最終更新日:2023年11月10日
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起業をしようとする場合、誰もが事業で成功したいと考えるでしょう。そのためには、まず実際に起業で成功した人から学ぶことが大切です。どの職種で起業をしたのかにかかわらず、事業がうまくいった理由が何かあります。そこで、なぜ起業をして事業を成功させることができたのでしょうか。その成功のカギを実例から探っていくことにします。
“子育てをしている女性のなかには、日々の疲れを癒すためにエステやネイルのサロンに行きたいと思っている人が多いです。しかし、女性が子連れでエステやネイルのサロンへ行くのは難しいという現実があります。エステやネイルのサロンは、主に女性から美容の維持やおしゃれをする目的で利用されます。しかし、リラクゼーション目的でこれらのお店を利用する人も少なくありません。もし、女性が子連れでエステやネイルのサロンへ行った際、子どもが泣いたりはしゃいだりすると、他の利用者がリラックスできなくなってしまうからです。
そのような点に着目して、子連れの女性でも利用しやすい出張サロンを開業して成功を収めた人がいます。出張サロンであれば、セラピストやネイリストが顧客の指定する場所まで行って施術を行います。たとえ施術中にその女性の子どもが泣いたりはしゃいだりしても、他の利用者に迷惑をかけることはありません。そのため、まわりに気を使うことなく施術を受けられることを理由に、子育て中の女性がたくさんこの出張サロンを利用するようになったのです。
また、子育て中の女性の需要を満たすだけではなく、それ以外の顧客層の不満がでないようにしたのも評価できます。出張形式のサロンにすると、店舗内にあるリラックスできる室内で施術を受けられないという意見が出てきても不思議ではありません。そのため、希望者に対しては、リラックスしながら施術を受けられる場所を手配するサービスを提供しています。それから、施術代の他に交通費も請求されて料金が高くなると思われてしまう可能性も少なくありません。そのような顧客の考えを解消するために、出張先までの交通費は原則無料にしたのです。
出張形式のお店にして起業を成功させた事例は、エステやネイルのサロンにとどまりません。その他にもカルチャースクールなど、店舗まで足を運べない人を顧客のターゲットにした成功例がたくさんあります。””
“起業をしようとする人のなかには、カフェをオープンしようと考える人も少なくありません。カフェの起業を成功させるには、他のお店との差別化をはかることが重要になります。カフェは顧客に対して主に飲食に関するサービスを提供します。そのため、飲食に関するサービスで差別化をはかろうと考えるのが一般的です。しかし、カフェはただ食事や飲み物の質がよければ人気が出るというわけではありません。食事や飲み物以外の面で多くの人から支持を集めるケースも多いです。したがって、食事や飲み物だけではなくそれ以外の面でも差別化をはかることが大切になります。
カフェの起業に成功した人のなかには、飲食物とそれ以外の両面から差別化をはかって成功した人がいます。具体的には、アレルギーの子どもがいる家族がそろって食事を楽しめる外食スペースを作ったのです。カフェのメニューのなかには、通常コーヒーの他にパン類が用意されています。しかし、パンは小麦粉、卵、牛乳などを使って作られるので、子どもがこれらの食物アレルギーである場合、家族で思うように食事を楽しむことができません。そのような状況を解消するために、外食スペースを設けてアレルギーの子どもでも食事を楽しめるような環境を整えたのです。この外食スペースで楽しめる食事のメニューは、小麦粉、卵、牛乳などアレルギーの原因となる食材は一切使っていません。米粉や豆乳で作られたメニューを提供しています。その結果、アレルギーの子どもがいる多くの家族が、このカフェを利用するようになったのです。
このカフェの起業の成功例で評価できるのは、ただアレルギーの子どもが食べられるメニューが用意されていることだけではありません。外食スペースを利用すれば、アレルギーの子どもも他の家族と同じものを食べられる環境にしていることも評価に値します。”
