最終更新日:2023年11月10日
続々独立開業中!独立開業をした方々に人気のフランチャイズ本部ベスト10を公開中。
いま注目の急成長ビジネスがひと目でわかります。
ケーキ屋を開業したいと思ったとき、廃業のリスクなどが頭をよぎり、不安になることはないでしょうか。たしかに、独立開業と簡単にいいますが、それを軌道に乗せて成功させるのは簡単ではありません。しかし、実はその不安を解決する方法にフランチャイズという制度があるのです。今回は、ケーキ屋を開業したい人が知っておきたいスイーツ業界のフランチャイズ制度について、フランチャイズの基本からそのメリット・デメリットについて紹介します。
まず、ケーキ屋を開業する際の手順はどのようなものになるのでしょうか。オープンの準備は、遅くとも開店予定日の1年前から始めておく必要があります。
人気ケーキ屋の市場調査から始まり、看板商品の考案、物件探しや店舗のコンセプトの決定、道具・設備・食材集め・資金管理の確定を開店の3カ月前までに終わらせる必要があるのです。また、店の規模によっては従業員の採用・研修という作業も加わるでしょう。ちなみに、ケーキ屋の開業にあたって必要な資格は食品衛生責任者のみです。製菓衛生士・調理師などの資格は持っているに越したことはないのですが、絶対必要というわけではありません。ただし、これらの資格を持っていれば、開業に際して自動的に食品衛生責任者として認められます。つまり、製菓衛生士・調理師の資格をすでに持っている場合は、食品衛生責任者の資格を改めて取る必要はありません。
また、現実的な問題として、ケーキ屋は儲かるのかというと、答えはピンからキリまでとしかいいようがないというのが実情です。繁盛している店がある一方で、廃棄ロスを繰り返してしまうようなお店もあります。
繁盛店にするには、さまざまな工夫が必要です。商品開発に常に力を注ぎ、店舗内の雰囲気をおしゃれなイメージに保つことはまず基本でしょう。この2つをしっかり熟すために、オペレーション体制を整えておく必要もあります。具体的には、店舗運営におけるクオリティに対するチェックリストの作成などです。さらに、リピート客を確保する努力や積極的な広告・宣伝活動も重要となります。広告・宣伝に関しては、インターネットやSNSを使うのが効果的でしょう。
しかし、こういった工夫をいかに施しても、現実的に考えると、通常の独立開業で成功するのは非常にむずかしいといわざるを得ません。なぜなら、個人営業の店と、大手の看板を出している店であれば、顧客はどうしても後者の方へ行くからです。また、通常の独立開業の場合、経営ノウハウも自分で身につけなければいけません。経営ノウハウを書いた書籍などもあるものの、やはり現実は厳しいものです。よほどのセンスと運がない限り、自己流のノウハウでは成功するのはむずかしいでしょう。通常の独立の場合、開業後5年経過時の存続率は約25%というデータがあることからも現実の厳しさがわかります。
フランチャイズへ加盟した場合、すでに成功したモデルの事業をベースにしているため、安定した利益を狙えます。まず、フランチャイズに加盟すると大手チェーン店の経営ノウハウを利用できるのが大きな利点です。また、大手チェーン店の看板を借りることもできるので、顧客の獲得も通常の独立よりハードルが下がります。フランチャイズの場合、約70%と通常の独立と比べて約3倍の成功確率があるとのデータもあります。このことから、フランチャイズは通常の独立よりも廃業しにくいと言えるでしょう。
個人の事情や、フランチャイズ本部側の規約による長短もあるので、一概にどちらを選ぶべきと断言することはむずかしいでしょう。しかし、フランチャイズのほうが独立開業よりも廃業のリスクが少ないことは事実です。自分の店を持ちたいと思ったとき、経営ノウハウに自信がなかったり、そもそも未経験だったりする場合は、フランチャイズも選択肢に入れるのがおすすめです。
