最終更新日:2023年11月10日
続々独立開業中!独立開業をした方々に人気のフランチャイズ本部ベスト10を公開中。
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誰と行っても楽しめる焼き肉店は、経営する側にとってもやりがいのある飲食店です。しかし、外食産業の経営が厳しさを増すなか、焼き肉店の競争は激化しています。同じエリアでも、客が入る店と全く入らない店があるのが現状です。焼肉業界の勝ち組である大手チェーンは、売上を伸ばすためにどんな点を工夫しているのでしょうか。この記事では、大手チェーンが経営を行なううえで工夫している3つのポイントを紹介します。
大手焼肉 チェーンの経営スタイルは、どこも同じというわけではありません。それぞれの企業が独自のカラーを確立しています。実際に、大手焼肉チェーンの経営方針を比較してみましょう。
大手焼肉チェーンの最大手である「牛角」は、株式会社レインズインターナショナルが運営するフランチャイズ店です。「牛角」の経営方針は、「焼き肉の楽しさを伝える」こと。「牛角」は1996年に開業して以来、お客のニーズに素早く反応することで売上を伸ばしてきました。開業当初、全くお客が入らなかった時代に、料金を割引する代わりにお客にお店に対する不満を教えてもらうことにしたのです。そして、その不満を一つひとつ解消していったところ、売上が伸びるようになったといいます。「牛角」は肉を焼く際に七輪を使っていることも売ひとつです。食べ放題のメニューもあり、焼き肉を思う存分楽しむことができます。さらに、運営会社は食材の供給や店舗指導に力を入れ、満足度の高い経営を実現しているのです。
「安楽亭」は1963年に開業された歴史のある焼き肉店。お店の特徴は、素材にこだわったメニューを提供することです。そのため、肉は厳選されたものを新鮮な状態で各店舗に送っています。安全性はもちろんのこと、自然な美味しさにこだわった素材を提供しているのです。こだわりは肉だけではなく、焼き肉につけるタレにもあります。「安楽亭」独自の秘伝のタレは、肉の美味しさを引き立ててくれます。この素材へのこだわりが「安楽亭」の売りです。また、安定してお客が入る仕掛けも用意しています。店内は家族でも利用しやすいよう明るくゆったりとしたつくりです。デザートやキッズメニューも充実し、焼き肉以外の楽しみもあります。幅広い客層が満足できる工夫がされているのです。
また「元氣 七輪焼肉 牛繁」は、株式会社牛繁が経営やフランチャイズ運営をしている焼き肉店。チェーン店ながら、トレンドでもある稀少部位が充実しているのがお店の売りです。ここでしか味わえない希少部位を扱うことで、お客の支持を集めています。さらに、国産牛を中心にした素材へのこだわりもポイントです。霜降り肉の旨味が存分に味わえます。一部海外から仕入れている牛肉も飼育方法にこだわった安心で安全な肉です。流通量が少ない高品質な肉や希少部位を企業努力で提供しています。こういった工夫が功を奏し、フランチャイズの成功へとつながったのです。
できるだけ収益を上げるには原価率の低い商品を多くするのが基本です。飲食店では原価率30%程度が目安となっています。焼き肉店における原価率は、ほかの外食産業に比べて高めで、原価率は30%~40%程度です。お客もできるだけコスパのよいメニューを選ぶ傾向が高まっているため、原価率が35%を超えるお店が人気となっています。大手チェーンのメニューのなかには、原価率が非常に高い商品もあります。それは、お客に上質な肉を低価格で楽しんでもらいたいからです。安価な肉を楽しむだけではなく、さまざまな人に満足してもらえるような工夫がされています。
たとえば、肉のなかでも、カルビは比較的原価が安い商品といわれています。しかし、肉は価格で味がわかるものなので、あまりにも安価な肉ではお客は満足してくれません。そのため、あえて原価の高い肉を提供しているのです。とはいえ、焼き肉は調理の必要がないメニューなので、原価が高くても人件費があまりかかりません。そこで、バランスを保っているのです。大手焼肉チェーンでは、そういった戦略で売上の安定を維持しているのです。