起業で成功している人というと、人脈が豊富でさまざまなビジネスを経験している人を思い浮かべることがあるかもしれません。しかし、起業をして成功している人のなかには、ごく普通に生活している主婦もいます。主婦が家事を行っている際、負担に感じる場面に出くわすことも少なくありません。そのため、できるだけ楽をしたいと考えて、日常品にさまざまな工夫を加えます。それがきっかけで欲しいと思うものを次々と発明してお金を稼ぐことに成功している主婦がいるのです。
主婦が発明した日用品にはどのようなものがあるのでしょうか。まずは、煮物を作るときに使用する落し蓋です。落し蓋とは、煮物が煮崩れするのを防ぎ、味をしみこませることができる料理道具をいいます。落し蓋は、煮物を作る鍋より一回り小さいサイズが理想です。しかし、鍋にもいろいろな大きさのものがあるので、すべての鍋に適した落し蓋を用意するのは簡単なことではありません。そこで、知恵をはたらかせ、サイズを変化させられるフリーサイズの落し蓋を発明したのです。その後、この発明品は企業によって商品化され、発明者の主婦には数千万円単位のロイヤリティーがもたらされています。また、なでるだけでアクが取れるお玉も主婦によって発明されました。煮物を作る際、より美味しく食べるためにアクを取りますが、そのとき煮汁も捨ててしまうことになります。しかし、このお玉を使用すれば煮汁を捨てることなくアクだけ取り除けるのです。
これらの発明品の商品化に成功した要因は、日用品を自分で作って使用するだけではなく、会社へ試作品とアイデアを売り込みしたことがあげられます。主婦側がアイデアを提供して会社側に商品を作らせるという形にすることで、主婦側の出資部分の負担が最小限に抑えられたことが成功につながったのです。
“国の政策目標の1つに成長戦略がありますが、そのなかで「女性が輝く国」の実現をはかろうとしています。そのようなことから、年々女性の社会進出が目立つようになってきました。就業しようとしている女性のなかには、結婚して子育て中の人も少なくありません。とくにシングルマザーの人は、子どもを養っていかなければならないので働く必要があります。子育てをしながら女性が働く場合、勤務している間は子どもを保育所に預けるのが一般的です。しかし、一般の認可保育所では18~19時くらいまでしか保育してもらえません。そのため、子育てをしながら働いている女性のなかには、子どもを預けられずに苦労している人も多いのです。
そのような点に着目した女性が、24時間営業の託児所を開業して成功したという事例があります。この女性自身も1歳と3歳の子どもを育てながら仕事をしています。以前に子育てをしながらシングルマザーとして働く際に、子どもを預けられずに苦労したことが起業のきっかけとなったのです。起業する際に、以前の自分と同じような悩みを抱えている女性が多く、24時間営業の託児所のニーズがあるという思いを持っていました。その考えが当たり、オープンした託児所の利用を希望する子育て中のワーキングマザーが殺到したのです。この託児所には宿泊施設も設置されているので、深夜の時間でも安心して子どもを預けられる環境が整っています。そのため、深夜勤務のある介護職や看護師の職に就いている女性の利用者も多くなっています。
この女性が成功した大きな理由は、起業をした動機です。自分と同じ立場にある人を少しでも助けたいという思いが、他の子育て中のワーキングマザーから共感を呼んだのです。もし、お金を稼ぐためのビジネス目的で24時間営業の託児所を始めていた場合、ここまで成功できなかったでしょう。”
“企業でデザイナーとして働いていた人のなかには、妊娠や出産、夫の転勤などをきっかけにフリーランスへ転向して成功を収めている人が多いです。また、ワーキングスタイルを見直す目的で、フリーランスのエンジニアになって活躍している人もいます。デザイナーやエンジニアは、専門的なスキルやセンスを活かすことができる仕事です。そのため、1台のパソコンさえあれば自宅で仕事ができ、その点が成功につながりやすくなっています。
企業の社員からフリーランスへ転向したデザイナーやエンジニアの成功例について具体的に見ていきましょう。まずは、妊娠をきっかけに企業を退職したデザイナーの女性です。企業を退職後、子どもの出産や夫の転勤が重なり、再就職して社会復帰しにくい状況に置かれました。そのようなことから、自宅でも仕事ができるフリーランスのデザイナーの道を選んだのです。自宅の一室を仕事場にして、子育てや家事と両立しながら働いています。デザイナーの仕事は専門職なので、仕事の単価も高いのが特徴です。そのため、仕事量の割には報酬も高く、企業で働いていたときよりも多くの収入を得ているとのことです。