フランチャイズとは、フランチャイズを運営する企業に加盟料などを支払い、サービスと商品、看板を使用する権利を譲り受けて営業する仕組みです。これにより、加盟者は店の開店・運営に必要な専門知識やノウハウ、高レベルの商品などを手に入れることが可能となります。一方、フランチャイズ本部では、新しく経営者になりたいい人を迎え入れて、次々と成果の出る店を短い期間でつくっていくことができます。また、ロイヤリティ(対価)が支払われることによって、本部の収益にもつながるのです。ここで加盟者と本部両者の利益が成立します。
つまり、フランチャイズとは、仕入れ・集客・販売・採用・商品開発など、店舗を営んでいくうえで必要な要素を丸ごとパッケージにし、それを商品として貸し出すシステムです。これを使用することで、業界未経験からでも経営者として新規事業を営むことができるようになります。
フランチャイズシステムの身近な例を挙げると、コンビニエンスストアが挙げられます。そのほか、ファーストフード店・学習塾・ハウスクリーニング・マッサージ店など、フランチャイズを提供している業界は多岐に渡っています。このことから、フランチャイズは決して特別なものではない、身近な経営形態と言えるでしょう。ちなみに、フランチャイズ業界の市場規模はゆるやかな成長を遂げており、ある年には25兆円を突破した記録も残っているほどです。ホームページ制作など、フランチャイズを提供しているのは大手チェーン店だけでもなくなってきています。不景気のあおりが進むなか、国を挙げて独立・起業を促進する動きが活発化している面もあることから、フランチャイズは注目が高まっている市場です。
フランチャイズのメリットは、廃業のリスクが少ない・継続的な集客支援を得られる・未経験からでも参入できるという3つを挙げることができます。
廃業のリスクは、大手チェーン店の看板と経営ノウハウを借りることで必然的に下がります。本部のブランド力を借りることができるので、顧客にも安心感が生まれ、一定の人気を得ることが期待できるでしょう。これは、個人営業の店ではむずかしいことです。個人営業の場合、開業前から綿密にプロモーション戦略を立て、またそれを高いレベルで実行しなければならないため、開店初期からの十分な集客はむずかしいと言えます。フランチャイズでは、この点を解決できるのです。
フランチャイズに加盟することで、本部の集客支援を継続的に受けることができることも大きなメリットでしょう。具体的には、広告活動は本部が対応してくれるので、通常の独立店舗ではできない高額な宣伝を行うことができます。たとえば、大規模なカラーチラシの配布・テレビCMなどが挙げられるでしょう。こういった多額の資金がかかる宣伝は個人営業の店ではむずかしいので、フランチャイズ加盟店ならではと言えます。
また、本部の支援があるので未経験の業種への参入も可能となります。経営を行ううえで詳細なマニュアルがあるため、その通りに行えば未経験者でも仕事ができるのです。マニュアルには、接客に関するものや運営の方法だけでなく、立地選定まで載っている場合もあるので、極端な話、知識ゼロからの参入も不可能ではないでしょう。また、フランチャイズ本部によっては数日から数カ月の研修を受けられる場合もあります。開業したあとも、スーパーバイザーという本部の担当者が店舗づくり・経営のアドバイスをしてくれるので安心感が強いです。
フランチャイズには、デメリットもあります。まず、本部の規定などに従わなければならないため、経営の自由度が低いです。独立開業の場合は、自分の裁量ですべてを決めることができますが、フランチャイズの場合はそうはいきません。本部の看板を借りている身なので、あくまでそちらのルールに従った経営をする必要があります。
また、ロイヤリティはフランチャイズを行うなら避けては通れないものです。ロイヤリティとは、本部の看板を始めとするさまざまなノウハウを借りるための対価と言えます。規約によって、定額になっている場合もあれば、売り上げの何パーセントとなっている場合、無料の場合もあるので、これはしっかりとした確認が必要な点です。
さらに、フランチャイズの場合は外部環境の変化に弱いこともデメリットとなります。フランチャイズだと、周辺の人口変化だったり、ライバル店の出店だったりなど、自分の店であれば業態変更や店舗の移転といった形で対応できることにも対応できないのです。このため、フランチャイズを利用する場合はその土地の将来の人口変化などを予測して計画を立てる必要があるでしょう。
