坪効率は売場の一坪あたりの生産性や売上高を表す指標で、「売上高÷店舗坪数(面積)」の計算式で求められます。
一坪あたりどれだけの利益を生み出しているかを表す坪効率は、どれだけ土地や売場を効率的に使っているかということに他なりません。
単純に店舗の面積を増やしたからと言って、売上が上がるわけではありません。
もちろん面積を増やすことで商品数を多くしたり、買い物しやすくすることで売上が上がることもあります。
しかし、坪効率を考えた時、商品の価格、スタッフの接客態度、お店の雰囲気を改善するなど、面積を広げずともお店の経営努力によって坪効率を上げることができます。
売上を伸ばすこと、坪効率を上げることは簡単なことではありませんが、お客さんの購買傾向を分析したり、最も目につき手に取りやすい位置(ゴールデンゾーン)に売れ筋商品や新商品を設置するなど、工夫次第で売上を伸ばすことができます。
在庫ロスを減らして効率の良い在庫管理を行うことも利益向上には必要な作業です。
立地条件や交通量、人通りの多さといった要素は店舗の努力では変えられるものではないため、坪効率を改善するためには店舗の面積の改善よりも売上高の改善が必要となります。
面積の改善でできることは、駐車スペースを設けたり、物理的にお客さんにとって利便性の高い店にすることなどが挙げられます。
坪効率はあくまでも指標であるため、売上を伸ばすためにお客さんの視点になった商品陳列やスタッフの接客指導など、適切な経営努力をしているかどうかが大切です。 |