それから、企業で約10年エンジニアとして働いていた男性は、もう少し自分の時間が欲しいという理由で、フリーランスへ転向しました。勤務時代はシステムの自動化や効率化に関するプロジェクトをまかされるなど、充実した日々を過ごしていました。しかし、労働の時間が長く、なかなか自分の時間を持てないという悩みを抱えていたのです。生まれたばかりの子どもに会う時間をけずってまで、職場で仕事をするのがよいことなのか疑問を感じることも少なくありませんでした。そのようなことから、仕事よりも自分の時間を優先するために、退職してフリーランスのエンジニアになったのです。フリーランスに転向後は、主に勤務時代から付き合いのある顧客と一緒に仕事をしています。基本的に自宅で働くことが多いですが、たまにカフェまで足を運んで店内で作業することもあるそうです。また、生まれたばかりの子どもと顔を合わせる時間も多くなり、以前より幸せを感じるようになったと言います。”
“起業をしてビジネスを始める場合、顧客のターゲットを絞ることはとても重要です。なぜなら、顧客のターゲットを絞ることで提供するサービスの魅力をより強くアピールできるからです。ターゲットを絞ると、その分顧客となりうる母体の範囲が狭くなってしまうのではという意見もあるでしょう。ですが、ターゲットの範囲内にある人の需要を満たすものを提供しやすくなります。その結果、顧客の満足度が高くなり、その事業者のサービスを利用してくれる人が多くなるのです。
実家の畑で栽培する野菜の宅配サービスを始めて成功した女性がいますが、その成功の要因は、顧客のターゲットを絞ったことにありました。具体的には、販売するターゲットを女性や子どもに絞ったのです。安心して食べられる野菜をかわいらしいパッケージに詰め込んで宅配するサービスが、大ヒットにつながりました。そのため、起業した当初は、子育てをする合間に仕事を行っていましたが、すぐに忙しい日々を過ごすことになったのです。昼間は子育てをしながら農家の仕事を手伝い、夜の時間に子どもを寝付かせた後、宅配の顧客の対応をするような状況となりました。販売数や売上は年々増えていて、家族の間で嬉しい悲鳴をあげています。
この女性が野菜の宅配サービスで成功できた理由は、顧客のターゲットを絞ったこと以外にもあります。それは、販売する野菜にいろいろな工夫をほどこしたことです。まず、販売する野菜は、その時期の旬のものを選んでいます。野菜にはそれぞれ食べ頃の時期がありますが、それに合わせて販売すれば売れる可能性も高くなるからです。それから、スーパーなどであまり売られていないめずらしい野菜をパッケージの中に入れて販売しています。あまり見たことのない野菜が入っていれば、それだけ多くの人に注目してもらいやすくなるためです。また、食べ方がわかりにくい野菜は、食べ方やレシピを記載した紙を同封して販売しているのも見逃せません。”
“顧客から信用を得られやすくするために、店舗を借りて起業するのはよい選択だと言えます。しかし、店舗を借りるには、物件の保証金や家賃がかかるので、100万円以上の開業資金が必要になるケースも少なくありません。そのため、お金にあまり余裕のない人にとって、これらのコストは大きな悩みです。そのようなことから、店舗をシェアすることによって起業を考える人も増えています。車や住む部屋をシェアして生活費のコスト削減をはかる人も多いですが、その発想を起業する際にも取り入れるようになったのです。
実際に店舗のシェアを活用して成功している人も存在します。都会の一等地にあるバーの店舗をシェアさせてもらい、事業をうまく軌道にのせたのです。この人は、昼間にバーなどのお店の店舗は使われていないことに目をつけました。そこで、バーのお店のオーナーに、昼間だけ事業のために店舗を利用させてほしいと直接交渉したのです。店舗を借りる側にとっては、通常より安い家賃で店舗を利用でき、バーのお店側にとっては毎月家賃収入を得られるようになるので、お互いにメリットがあります。そのようなことから、スムーズに話し合いが進み、店舗シェアによる起業を実現させるにいたりました。
店舗シェアによる起業が成功した要因はいくつかあります。まず、ネイルサロンなどバーの営業に悪い影響を与えない職種を選んだことです。これにより、バーのお店のオーナーと良好な関係を築くことができ、その後は顧客をお互い紹介し合うまでに発展しました。それから、都会の一等地の場所をうまく活用して事業を行っている点も見逃せません。都会の一等地にあるというだけで、他の場所で同じサービスを提供するときよりも、料金の単価を上げることに成功しているのです。