最後に挙げるデメリットは、契約終了後は同業種に出店できない場合もあるという点です。フランチャイズでは、本部の経営ノウハウを使って店舗運営を行います。そのため、ノウハウ流出防止のため契約期間が終わっても、同業種での出店が制限されている場合があるのです。つまり「フランチャイズでノウハウを学んでいずれ自分の店を持つ」ということができないこともありえます。将来的に自分の店を持つことを考えているのであれば、フランチャイズの規約はしっかり確認しておきましょう。
スイーツ業界では、移動型スイーツカフェのフランチャイズや、ケーキチェーンのフランチャイズもあります。移動型スイーツカフェのフランチャイズでは初期費用を抑えることが可能です。また、移動販売の場合は扱う商品が限られるため、商品選びがとても重要となります。個人営業の場合、完全に自分のセンスと勘頼りで商品を選ばなければいけません。そのとき流行しているものを選んでも、開店後すぐに流行りが廃れてしまうということもありえるため、ややリスクが高いと言えます。フランチャイズの場合は、成功事例のある商品を扱うことができるので、その点もメリットと言えるでしょう。ちなみに、移動販売をするには各種許認可が必要となります。この許認可は店舗型飲食店と同様で、食品営業許可申請書と食品衛生責任者の提出と配置です。
また、ケーキチェーンのフランチャイズではロイヤリティがない場合があるので、こちらも費用を抑えることができます。ロイヤリティは、フランチャイズに加盟するうえで多くの場合に避けては通れないデメリットですが、それを解決できる可能性があるのは嬉しいところでしょう。
フランチャイズを募集しているチェーンはインターネットで探すことができるので、興味があれば検索してみるといいです。自分の希望する条件に合ったフランチャイズを提供しているチェーンがないか、調べてみましょう。
厳しい現実ですが、独立開業で成功するのは並大抵のことではありません。チェーン店におされて個人営業の店が廃業するということは現実に起こっていることなのです。フランチャイズは、そういった廃業のリスクを回避できる選択肢となります。もちろん、フランチャイズに加盟したからといって、100%廃業のリスクを回避できるわけではありません。先述の外部環境の変化もそうですし、また本部に何らかの風評被害が起きた場合、その影響をダイレクトに受けてしまうというデメリットもありえます。特に、風評被害の場合、自分の店舗がその原因にならないよう注意を払うこと以外の具体的対策は不可能です。さらに、一度の被害が致命的になりうるので、フランチャイズに加盟するうえでは覚悟しておくべきリスクと言えるでしょう。
しかし、そういったデメリット・リスクを差し引いても、大手チェーン店の看板や経営ノウハウを借り、おまけに集客支援や経営に関するアドバイスまで受けられるというのは非常に大きなメリットです。経営者が第三者の目で厳しくチェックしてもらうというのは、長く経営を続けていくうえで大変重要なポイントでしょう。廃業のリスクを最低限に抑えることを考えるなら、フランチャイズはとてもいい選択肢と言えます。また、フランチャイズを利用した場合、将来的に同業種で自店舗を持てなくなる可能性があると先述しましたが、契約時の規約によってはこの限りでない場合もあるのです。ともかく、一度自分の希望する条件を確認し、それに合致するフランチャイズがないか調べてみるといいでしょう。どうあっても自分の希望に合致するフランチャイズがなければ、条件の妥協はそのときすればいいのです。
繰り返しになりますが、独立で店をやっていくのは非常に困難なこととなります。フランチャイズは、そういった困難を回避するための良策です。スイーツ業界でケーキ屋を出店する際は、フランチャイズという選択肢があることも覚えておくといいでしょう。
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