一方、食べ放題メニューでは、原価率の低い肉を扱うこともあります。安価に仕入れられる輸入肉は原価率が1gで1円程度といわれ、どんなにたくさん食べてもなかなか元が取れない仕組みになっているのです。このように、安価な肉を食べ放題で満足できるだけ楽しんでもらうこともひとつの工夫と言えます。また、食べ放題ではスープやご飯、飲料水など原価が低いメニューも提供し、利益を確保しているのです。
適正な利益を確保するためには適正な原価計算が重要です。焼肉は部位によっても原価が変わってくるため、仕入れの際には注意する必要があります。肉の原価計算は複雑になりがちです。集客のために原価率の高い商品を提供する場合には、お店で扱う肉の原価を細かく計算し、十分な利益が確保できるのか事前に確認しなければなりません。
また、良質な肉を安定して仕入れるためには信頼できる仕入れ先の確保も必要になります。そのためには、原価や肉の質をしっかりと見極める能力が必要です。開業当初は、どうしても仕入価格が安くなりにくいものです。大手チェーン店で人気の希少部位も最初はなかなか手に入りにくいかもしれません。長く取引していくなかで、徐々に低価格で安定した仕入れができるようになります。そのため、開業前からできるだけ仕入れ先の目途も立てておく必要があるでしょう。
大手焼肉チェーンでは、良質な肉を安定して仕入れるために自社工場を所有したり、大量買い付けをしたりしています。それにより、原価の高い肉でも平均原価率を下げることが可能になるのです。さらに、国産と外国産の肉をうまく使い分けることで、全体的な原価率を下げています。良質な肉を提供するためには、仕入れや肉の使い方にも工夫が必要です。
焼き肉店では、焼き肉メニューだけでなく豊富なメニューを売りにしているチェーン店もあります。特に、大手チェーンは食べ放題のメニューが充実し、肉だけでなくご飯ものやラーメン提供なども行っているのです。さまざまなメニューを扱うことで、顧客の満足度が高い食べ放題プランを実現しています。
食べ放題で最も大事なメニューが肉です。大手焼肉チェーンの食べ放題では、定番のカルビやロースのほか、タンやハラミ、ホルモンなどを扱っています。牛肉だけでなく豚肉や鶏肉を出しているお店もあります。また、料金によってより良質の肉が食べられるコースを設けていることもあります。たとえば「牛角」では肉の種類や品数によって2,000円代、3,000円代、4,000円代の3つのコースがあります。お客のニーズに合わせて、選ぶことができようになっています。
ご飯ものやラーメンなどのメニューが充実しているお店もあります。「焼肉キング」は低価格で58種類以上のメニューから選べる食べ放題が人気の焼き肉店です。焼き肉店の定番とも言えるビビンバやクッパなどが食べ放題となっています。このほか、冷やしうどんやそうめん、そぼろごはんなどオリジナルメニューも豊富です。焼き肉だけでなく、さまざまなメニューが楽しめる工夫がされています。そのため、お客の満足度が高く、全国で店舗を展開しています。
このように、大手焼肉チェーンの食べ放題は、肉だけでなく、その他のメニューも充実しているのが売りです。各店舗では、焼き肉以外のメニューにもこだわりがあり、お客を飽きさせない工夫をしています。こういった点にもお客が楽しく食事ができるポイントがあるのです。
焼き肉店を独立開業する時に、人気店や競合店について調べることは大切です。しかし、大手チェーンが提供する原価率の高いメニューや食べ放題メニューなどは、莫大な利益をほかのメニューで挙げているからこそ可能となること。個人経営のお店がこれらを真似してしまうと潰れてしまうこともあります。そのため、個人経営のお店を開業する場合は、そのお店にしかできないメニューを考案するなど、オリジナリティを出すのが良いでしょう。
大手チェーン店も最初は小さなお店からスタートしました。開店当初は集客に苦労するお店も多いものです。たとえば「牛角」がお客にあえてクレームを言ってもらうことでお店を改善してきたように、お店を軌道に乗せるにはさまざまな努力が必要となります。また、「焼肉きんぐ」のように、オリジナルのスタイルで成功したチェーン店もあります。このように、ほかのお店にはないユニークさが必要なのです。