店舗シェアを活用して起業する場合、この人のように直接お店のオーナーと交渉する以外に、支援業者を利用する方法もあります。自分でお店のオーナーと直接交渉する自信のない人は、支援業者を活用するとよいでしょう。”
“起業して成功するには、継続的に売上や利益を上げるための準備が必要です。そのため、事業を始める前に、顧客のターゲットを選定したりビジネスモデルを構築したり、事業計画を作成したりします。しかし、しっかり準備してから事業を始めても、経済的な不況や社会構造の変化などにより、経営が大きくかたむいてしまうケースも少なくありません。そのような状況に陥ったとき、経営方針を見直し、ピンチをチャンスに変える一手を打てるかどうかで生き残れるのかが決まってきます。
このような方法で逆転をして成功を収めたアパレル専門の物流企業があります。起業した当初は、大手のアパレル企業の下請けの業務に依存していました。しかし、経済的な不況が到来し、大手のアパレル企業の業務量が大幅に減ってしまったのです。それにともなって、この企業の稼働車両も半減してしまい、収益もこれまでより40~50%ほど落ち込んでしまいました。このような状況に遭遇し、大手のアパレル企業の下請け業務に依存する経営方針を改善し、元請による業務を主体にしようと考えたのです。
そこで、この企業はハンガー輸送の専門企業へと転換をはかりました。ハンガー輸送とは、衣服をハンガーに吊るしたまま輸送するサービスです。衣服にシワがつくのを予防したり、作業効率化やコスト削減を実現できたりするなど、消費者にとってもメリットも少なくありません。また、ハンガー輸送は特別な輸送方法であるため、このサービスに対応できる車両を保有している企業も限られます。そのため、消費者からの需要が見込まれるわりには競合する同業企業も少なかったため、この企業は多くの顧客を獲得することができたのです。また、荷台の長さ、幅、高さが微妙に異なる車両を多数そろえることで、ニッチな需要を一気に引き受けることができた点も見逃せません。”
“飲食店をオープンして起業する場合、メニューを多くしたり店舗を広くしたりしようとしている人も少なくありません。なぜなら、それにより幅広い人のニーズを満たすことができたり、売上アップをはかれたりすることができるからです。しかし、飲食店経営で成功している人のなかには、自分の身の丈に合わせた経営をしている人が多いです。そのため、飲食店経営をしようと考えているのであれば、あまり背伸びをしないほうがよいでしょう。
なぜ、お店の規模を大きくして経営するよりも、自分の身の丈に合わせた経営をしたほうがうまくいきやすいのでしょうか。それは、飲食関係の仕事は1人でできることが限られているからです。規模の大きい飲食店を1人で営業しようとする場合、いくら美味しい料理を作っても他の作業に追われてしまい、客にとってよいタイミングで料理を提供できません。それにより、客側もサービス内容に不満を感じてお店を利用しなくなってしまいます。
人を雇えばこのような問題を解決できるのではという意見もあるでしょう。しかし、飲食店経営のなかで人件費はもっとも高いコストなので、人を雇うと利益が出にくくなってしまいます。飲食業界は他の業種にくらべて薄利多売を強いられる業種です。一般的に売上単価の10%の利益が出ればよいほうだと言われています。そのなかで何人も雇ったうえで利益を出し続けるのは現実的ではありません。
このようなことから、飲食店経営をする場合、1人でも無理なく仕事をまわしていける規模のお店にするのが好ましいと言えます。たくさんのメニューをそろえるのではなく、自分の得意メニューに絞って提供することが重要です。また、店舗の広さも1人で無理なく接客できる程度の規模に抑えたほうがよいでしょう。自分でどのくらいまでできるのかを考えて、提供するメニューや店舗の規模を決めるのが飲食店経営の成功の秘訣です。”
“さまざまなシステムの設計、開発などの業務を行うエンジニア。IT専門職であるこの職業に就き、企業で働いている人も多いです。企業で数年間エンジニアの仕事を経験して自分のスキルを磨いた後、フリーランスとして独立して成功した人も目立ちます。フリーランスのエンジニアとして成功した人のなかには、画期的なサービスを生み出した人も少なくありません。市場のニーズに応えるシステムを開発し、それがインターネットの利用者の間で必要不可欠なサービスになっている事例もたくさんあるのです。
