厨房機器のリースってどうなの？飲食店を低資金で開業するコツ

最終更新日：2023年11月10日

飲食店を始めるには、料理を作るためのさまざまな厨房機器が必要です。冷蔵庫やシンクなどは、飲食店であれば必要になってきます。フライヤーやオーブンなどがあれば、提供できるメニューの幅が広がるでしょう。食器洗浄機や製氷機などもあれば、従業員の作業効率が上がり、売上も伸びるかもしれません。

いろいろな厨房機器をそろえておきたいところですが、どれも非常に高額です。やたらと購入するわけにもいきません。そんなときは、リースを利用してみるのはいかがでしょう。リースは「開業費用を抑えて設備をそろえたい」という人にとって、とてもよい方法です。このコラムでは飲食店で役に立つ、厨房機器のリースについて解説します。

• 1.厨房機器の占める比重は多い！厨房機器の新品購入資金
• 2.リースなら開業費用を抑えられる！しかし総支払額はやや高め…
• 3.中古での購入とはどう違う？メリット・デメリットを比較
• 4.フランチャイズなら最適な機器のリース・提供を受けられることも！
• 5.まとめ

1.厨房機器の占める比重は多い！厨房機器の新品購入資金

飲食店では、厨房機器がとても重要な役割を果たします。どんな厨房機器をそろえるかによって、提供できる料理の幅も変わってくるのです。厨房機器は業務用のものをそろえるのが望ましいですが、すべてを新品で購入すると大変な費用になります。一般的な厨房機器を新品で買ったときの相場を見てみましょう。

・冷蔵庫……およそ20万円～65万円
・シンク……およそ3万円～40万円
・食器洗浄機……およそ40万円前後
・コンロ……およそ7万円～15万円
・フライヤー……およそ8万円～18万円
・オーブン……およそ15万円～45万円
・製氷機……およそ30万円～65万円

このように。それぞれの料金には大きな幅があります。同じ機器でもサイズや性能によって料金は大きく変わってくるでしょう。また、お店の業種、扱うメニューによってはこれ以外にも、特別な機器が必要になる場合もあります。たとえばラーメン屋やパスタ屋なら、面をゆでるボイル器が必要です。

このように、飲食店を始める費用の中でも、厨房機器にかかる費用は決して小さくないのです。今ある資金でどうにかやりくりしなければいけない開業時には、無視できない出費になります。そんなときには、厨房機器をリースするという方法がおすすめです。

2.リースなら開業費用を抑えられる！しかし総支払額はやや高め…

リース業者が購入した厨房機器を借りるのがリースです。お店は業者と契約を結び、長期間にわたって厨房機器を使用するができます。お店は月々のリース料金を支払うだけでいいので、開業時の費用をかなり節約することができるのです。

レンタルと似ていますが、レンタルはレンタル業者がもともと所有しているものを借りるので、基本的には中古になります。それに対してリースは、お店が欲しい厨房機器をリース業者が新たに購入するので、新品を手に入れることができるのです。

リースのメリットはほかにもあります。たとえば、高額の厨房機器を購入した場合、固定資産税がかかってきます。しかしリースであれば、その厨房機器の所有権はリース業者にあるため、固定資産税はリース業者が納めてくれるのです。また、リースした厨房機器が不要になった場合、リース業者が引き取ってくれるのでそれを処分するのに費用がかかりません。

一方、契約期間の間は使い続けなければならず、途中で解約をすると違約金を支払わなければならないというデメリットもあります。たとえば契約期間の途中でお店を辞めてしまったとしても、リース料金だけは期間満了まで払い続けなければならないということもありえるのです。

また、リース料金には厨房機器の購入代金に対して利息が加えられているので、総額で見ると購入した場合より高くついていることになります。同じ厨房機器でも、リース業者によって料金や契約内容が異なりますので、複数の業者を比較してみるのがいいでしょう。

3.中古での購入とはどう違う？メリット・デメリットを比較

開業費用を節約する方法としては厨房機器のリースを利用する以外に、中古の厨房機器を購入する方法もあります。中古品は新品に比べてはるかに安い値段で購入できるのです。厨房機器を始め、業務用の機器や道具を専門に扱うリサイクルショップなどもあり、多くの飲食店が利用しています。

中古品を購入するのは、開業費用を抑えるのにとても効果的な方法でしょう。しかし、デメリットもあります。飲食店の激しい業務で使われていた厨房機器は、傷や摩耗の跡が残っていることがほとんどです。見た目だけの問題ならまだいいのですが、故障してしまう可能性も、新品に比べると高くなってしまいます。

故障してしまった場合、修理のための費用がかかってしまうのです。故障の状況によっては、総額で新品を購入するのと変わらない費用がかかるということも、ない話ではありません。また、中古品の中にはすでにメーカーが製造していないものもあるでしょう。その場合、取り換える部品などがなく、修理ができないという可能性もあります。

中古品は安く買えるので助かりますが、機器の状態をよく確認してから購入を決める必要があるでしょう。

4.フランチャイズなら最適な機器のリース・提供を受けられることも！

厨房機器をどうやってそろえたらいいのか迷ってしまうという方には、フランチャイズをおすすめします。フランチャイズは、すでに厨房機器をリースしてくれる業者のコネクションをもっていることも多いです。フランチャイズでは必要な厨房機器の種類が決まっていますので、何をそろえるか、どんなものを使うかと迷うこともありません。厨房内のレイアウト設計や、設置工事の業者の手配なども、本部がアシストしてくれるでしょう。

たくさんの加盟店を抱えるフランチャイズなら、厨房機器の故障やメンテナンスに関するサポート体制もばっちりです。不安や困ったことがあれば、すぐに本部に相談することができます。また、メーカーと共同でオリジナルの厨房機器を開発したり、必要な厨房機器を本部が提供してくれるところもあるようです。

飲食店を開業するには大変なこと、不安なことがたくさんあります。フランチャイズに加盟してその手厚いサポートをうまく活用し、スムーズに営業を始めましょう。

5.まとめ

飲食店の厨房機器をすべて新品で購入した場合、かなりの高額になります。厨房機器のリースを利用することで、開業費用をかなり節約することができるのです。ほかにも、節税になる、処分費用がかからないといったメリットがあります。一方で、途中解約ができない、総額で見ると高くなるというのがデメリットです。

中古品を購入するという方法もありますが、中古品には故障のリスクが高い、修理費用がかかる、修理できない可能性もあるというデメリットがあります。

フランチャイズに加盟すれば、本部が厨房機器のリース業者を教えてくれるでしょう。そろえる厨房機器の種類にも迷うことはありません。故障などのトラブルのときには、すぐに本部に相談することができるのです。厨房機器の調達方法で迷っている方は、解決法のひとつにフランチャイズもあることを覚えておいてくださいね。

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