お役立ち情報コラム | フランチャイズの窓口(FC募集で独立開業)

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2024/11/22更新

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お役立ち情報コラム

ケアーズ 先輩オーナーの声3

最終更新日:2023年11月3日

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平成27年3月に宮城県仙台市で訪問看護リハビリステーションを開業された先輩オーナーの声です。序盤の営業は経営者ご自身も看護師も一丸となって強化したことで、県内の広いエリアから強い信頼と依頼を得てきました。

1.訪問看護ステーション開業の動機を教えて下さい。

本社の本業は岩手県で110年続く鋼材問屋です。リーマンショック、東日本大震災により相次ぐダメージを受けてきましたが、事業規模を縮小したことで、何とか耐え凌ぎました。
そこで、会社を立て直すために新たな収益の柱を探し始めたのですが、そんなときにインキュベクスが開催するセミナーに参加しました。でも、訪問看護にまったく興味がなく、なんとなく参加しただけの状態だったんです。
しかし、セミナーで訪問看護リハビリステーションについて話を聞いてみたところ、超高齢社会の中で期待と需要が高まっている上に、とても社会的評価の高いビジネスであることがわかりました。そして、本業の製造業と違い、同一料金で「価格競争がない」という点に大きな衝撃を受けたのです。もちろん、これまでの本業からは遠く離れた新規事業の構想に、社内からは反対の声が多く上がりました。それでも、気持ちはどんどん訪問看護リハビリステーションの開業へと向かっていったのです。

2.現在までの経緯について教えて下さい。

開業準備を始めはいいものの、最初はなかなか看護師が採用できませんでした。製造業の場合、求人を出すとすぐに応募があったので、予想以上の反応の無さに戸惑ったのも事実です。インキュベクスの本部から広告の出し方や賃金の設定方法についてアドバイスをもらい、有料広告にも出稿したところ、ようやく看護師が集まりはじめて、2人目に応募があった方が後に管理者となりました。それでも、集まった人材は、管理者をはじめ結果的に優秀な方が多かったため、無事に開業にまでこぎつけました。でも、その後も人材については色々トラブルがあったんです。集まった看護師は全員営業に積極的だったので、営業に力は入れられました。しかし、看護スキルよりも営業スキルの高い看護師がいたため、スタッフ同士が揉めることもあったのは事実です。その看護師には営業に注力してもらう形にし、何とかステーション内をまとめたのですが、本人はもっと看護を頑張りたいということで離職に至りました。
さらに、管理者が管理の仕事に追われて訪問手当てが貰えないこともありました。調整給を設けるなどして対応しましたが、激務のせいか、体調を崩してしまいました。
事務担当者も定着しなかったため、経験者を採用することで何とか対処できたんです。

3.ステーションの現状について教えて下さい。

開業から1年が経過した現在、看護師6名、理学療法士(PT)3名、作業療法士(OT)1名という体制で運営しています。利用者数は42名に増えました。
1年目を迎える直前に単月黒字に転換できたので、ホッとしています。
理学療法士や作業療法士などリハビリ担当の採用にも苦労をしました、募集を始めてから半年間はまったく応募がなかったんです。本部のアドバイスに従って募集を行うとたちどころに3名の応募があり、優秀な人材が採用できました。募集をストップしたあとも応募が続いたので、2名がステーションの規模が拡大して入社できる時期を待ってくれている状態にまでこぎつけています。
ケアマネージャーも2名採用する予定となっています。

4.インキュベクスの支援の感想をお伝え下さい。

医療介護業界が未経験という状態で参入したので、開業前の準備から開業までのところでは本当に助けられました。完璧な仕事ぶりに感謝しています。特にスタッフの採用については、明確で効果的なアドバイスが役に立ちました。
ただ、看護師には同じ看護師からの言葉が響くと思います。それも含めて開業後の支援は、今後さらに強化してもらえるありがたいです。私たちもさらに成長できるはずですから。

5.ステーションの特徴について教えて下さい。

私自身とスタッフの距離が近いのが大きな特徴です。スタッフは困ったことや愚痴など、様々なことをストレートに話してくれます。一つの心がけとして、目線の位置は意識してスタッフと同じ高さにしています。これで、フランクに接することができるんです。開業当初は時間の許す限りスタッフと一緒に行動しました。しかし、現在は少し遠くから見守っています。その代わり連絡はいつでも気軽に取れるような環境を整えています。

6.本業との相互作用があれば教えて下さい。

長きに渡り事業を営んできた伝統ある本業があるのは、大きな強みです。そのため、銀行と良好な関係を築けてきたので、財務の面ではかなり有利に働いています。さらに、労務や福利厚生の面についても本業と合わせた効率的な運営ができるため、余分なコストが発生しないのは大きな強みでしょう。

7.今後の目標、抱負について教えて下さい。

人材、待遇、質それぞれについて、地域トップクラスの訪問看護リハビリステーションを目指します。
看護師や理学療法士のスキルを今以上に高め、人員を含めた規模をさらに拡大していきたいです。ボーナス支給や連続9連休など従業員の福利厚生のレベルアップや、事務所の内装にも着手します。
他拠点化か大規模化も考えています。せめて、どちらかは実現したいです。さらに、調剤薬局、介護支援事業所、健康食品のweb通販、人材事業など、他の関連分野への連携・多角化も進めていきたいです。

8.その他、何かあればお伝え下さい。

これから訪問看護ステーションを開業する経営者の方へお伝えしたいことがあります。ぜひ、開業後から半年間は、スタッフと一緒に営業に回ってください。営業以外にもなるべく現場に張り付いてみてください。
「専門知識がないから」「自分は看護師ではないから」「何も手伝えないから」という理由で現場のスタッフに寄り添わないのが大きなマイナスです。まずは一緒にやる!ということがとても大事になります。スタッフと一緒に動くことで、例え素人だったとしても「医療機関の経営者」になったという自覚がわいてくるものです。その後の経営にも一本の筋が通るやり方なので、ぜひ、実践してみてください!

 
 
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