フリーランスのエンジニアとなって成功した人は、具体的にどのような画期的なサービスを生み出したのでしょうか。まずは、動画共有サービスサイトであるニコニコ動画です。動画が再生される時間の軸上にユーザーがコメントできる機能があったり、動画をアップした人やユーザー同士が交流できる機能があったりするのが特徴です。ニコニコ動画を開発したエンジニアは、一般企業の勤務を経て起業した後、自分が立ち上げた企業を上場させています。
GREEというモバイルゲームや日記コンテンツを楽しめるSNSがありますが、このサービスも1人のエンジニアの個人的な趣味によって生み出されました。このエンジニアは、大手IT企業の勤務中にGREEを開発して運営を始めました。その後、GREEの登録者が増加し、個人運営が困難になったため、独立して企業を立ち上げたのです。
メルカリも独立したフリーランスのエンジニアによって生み出されています。メルカリとは、人々がインターネット上で気軽に商品を売買できるサービスです。オークション形式ではなくフリーマーケット形式をとっているので、出品者が最初に提示した金額以下で売買できるのが特徴です。メルカリを開発したエンジニアは、大学在学中に大手IT企業でネットオークションサイトの立ち上げを経験し、その後独立しています。”
“起業をして事業を行う場合、日本だけではなく海外へ目を向けるのも有効だと言えます。日本の世界における各国のGDPシェアの割合が、年々少なくなっているからです。日本のGDPシェアの割合ですが、1990~2000年代まではアメリカに次ぐ世界第2位でした。しかし、2010年に中国に抜かれて3位に転落し、1994~2012年までで約10%少なくなっています。そのため、継続的に売上を伸ばしていくためには、海外の人をターゲットにした事業を考える必要があるのです。
個人が起業をして海外向けの事業を行うのは少し難しいのではとも考えられますが、インターネットを利用できる環境においては、決してそのようなことはありません。海外向けのインターネット販売を行えばそれを実現できます。実際に、日本の特徴がある商品を海外のユーザー向けに販売するインターネット通販の事業を行って成功している人がたくさんいるのです。日本と海外の国では時差があるので、販売をする際のやり取りで支障が生じてしまうのではないかと心配する声もあるでしょう。しかし、インターネットは24時間アクセスできるので、海外の国との時差があっても問題なく対応することができます。
海外向けのインターネット通販の事業で成功できた理由は、どのようなところにあるのでしょうか。まず、海外の国のなかには、日本製品を販売しやすいところがあるからです。たとえば、中国をはじめとするアジア圏の国では、日本製品の魅力を理解してもらいやすいです。そのため、この地域の国の人をターゲットに販売することで、効果的に売上を伸ばせます。それから、アイテム、着物、弁当箱など、特定の商品を販売する専門店として事業を展開しているのも成功の要因の1つだと言えるでしょう。幅広い種類の商品を販売するより特定の商品に絞って販売したほうが、海外のユーザーにその魅力が伝わりやすくなるからです。
また、商品の販売に関するルールをしっかり作って、それを海外のユーザーにわかりやすく伝えていることもあげられます。これにより、海外のユーザーも注文することに対する不安感がなくなり、それが販売数の増加につながるのです。”
“田舎は主要都市と比較して一般的に人口が少ないことが多いので、その分、物も売れにくくなります。そのため、田舎で起業するのはあまり好ましくないと考えられます。しかし、田舎で起業をして成功した事例も少なくありません。徳島県の上勝村では、ある青年のアイデアがきっかけで生まれた葉っぱビジネスが大ヒットしました。葉っぱビジネスとは、日本料理を美しく見せるつまものとして使用する山菜、もみじ、季節の花や葉などを栽培、出荷、販売する事業のことです。
