失敗しない飲食店経営は運転資金が重要！必要な運転資金の目安は？

最終更新日：2023年11月10日

飲食店の開業を計画している方は、莫大な開業費用に頭を抱えていることでしょう。飲食店の開業にあたって用意しなければならない、さまざまな資金のなかでもひときわ重要とされるのが運転資金です。運転資金は飲食店が生き残っていくための命綱のようなもので、運転資金なしに開業してしまうことはとても危険なのです。

このコラムは飲食店に運転資金がなぜ重要なのか、運転資金の目安、資金の調達方法などを解説します。飲食店開業を目指す方は読んで損はありませんよ。

• 1.運転資金は軽視NG！運転資金の重要性
• 2.基本は6か月分！飲食店の運転資金の目安とは
• 3.飲食店の運転資金が足りない場合は融資・補助金を検討しよう！
• 4.フランチャイズなら運転資金面でも便利！
• 5.まとめ

1.運転資金は軽視NG！運転資金の重要性

飲食店の運転資金には、開業したお店の家賃や人件費、食材の仕入れ費用などが含まれます。

「そんなものは売上から出せばいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、開業して間もなくは集客が不安定で、思うように売上が上がらないことがよくあります。開業費用で資金をすべて使ってしまっている状態だと、お店の経営が軌道に乗るまでの最低限必要な費用を捻出できない可能性もあるのです。

売上を生み出すためには、お店を営業する必要があります。しかし、最低限の食材を仕入れることができなかったり、お店の家賃を払えなかったりすれば、営業すらできなくなってしまうのです。

ある程度の期間営業していれば、人気が出て繁盛したかもしれません。運転資金はお店が軌道に乗るまでの命綱、運転資金を軽視していたがために、閉店に追い込まれることが少なくありません。せっかく資金をためて開業したのに、資金繰りができずに営業ができなくなってしまうのはじつにもったいないことです。

2.基本は6か月分！飲食店の運転資金の目安とは

開業前に用意しておくべき飲食店の運転資金の目安は、一般的にお店の固定費の6か月分だといわれています。固定費とは、お店の家賃、水道やガスなどの基本料金、設備のリース代、融資を受けた場合はその返済など、利益や売上とは関係なく毎月必ずかかってくる費用のことです。

これらは基本的に金額が固定されていて、お店の状況によって調節することはできません。

固定費はお店が営業するために最低限必要な費用です。この固定費をあらかじめ用意しておけば、その間はずっと赤字でも営業は続けられるということになります。営業さえできていれば、その間に問題を改善したり、宣伝を強化したりして経営を安定させられる可能性が十分にあるのです。

どれだけ入念に準備をしていいお店を作っても、お店に固定客がつき、安定して売り上げが上がるようになるのにはある程度の期間が必要です。飲食店の経営が軌道に乗るのには平均して、開業から６か月くらいの期間がかかるといわれています。

最初の６ヶ月は売上がなくて当然と考え、その間をしのげる運転資金を用意しておきましょう。

3.飲食店の運転資金が足りない場合は融資・補助金を検討しよう！

運転資金は多ければ多いほど安心です。しかし、ただでさえ開業のために莫大な資金が必要なのに、その上運転資金まで用意するというのは大変ですね。そこで、金融機関から融資を受けるという方法もあります。

開業する際に融資を受けられる金融機関としては日本政策金融公庫が有名ですが、この開業時の融資には運転資金も組み込むことができるのです。

日本政策金融公庫から融資を受けるには、事業計画書を提出し、厳しい審査を通過する必要があります。事業計画書には開業に必要な資金の内訳や売上予測に加え、運転資金についても算出して明記しましょう。運転資金は事業を継続させるために重要な要素ですので、どんな費用があるのか明確にしておくことが大切です。

また、飲食店の運転資金の調達方法にはもうひとつ、補助金を利用するという手段もあります。補助金は経済産業省や地方自治体が、事業を支援するために資金を給付してくれる制度です。これは融資と違って返済する必要がありませんので、とてもうれしい制度ですね。

ただ、補助金は募集の期間が限られていますし、給付を受けるには厳しい審査を通過しなければなりません。

4.フランチャイズなら運転資金面でも便利！

金融機関からの融資で飲食店の運転資金を確保するには、厳しい審査があります。この審査を通るには緻密な事業計画を作成する必要があり、素人には難しいものです。より審査を通りやすい事業計画を作成するには、フランチャイズを利用すると非常に効果があります。

フランチャイズを展開する企業は、飲食店を開業し、安定して経営していくために必要なことをよく知っているのです。数々のオーナーを開業に導き、成功させてきたノウハウを使って、事業計画の作成をサポートしてくれるでしょう。

大手のフランチャイズに加盟していることは、金融機関からの信用にもつながります。個人経営よりもフランチャイズに加盟しているほうが、事業が安定して貸付を返済してもらえる確率も高いと判断されるのです。

また、本部のアドバイザーに必要な開業資金や運転資金について相談することもできます。資金繰りについても経験豊かなフランチャイズのアドバイスを貰えることは、飲食店を経営していく上でとても安心ですね。

5.まとめ

飲食店を長く継続して経営をしていくためには、運転資金を確保しておくことが非常に重要です。経営が軌道に乗る前に営業ができなくなってしまうのはとてももったいないですよね。飲食店の運転資金の目安は、固定費の6か月分です。その間は赤字を覚悟して、経営が軌道に乗るよう努力していきましょう。

運転資金が足りない場合には、金融機関からの融資を受けたり、補助金を利用したりする方法もあります。融資には厳しい審査がありますが、フランチャイズに加盟していれば有利です。有名なフランチャイズの傘下にいることはそれだけで信用になりますし、本部に事業計画の作り方のアドバイスをもらうこともできます。

飲食店経営で運転資金などの資金面で不安のある方は、一度フランチャイズ加盟を検討してみてください。

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