最終更新日:2023年11月3日
続々独立開業中!独立開業をした方々に人気のフランチャイズ本部ベスト10を公開中。
いま注目の急成長ビジネスがひと目でわかります。
24時間営業のコンビニ経営で、オーナーはいったい何時に出勤して何時まで働けばよいのでしょう。実はこの質問には、決まった答えはありません。
それぞれのセブンオーナーが、自身のお店や家庭の状況に合わせて、勤務時間を設定しています。一見すると自由度が高くて羨ましいように思われますが、セブンオーナーは立派な経営者ですから、責任はすべて本人に帰属することになります。それでは実際に、各セブンオーナーはどのような時間枠で勤務しているのか、見ていきましょう。
セブンオーナーはフランチャイズ契約による独立した事業主ですので、とくに固定的なシフトの決まりがあるわけではありません。独立して間もない時期には、手当てが必要な深夜の時間枠にオーナー自らが入ることによって、人件費を抑制している例も多く見受けられます。
平均的にみると、スタッフのシフトの引き継ぎが行われる朝と夕方を両端として、その間の日中に出勤しているセブンオーナーが多いようです。そうはいうものの、朝の出勤時間についても、店舗によって差があります。これはお店の立地に左右されることが多いようで、たとえば鉄道駅に近いような店舗では、通勤ラッシュのお客様に対応するため7時前後の比較的早い時間に出勤することが望ましくなります。
さて、スタッフを交えた朝の引き継ぎ業務とミーティングを終えると、早くもお昼に向けた商品の検品と陳列が始まります。お弁当やチルド(サンドイッチ、惣菜、麺類)などのデイリー商品が納入されるのもだいたいこの時間帯なので、お昼のビークに間に合うように陣頭指揮をとるのが、セブンオーナーの重要な仕事のひとつとなります。
お昼休憩を挟んで午後に入ると、接客も一段落となります。この時間枠に何をするかは、店舗ごと、さらにはその日ごとにフレキシブルな対応となります。店内清掃の時間に充てたり、POP作成や飾りつけを行ったり、複数店舗を経営しているセブンオーナーなら他店舗の見回りに出向くのにちょうど良いでしょう。OFC(店舗経営相談員)とのミーティングも、午後の時間枠にセッティングするのがもっともポピュラーです。
17時ごろになると夕方のアルバイトが、そして22時頃になると深夜のスタッフが入ってきます。オーナー不在の時間枠を預かるうえに、夜間帯のスタッフには若い世代が多いので、夕方の引き継ぎは朝よりも念入りに行われる傾向にあります。最後は、売上報告や日報作成といった〆の書類をまとめた後、帰宅となります。
オーナーの勤務シフトと同様、休憩時間についても取決めはとくにありません。しかし、日中に勤務するセブンオーナーのほとんどは、お昼のピークを乗り切ったところで休憩をとっています。これは、そのように決めている訳ではなく、コンビニという業種上、自然とそうなっていくことが多いようです。
また、セブンイレブンでは店舗をオーナーの自宅の近くに置くことを推奨しており、そのための引っ越し代の支援も行っています。自宅と店舗が近いことのメリットは、休憩時間中に一旦帰宅して家事を済ませることができる点にあります。コンビニ経営は、夫婦ないし家族の協力と理解がとても重要になってきますので、いかに休憩時間も有効に利用できるかどうかが、セブンオーナーとしての成功に少なからず関わってきます。
勤務時間がフレキシブルに設定できるということは、オーナーの家族の生活スタイルに合わせたシフトを組めるということも意味します。たとえば、小さなお子さんがいるオーナーご夫婦なら、保育園や幼稚園の送り迎えの時間を組み入れることも可能です。また、オーナーのご両親と同居しているようなときには、あまり遅くなり過ぎないように早めの出勤、早めの退勤というスタイルをとることもできます。
しかし、あまり自分の都合を優先したスケジュールばかり組んでいると、今度はスタッフの理解を得られなくなってしまいます。勤務時間を柔軟に選べるというのはコンビニオーナーの特権ないし利点ではありますが、ときにはスタッフの方から事情によるシフトの変更をお願いされることもあるはずです。そのような時には逆に、オーナーがフレキシブルにシフトフォローできるような余裕をもつことも大切です。自由に勤務時間を設定できるオーナーだからこそ、お店の状況に合わせた臨機応変の働き方が求められることになるのです。
平均的な時間枠をもとに、セブンオーナーの1日をまとめてみました。経営の方針や商品の工夫と同様、オーナーの勤務時間についても、スタッフとの関係や店舗の特徴などを考慮して設定されていることが読み取れます。
店舗とオーナーの家庭という両輪を上手に対応していけるような時間枠の配分が、経営の安定化にも大きく影響を与えることになります。経営が軌道に乗るということには、収益の向上だけでなく無理のない勤務シフトの確立も含まれているということに、コンビニオーナーは注意を払わなければなりません。
「セブンイレブン」のフランチャイズの詳細は、以下のページでご覧いただけます。
カテゴリ