【フランチャイズの基礎知識】パッケージライセンス契約について

最終更新日：2023年11月3日

• パッケージライセンス契約とは？
• フランチャイズ契約との違い
• パッケージライセンス契約に向いている方

パッケージライセンス契約とは？

パッケージライセンス契約はフランチャイズ契約とは異なる契約形態で、商号やブランド名、ノウハウの使用を認める契約を指します。
提供する企業によって内容に違いがありますが、従来のフランチャイズ契約とは区別して使われることが多いです。

パッケージライセンス契約は権利の使用許可を行うのが主であり、フランチャイズ契約とは異なる開業後のSV（スーパーバイザー）の派遣など、経営サポートは行われないのが一般的な形態となっています。
商標や商号などの権利を認める対価として、加盟店は事業者に加盟金を支払います。

フランチャイズ契約との違い

フランチャイズ契約は開業後のサポートを受けることができ、商品やサービスの販路拡大や経営ノウハウの提供があるなど、総合的にパッケージ化されているのが特徴です。
その代わり競業禁止の決まりがあったり、毎月のロイヤリティーの支払いが発生するなど、縛りが多い点がデメリットとして挙げられます。

一方、パッケージライセンス契約は先にも述べたように、開業後のサポートを行わないとしている、または別料金でサポートを行うとしている事業者が多いです。
その代わり競業禁止がなかったり、マニュアルによる縛りがないなど、制限や拘束が緩い点がメリットとして挙げられます。
また、契約期間はフランチャイズ契約よりも短期間であるケースが多いです。

パッケージライセンス契約に向いている方

パッケージライセンス契約は制限が緩いため、名前が知られた商標や商号を使用しつつ、自分の裁量で事業を行いたい方に向いています。
開業までのサポートを受けられる契約が多いので、開業まではサポートを受け、開業後は自分でやりくりできるだけのノウハウや経験がある方なら、フランチャイズ契約よりもパッケージライセンス契約の方がコストを安く抑えられます。
パッケージライセンス契約は、経営ノウハウを持っている方向けの契約であると言えます。

反対にパッケージライセンス契約は、開業後に充実したサポートを受けたい方には向いていません。
開業が未経験であったり、顧客開拓ができていない状態の場合は、販路拡大などのサポートが受けられるフランチャイズ契約の方が向いています。
フランチャイズ契約は開業後はSVによるサポートを受けることができるので、経営ノウハウを持っていない方はフランチャイズ契約の方が良いでしょう。

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