葉っぱビジネスが成功した理由は、高齢者の農家でも手軽に参加できるシステムを構築したことがあげられます。全国にある青果市場から入るつまものの注文を1つの情報ネットワークのサーバーに集約し、そこへ農家が自由に入札できる仕組みを作ったのです。注文や出荷状況は情報ネットワークを見ることで確認できます。そのため、高齢者の農家はタブレット端末を持つことで、畑での農作業を中断することなく葉っぱビジネスに参加できるのです。それから、高齢者の農家が葉っぱビジネスに参加する場合、出荷数を自分で自由に決められるようになっています。そのため、自ら市場を分析してマーケティングを行い、それに適した数の葉っぱを出荷することが可能です。葉っぱビジネスに参加している高齢者の農家のなかには、地元にある葉っぱを高級料亭へ売り込む積極性を見せる人も少なくありません。
葉っぱビジネスがスタートしたことにより、上勝村の高齢者や女性が元気になり、町の雰囲気も明るくなりました。農家をしている高齢者のなかには、葉っぱビジネスにより健康を取り戻した人も多いです。また、葉っぱビジネスに共感し、上勝村へ移住した後、起業して事業を始める人も増えてきています。”
“薬剤師の資格を持っていると、医師の処方せんに基づき、その人に適した薬を出す仕事ができるようになります。そのため、この資格を活かして薬剤師の仕事をしようとする場合、薬局、病院、ドラッグストアなどで働くのが一般的です。しかし、薬剤師の資格を活用して起業の道を選んだ人もいます。薬剤師の資格を活かして漢方茶のプロディースを行い、事業の成功を収めたのです。
漢方薬というと、体によさそうというイメージを持つ人がいる一方で、苦くて美味しくなさそうという印象を持つ人も少なくありません。それにもかかわらず、なぜ漢方茶という商品がヒットしたのでしょうか。それは、「美容によい」という点をセールスポイントにして漢方茶の売り込みをしたからです。漢方茶を販売する際、「健康によい」という触れ込みをしても人々はあまり買おうとは思わなかったでしょう。なぜなら、「苦くて美味しくない」というイメージが先行してしまうからです。一方、「肌が潤う」「きれいになれる」という点を前面に押し出して、人々に漢方茶を販売した場合はどうでしょうか。女性のなかには、美容を気にする人も多いです。そのため、美容効果を得られる漢方茶を買いたいと思う女性がたくさん出てきても不思議ではありません。このような人々の心理状況をうまくついて漢方茶の売り込みを行い、美容を気にする多くの女性に販売することができたのです。
この起業の成功例のポイントは、最初に漢方茶という商品のネガティブなイメージを取り除いたところにあります。いくらよい商品であっても、悪い点があるとそれだけで人々は敬遠してしまいます。しかし、ネガティブなイメージを取り除いて、ポジティブなイメージを強調するだけで、魅力的な商品へと生まれ変わるケースも少なくありません。この考え方は、他の業種で起業をして事業を始める際にも応用することができるでしょう。”
“起業をして成功を収めるには、継続的に売上を上げる仕組みを作ることが重要です。その方法はいろいろ考えられますが、そのなかの1つにリピーターを見込める業種を選択して起業することがあげられます。リピーターがいれば、定期的に商品を購入したり、サービスを利用してくれたりするので、それだけで継続的な売上を上げることが可能です。
リピーターを見込める業種で起業して成功を収めた事例にどのようなものがあるのでしょうか。それは1人暮らしの高齢者が多い地域で高齢者向けの宅配弁当サービスを始めたら、口コミだけで利用者が増えていったというものです。体が不自由な高齢者のなかには、外出して食材を買うのが難しい人も少なくありません。また、地域によっては、高齢者の自宅の近くに食材を買えるお店すらない場合もあるのです。そのため、宅配弁当サービスは、1人暮らしの高齢者が多い地域内で高いニーズがあったため、このような状況になったと考えられます。そのようなことから、リピーターの見込める業種で起業をする場合、地域のニーズに合わせた形で事業を行うことが重要です。
ただ、高齢者向けの宅配弁当サービスの事業が成功したのは、地域のニーズが合っていたからだけではありません。起業者の仕事のやり方やサービス内容が利用者に評価されたのも大きな理由です。弁当の宅配は1軒1軒各高齢者の顔を見ながら行っています。そのため、高齢者側は人と会話ができて孤独感を解消できたり、自分の安否を確認してもらえたりするところに対してもよいサービスだと感じたのです。また、煮汁がこぼれない密閉容器を使う一方、高齢者でも開けやすい工夫がされている点も高く評価されています。”
