、テナントを借りる方法です。店舗用の物件を借りる場合と、キッチンスタジオなど料理教室用のレンタルスペースを利用する方法もあります。多くのキッチンスタジオは十分なスペースが確保されているので、効率よくたくさんの生徒さんを教えることも可能です。料理教室用に用意された場所なのでそのための設備もそろっていて、すぐに営業をはじめることができるでしょう。
集客面でも、レンタルスペースの場合はもともとの看板や広告があることが多いです。店舗用の物件であればある程度立地のいい場所を選べば、集客はしやすいかと思われます。
デメリットとしては、やはり初期費用が高い傾向があるということです。店舗用の物件を借りる場合、入居時に保証金が必要な場合がほとんどです。保証金は家賃の6~12か月分程度が相場で、キッチンの設備工事費やイス・机、調理器具などの費品購入費用をあわせて、最低でも約100万円は必要になるでしょう。
レンタルスペースを利用する場合は、使用するごとに料金を支払う形式が多いようです。初期費用はほとんどかかりませんが、生徒さんと予約した日時を調整しなければなりませんし、継続的に集客しなければ利益を出すことがむずかしくなります。
このように、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分がどんな料理教室を開きたいのか、資金などもよく考えて、ふさわしいスタイルを導き出しましょう。
料理教室を開くのに、とくに資格は必要ありません。作った料理を販売する場合には「食品衛生責任者」や「食品営業許可」が必要になりますが、生徒さんがそれぞれ自分で作ったものを自分で食べるのであれば、何も問題はありません。ですから、料理教室を開業することは誰にとっても、それほどむずかしくはないのです。
一方、料理教室に限らず、個人が事業をはじめるときには「開業届」を税務署に提出しましょう。事業届は、事業をはじめたことを税務署に通知する書類です。事業届を提出することで、教室で使用した材料費や光熱費などを事業の経費として計上できます。
また、必須ではないのですが、料理教室をはじめるには持っておくことでより生徒さんの信頼を得られるようなおすすめの資格もいくつかあります。ここで紹介しておきましょう。
飲食店を営業するのに必要な資格です。料理教室を営業するには必要ありませんが、それでも食品を扱う仕事である以上、食品衛生に関する資格を持っているというのは安心につながるでしょう。
「食育」は、栄養や健康、食品に関する教育のことです。食育について幅広い専門的な知識を持ち、人にアドバイスをできるという資格が、食育インストラクターです。ただ料理の作り方だけを教えるのではなく、食べ物の大切さや食品の安全、健康的な料理について教えてくれる教室は、子供のいる親にとって頼もしい存在でしょう。
料理教室をビジネスモデルとして、マーケティングや経営方法などの幅広い知識とセンスを持つ、商標登録された資格です。料理教室を総合的にプロデュースするスペシャリストといえます。この資格を持つ人には大手の料理教室で活躍する人も多いため、ひとつのセールスポイントとして使えるでしょう。
事業として料理教室を開業するのなら、やはり成功させたいですよね。料理教室もあらゆるビジネスと同じで、事業をうまく経営していくためにはそれなりのノウハウが必要になってきます。料理教室を成功させるためにはどんな心構えが必要なのでしょうか。そのポイントをご紹介します。
なぜ料理教室を開きたいのか、どんな人に、どんなことを教えたいのか、という事業の目的を明確にしましょう。事業の計画をいろいろと考えていると、いつのまにか根本的な信念がぶれてしまうことがあります。そのようなときにこの当初の目的があれば、自分の本来やりたい事業の方向に軌道修正できます。
教室というと教える側が優位のような気がしますが、料理教室は「接客業」です。「自分が教えたいこと」ではなく、「相手が教えてほしいこと」を考えなければなりません。生徒さんをお客様と考えて、お客様第一に考えることで、お客様が満足してくれて、継続して通い続けてくれるのです。
これも、あらゆるビジネスと同じです。物件の周辺にはどんな人が住んでいるか、周りにどんなお店があるかなどといったデータをリサーチします。そのデータをもとにターゲットを絞り込んで、ターゲットに合わせて物件の立地を決めるのがいいでしょう。店舗の内装や用意する備品なども、そのターゲットが好みそうなものに工夫しましょう。
ターゲットが決まったら、教える料理の内容もある程度絞られてくると思います。新米ママが多い地域であれば離乳食などの子供向けの料理が喜ばれるでしょう。子育てを終えたマダムが多い地域なら、カロリーをおさえた健康的な和食などが受けるかもしれません。
そして、適正な料金を設定します。自分が教えることのできる生徒さんの人数と、利益を出すために必要な金額を算出します。料金を安くすれば生徒さんは集まるかもしれませんが、あまりに多すぎると自分の体が大変です。生徒さんひとりあたりにかけられる時間が少なくなって、生徒さんから不満が出るかもしれません。自分の力量と収益のバランスを考えて、長く続けていけるようにちょうどよい料金を見極めましょう。
フランチャイズ展開をしている企業には、料理教室での加盟を募集しているところもあります。フランチャイズとは、企業に対してロイヤルティを支払うことで、その企業の看板や経営のためのノウハウを使うことができるシステムです。料理教室を開業するのがはじめてであっても、本部のアドバイザーが相談に乗ってくれたり、事前に研修がある場合もあるようです。
有名なホテルや料理店で働いていたというようなセールスポイントのない人には、料理教室に生徒さんを集めるのはとてもむずかしいことです。フランチャイズなら知名度のある企業の名前を使えますので、生徒さんに安心してきてもらうことができるでしょう。趣味の延長として料理教室を開業したいという人にとっては、経営のことをこまごまと考えなくて済むのはとても助かりますね。
フランチャイズには、初心者にとってうれしいメリットがたくさんありますので、「はじめてだから自信がない」とお悩みの方は、ぜひ検討してみてください。
料理教室を開業するのには、資格や免許などはとくに必要ありません。自宅を利用して開業するのであれば、開業資金もかなり安く済みます。ですから、料理教室は誰にでもはじめられる、非常にチャンスのある事業だといえます。事業をはじめるときには、税務署に開業届を提出しましょう。それ以外にも、持っていることで生徒さんに信頼感をアピールできるような資格がいろいろありますので、事前に取得しておくのがおすすめです。
開業前には、周辺の市場調査をして、事業計画をしっかりと立てましょう。フランチャイズなら何かとサポートしてくれますので、初心者にはとても安心です。はじめて料理教室を開業するのなら、フランチャイズに加盟することをおすすめします。
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