【マネーの虎】ノーマネーでも逆転成功！スポーツストレッチの兼子ただし

最終更新日：2023年11月3日

• 現役プロキックボクサーがマネーの虎に出演
• 肩こり解消ストレッチの実演
• ノーマネーでフィニッシュ
• 番組終了から10年以上経った現在
• 逆転成功した兼子ただし氏から学ぶこと

2000年代初めに放送されていた人気番組「マネーの虎」に出演した兼子ただし氏は、ノーマネーで終わってしまいましたが、現在スポーツストレッチの専門店で成功を収めています。
兼子ただし氏がノーマネーから逆転成功したのは、敗戦から学ぶ姿勢を持っていたからといえます。
スポーツストレッチで成功した兼子ただし氏の、「マネーの虎」の出演時の様子とその後をまとめました。
起業家にとって学ぶべきものが多い内容となっています。

現役プロキックボクサーがマネーの虎に出演

兼子ただし氏は、肩こりをなおす店を開店するために「マネーの虎」に出演し、スポーツストレッチの開業資金1,550万円を希望しました。
当時、兼子ただし氏は現役キックボクサーで、プロ経験を元に道具を使わずに肩こりを一発で直す技術を持っており、出演時にすでにお店を経営していました。

肩こり解消ストレッチの実演

肩こりの原因は腰にあり、肩をマッサージするのではなく、ストレッチで体を伸ばすことで肩こりが解消されるとのことでした。
説明だけでは虎たちを説得するのは難しいため、実演することになりました。
肩こり持ちというイートアンド株式会社の代表取締役社長・文野 直樹の体をストレッチし、肩こり解消の効果がことを実演しました。
ストレッチを体験した文野 直樹社長は肩こりの効果を認めたため、マネー成立に近づいたかに思われました。

ノーマネーでフィニッシュ

ストレッチ実演後、兼子ただし氏はエコノミー症候群のお客さんを対象に、成田空港内に出店する計画を話しました。
その計画に対し、ピーチジョンの野口 美佳が否定的な意見を述べ、ストレッチを体験した文野 直樹社長はスポーツストレッチがビッグマーケットになる可能性があると述べながらも、ノーマネーの意思を表明しました。
結果、出資を受けることができず、ノーマネーでフィニッシュとなりました。

成田空港に出店したいという計画は、虎たちからすれば成功する可能性が低いビジネスに映ったのでしょう。

番組終了から10年以上経った現在

「マネーの虎」は2004年に終了し、2016年現在、番組終了から10年以上の時が経ちました。
スポーツストレッチの専門店の計画が虎たちに評価されず、ノーマネーで終わった兼子ただし氏は現在、株式会社スリーエスグループジャパンの代表取締役社長となり、全国に8店舗展開しています。
ノーマネーだったものの、チェーン展開したいという目標が叶い、スポーツストレッチのパイオニアとして成功を収めています。

かたや、出資する側だった虎たちの中には倒産や破産をしている方もいて、10年で立場が逆転しました。
もちろん、番組放送当時から変わらず黒字を出している虎もいますが、何十億という売上を誇っていた企業が倒産するのですから、10年という月日は状況を変えるには充分すぎる時間です。

逆転成功した兼子ただし氏から学ぶこと

兼子ただし氏は、「マネーの虎」でノーマネーに終わったことが悔しかったとご自身のブログで語っています。
結果的にノーマネーで終わりましたが、兼子ただし氏は目的をハッキリと意識するなど、敗戦を糧にして成功への道標をご自分で作っていきました。

もしあそこでマネーが成立していたら、もしかしたら未来は変わっていたかもしれませんが、現実に兼子ただし氏は敗戦から学び、成功を勝ち取りました。

「マネーの虎」ではノーマネーでフィニッシュ＝失敗をみなされがちですが、出資を得られなかったからといって事業を諦める必要はありません。
ノーマネーで終わったことは虎たちの見通しが外れたといえますが、志願者の計画の甘いところや目的があいまいなところは虎たちは見逃さないので、その状態でもしマネーを勝ち取っても成功するのは難しいでしょう。

絶対に成功するビジネスというものはありませんし、いくら優れた技術を持っていても成功するとは限りません。
大事なのは、ビジネスの目的を明確にし、市場の状況やニーズを調査した上で最適な戦略を立てることです。

参照：マネーの虎～敗戦からの飛躍

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