“起業をするのであれば、資格を取得するのも1つの方法です。弁護士、司法書士、税理士、行政書士などの士業の資格を取得して起業する人も少なくありません。基本的に各士業の業務は、法律によって独占業務であると定められています。そのため、各士業の資格を取得しなければ、原則その業務を行うことができません。そのようなことから、他の職種よりも競業者が少ないので、その分起業するハードルは低いと言えます。
士業で起業しようと考えているのであれば、何でも屋よりも特化型をめざしましょう。士業で成功している人のなかには、幅広い業務を取り扱っている人よりも専門分野に絞って業務を行っている人のほうが多いからです。たとえば、弁護士であれば「離婚問題に強い弁護士」、司法書士であれば、「相続業務に特化した司法書士」という感じで業務を行うと効果的です。このような形で営業すると、顧客側にどの業務が強いのかをはっきりさせることができます。士業へ仕事を依頼しようと考えている人のなかには、専門性の高さを求めている人が多いです。そのため、専門分野に絞って営業すると、その分仕事の依頼を受けやすくなります。
それから、専門分野に特化して業務を行うと、その分野から新たな仕事の需要が見つかり、業務を拡大させられるケースも少なくありません。ある法律事務所では、税務に関する訴訟業務を取り扱うようになり、対応できる訴訟業務の範囲を広げることに成功しています。また、特定の分野で確かな実績を積んでいることを顧客側にアピールできるか否かも、士業で成功するためのポイントです。専門分野に絞って営業すれば、その分野において積んでいる実績が明確になって、顧客側からの信頼を勝ち取りやすくなります。”
“必要最低限の出費でできるだけ価値のある物を買うことができれば、基本的に人の満足度も高まります。起業で成功するには、そのような人の心理を考えて事業を行うことが重要です。
起業の成功例のなかには、高い物を安く売る工夫をすることでうまくいった事例がいくつかあります。まずは、高級フレンチを低価格で提供できるビジネスモデルを構築して成功した事例です。一般の高級フレンチ店では、コース料理の場合、1万円以上かかるケースも少なくありません。しかし、このお店の経営者は、顧客にとって料理の味と価格の安さが一番重要だと考えました。そのため、5,000円という破格の安さで高級フレンチを提供することにしたのです。その結果、高級料理を低価格で食べられるというコンセプトが多くの人を惹きつけました。
ただ、この低価格で高級フレンチを提供すれば、それだけお店の利益率も少なくなってしまう問題があります。そのため、サービスの提供方法を一工夫しなければなりません。そこで、このお店の経営者は、立ち食い形式のフレンチ店にしたのです。立ち食い形式にすれば、お店の内装にそれほどこだわる必要がないので、その分コストカットできます。また、顧客の回転率もあがるので、料理の単価が安くても利益率の減少分をカバーすることが可能です。高いものを安く売るという発想と、それを実現した行動力がこの成功につながったと言えるでしょう。
それから、電話やインターネットで行う占い師になって成功した事例もあります。対面による占い師だと店舗の家賃代や人件費などが発生し、経費も高くなってしまいます。そのため、利益率を維持していくためにはサービス料金も高く設定しなければなりません。一方、電話やインターネットで行う占い師の場合、電話代やインターネット代など必要最低限の経費で済みます。それにより、対面だと高くなってしまう占い料金をリーズナブルな価格で提供することを可能にしたのです。こちらも経費を必要最低限に抑え、高い価格のサービスを安く提供したことが成功につながっています。”
“これまで見てきた起業の成功例に共通するのは、何かしらの工夫をしているところです。たとえば、高価なサービスを安く提供することで成功を収めたフレンチ店や占い師はその典型的な例だと言えるでしょう。また、成功例のなかには、24時間営業の託児所やアレルギー対策で差別化をはかったカフェなど、顧客の需要を考えながら営業しているケースも見られます。起業をする際、このような成功例からヒントを得られることも少なくありません。
ただ、起業の成功例をそのまままねて事業を始めてもうまくいくとは限りません。その成功例の人の立場と自分の置かれた立場はいろいろ異なるからです。起業の成功例から得られたポイントを参考にしつつ、自分の性格や能力、地域性などを総合的に見て、どのような形で起業をするのかを考えることが大切です。”
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