とはいえ、焼き肉店で成功するには、飲食店としての基本を抑えることも大事です。まずは肉の安全性や質には十分気を付ける必要があります。グルメサイトや焼き肉店の口コミを見ると「肉がジューシーで美味しい」「肉が柔らかい」など肉に関するコメントが多く見られます。つまり、焼き肉店に来店するお客の多くは、肉の質を重視しているのです。サイドメニューの充実も大事ですが、まずは肉で勝負することが求められます。
また、お店のオリジナリティを出すなら、タレにこだわることも重要です。どんなに肉の質が良くても、味付けの基本となるタレが美味しくなければお店にとってマイナスとなります。実際、人気チェーン店の多くは、オリジナルのタレを持ち、かなりこだわっている様子です。タレへのこだわりは各店舗のアピールポイントにもなっています。
さらに、お店の清潔感も重要な要素です。特に、女性客や家族で来店するお客はお店の清潔感やつくりを重視しています。焼き肉店では、どうしても煙が気になるものですが、各テーブルに換気装置を設置することで対処しているお店もあります。そういったお店では、比較的女性の利用客が多いのが特徴です。カップルや家族でも利用しやすいため、客層を広げるポイントともなります。
お店の開業にあたっては、どういった点にこだわりを持つのか、ほかのお店にはないオリジナリティは何か考える必要があります。
フランチャイズとはチェーン形式で経営するお店のことで、コンビニやレストラン、クリーニング店など、さまざまな業種があります。フランチャイズ契約をすることで、お店の名前やロゴ、経営のノウハウまですべて受け継ぐことができるのです。その代わり、加盟店は保証金やロイヤリティを対価として支払います。フランチャイズ経営であれば、大手焼肉チェーンの経営ノウハウを吸収しながら開業することができるため、廃業のリスクを回避したい人におすすめです。
どのフランチャイズにするかは、開業したい場所や開業資金、フランチャイズのコンセプトなどで決めることになります。もちろん将来性も重要です。今後長く経営していけるお店なのか見極める必要があります。開業を検討する際には、各フランチャイズの説明会に参加します。この説明会は、開業を前提としたものではなく、広く募集されているものです。そのため、いろんなフランチャイズの説明会に気軽に参加することもできます。
説明会に参加してみて、実際に加盟を希望することにしたら、契約の申し込みをします。その後、開業するための物件を探し、フランチャイズ運営会社の担当者が立地に適性か判断します。さらに、担当者のアドバイスを受けながら、営業や資金計画を立てていきます。そのような準備を経て、フランチャイズ契約を結ぶことになります。続いて、店舗の施工や従業員の募集を開始します。運営会社から調理や接客、衛生管理の指導を受け、いよいよ開業です。
フランチャイズでは、開業から営業までさまざまなサポートが受けられるのがメリットです。また、研修を受けたり、問題があるときには相談をしたり、何かと頼りになります。個人で開業するよりも、安定した経営ができるため、廃業のリスク回避が可能です。
焼き肉店を開業するにあたっては、オリジナリティが大切です。競合店にはないユニークなアイデアで集客にむすびつける必要があります。とはいえ、個人で開業するには、店舗経営の経験やノウハウも必要です。できるだけ廃業のリスクを避けるためには、フランチャイズという方法もあります。フランチャイズでは、物件探しからマーケティング、調理や接客までさまざまなサポートを受けられるのがメリットです。また、もともと知名度やブランド力があるため、開業してすぐに売上を伸ばすことが可能となります。成功のノウハウをそのまま受け継ぐことができるフランチャイズは、これから焼き肉店を経営したい人にとって魅力です。安定した経営のためには、フランチャイズ契約も考慮に入れて開業を目指しましょう。
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