GNHは南アジアの国家・ブータン王国の国王であるジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱したもので、1972年の即位直後から国の政策に取り入れられています。
2005年に行われた国勢調査では、約97％のブータン国民が「幸せ」であると回答しています。
仏教の価値観も背景にありますが、GDPやGNPによる物質の豊かさのみによる数値化を批判するものでもあり、経済成長だけでなく環境、文化、社会に配慮した上で国民の幸福を追求するという考え方です。

フランチャイズ事業におけるGNHを考えてみると、事業として利益を得るのを目的にするのは当然ですが、顧客の幸福度や満足度を重視したサービスを提供することは、最終的に利益の向上につながることでしょう。
価格や物質的な満足度だけを求めるのではなく、顧客が本当に満足だと感じるサービスを提供することはフランチャイズのみならず事業を行う上での命題とも言えます。
価格競争で物の価格がどんどん下がっていく中で、少々高価でも満足度が高く顧客に支持される商品やブランドは価値があるのではないでしょうか。