業態転換とは、そのままの意味ですが業態を転換することを指します。
業態は小売業や外食産業などの業種において、商品販売方法などの営業形態の分類を意味します。
同じ小売業でもコンビニエンスストア、スーパーマーケット、100円均一ショップでは異なる業態を採用しています。
業態転換には企業によって目的が異なり、大きく分けると2つのタイプがあります。
ひとつは企業がさらなる業績向上のために新しい業態を求めるタイプです。
あるひとつの業態で実績と信頼を積み上げ成功を収めた企業が、自社のノウハウを武器に業態展開によって新しい分野に参入するパターンです。
このパターンではすでに特定の業態で成功を納めているため、ステップアップとしての業態展開となります。
もうひとつは業績が伸び悩んでいる企業が行う、現状を打開するための業態展開です。
赤字経営を打開するために業態展開に乗り出し、うまく業績を改善することができれば良いですが、反対にさらなる赤字を生み出してしまうリスクもあります。
この2つの業態展開の決定的な違いは、すでに特定の分野で成功を収めているかどうかです。
前者の業態展開では収益源が安定しているため、もしも業態展開に失敗したとしても何とか事業を維持することができます。
しかし、後者の業態展開の場合は、確固たる裏付けや準備がないと最悪倒産に至ってしまう危険性もあります。
業態展開を行っているフランチャイズチェーンを選ぶ際、どちらのタイプの業態展開なのかを見極める必要があります。 |