スローフードは英語で書くと「slow food」、直訳するとゆっくりした食事と捉えられがちですが、ファーストフード(fast food)に対する対義語ではありません。
スローフードというのはその土地の伝統的な郷土料理や食文化を見直そうという考え方です。
つまり、地元の料理を大切にしようという考え方ですね。
スローフードという考え方は、イタリア北部ピエモンテ州にあるブラという町で1986年に誕生しました。
1980年代半ばごろからローマの名所・スペイン広場にマクドナルドがオープンし、イタリアの食文化がおびやかされるという危機感からスローフード運動が広まっていったと言われています。
日本ではノンフィクション作家の島村菜津の著書『スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる』が出版されたことによって広まっていきました。
フランチャイズというビジネススタイルはアメリカからやってきたものであるため、アメリカ発のブランドが多く、日本でもファーストフードが数多く展開されています。
イタリアから始まったスローフード運動にならい、日本でも自国の食文化を大切にすべきという動きが高まっています。
日本の食文化、つまり日本食を大切にし、日本の味を守っていこうという考えが広まっています。
フランチャイズでも日本食を提供するチェーン店が増えてきています。
スローフード、一見するとよく意味が分からない言葉ですが、その意味を知ると日本の食文化である日本食をもっと大事にしなければと意識させられますね。 |