お役立ち情報コラム | フランチャイズの窓口(FC募集で独立開業)

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2024/11/24更新

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お役立ち情報コラム

ケアーズ 先輩オーナーの声1

最終更新日:2023年11月3日

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先輩オーナーの声をご紹介します。飲食業から参入し、「人を大事にする運営」で結束と行動力を強めている事例として、うつのみや訪問看護リハビリステーションにこっと リハビリ部部長 Y.Y 様 にお話を伺いました。 強いリーダーシップを発揮しつつ、「人を大事にする運営」で全スタッフが心を一つに活躍する環境を実現されている社長様のお話を中心に、ビジネスを成功させるための示唆に富んだ話となっているので、ぜひご覧ください。

1.訪問看護ステーション開業の動機を教えて下さい。

本社は、飲食業などを中心にエステティックサロンなどを含んだ様々なブランドのフランチャイザーとして、地元・宇都宮市に根ざして展開してきた会社でした。社長が独立起業してから23年が経ち、「地域の皆様に育ててもらった」という思いから地域に恩返しをしたいと考える中、出会ったビジネスが「訪問看護ステーション」でした。 インキュベクスの事業説明会を聞く機会がありました。そこで、在宅の医療介護の需要が非常に高まっていて、希望するケアを受けられない方が地域に数多くいるという事実を知った社長が、どうにかしてそういった方々のお役に立ちたいという強い思いから、訪問看護ステーションの開業を決意しました。

2.現在までの経緯について教えて下さい。

立ち上げ当初の営業は、毎日ケアマネージャーへの挨拶を欠かさないなど、かなり積極的に行いました。一般的にはそれほど積極的な営業はかけないそうですが、私たちは「仕事をください」という立場なため、「知ってもらうには挨拶しかない」という思いで回っていたんです。その結果、地域での認知が進み、依頼も伸びました。ケアマネージャーだけでなく、病院の地域連携室へも営業を行っています。そこから、地域連携室からケアマネージャーを紹介され、ケアマネから利用者を紹介されるといういい流れが作れました。地域連携室にもお礼の電話を入れたところ、とても好感を持ってもらえたのもよかったです。 営業以外にも立ち上げ当初は様々な努力を試みました。例えば、採用や人材教育についても、「どこまで厳しく接するべきだろう」という戸惑いの中で進めていたみたいです。ナースカンファや全体カンファ、勉強会など、スタッフ同士のミーティングや学習の場が整備してきました。 もちろん、大変なこともありましたよ。訪問リハビリで、ケアマネについて当局からの指導が入り、リハビリの依頼が落ち込みました。この時は、スタッフが自主的かつ迅速に情報を収集し、対策をまとめ、社長との協議を重ね、方針を早期に決定しました。対応が功を奏したのか、ケアマネから質問があった場合にも、自信をもって答えられたので、リハビリ依頼も次第に回復しています。

3.ステーションの現状について教えて下さい。

今年(平成28年)4月の段階で、看護師が7名、リハビリスタッフが8名、事務担当者が1名となっています。リハビリスタッフの内訳はPT(理学療法士)が5名、OT(作業療法士)が2名、ST(言語聴覚士)が1名です。 ちなみに看護師とPT、両方の資格を持っているスタッフが1名いるので、この人数は重複してカウントしています。開業から平成28年5月現在までの退職者は1名です。やはり、良いスタッフが集まり、全員が気持ちよく働けているステーションだからでしょう。現在の訪問件数は、月間約600件です。比較的短期間で成長できましたが、スタッフ全員の努力のたまものと信じています。

4.採用など人事面での取り組みについて教えて下さい。

社長・マネージャーが一番重視しているのは、「最終的には、会社のポリシーに則れるかどうか」という点です。それをポリシーとともに直接、面談した方に伝えて、お互いに問題ない場合にのみ入社していただいています。 この点を直接面談した方にお伝えし、問題がなければ入社してもらっています。私は、とても幸運なのか、第一印象から人間性が会社に会うと思っていただけたみたいで、「絶対に一緒に働きたい」という力強い言葉をいただきました。これまで営んできた飲食業など、様々なビジネスを通じて多くのスタッフを採用・管理してきた社長やマネージャーの直感も、良いスタッフが集まるきっかけとなっています。スタッフの管理でマネージャーが特に気をつけていることは、いわゆる「報・連・相」です。また、その中でも特に「まずスタッフの話を聞く」ということをもっとも大事にしています。部門のリーダーに対しては、何か問題が発生すれば「最大の味方になる」というスタンスでいてくれるのです。厳しいことを言うだけではなく頼れる存在、守る役割を社長やマネージャーが担ってくれていることが、スタッフが働きやすい環境を実現できている一番の理由でしょう。

5.入社して在宅の分野に取り組むに至った経緯を教えて下さい。

私の前の職場は総合病院です。飲食店の店長をしている友人がある日、「新しく開設する訪問看護ステーションで勤めてみないか?」と声をかけてくれました。私は理学療法士なんですが、その仕事を覚えていてくれたのがうれしかったです。在宅医療にも興味はありましたが、飲食業の会社が訪問看護ステーションを運営するということがいまいちピンとこなくて……その時は断ってしまいました。それにもめげず友人は誘ってくれて、社長やマネージャ―にもあって話を聞きました。面談前には、自分で調べましたよ。詳しく条件を聞いてみたところ、立ち上げから関われる、リハビリ部門のリーダーとしてのオファーだったんです。訪問看護に興味がわいていた自分にとっては、この上ない条件でした。しかし、前の職場を急に離れられない事情があって、最初は非常勤からスタートしています。病院と訪問看護ステーションには様々な違いがあります。 病院は役割分担が進んでいるので、目の前の患者さんのためだけに仕事をしているので、自分じゃなくてもできるのでは?という疑問も覚えていたんです。いわゆる「愛社精神」もありませんでした。今の会社に転職して、この点はとても驚かれました。人とのつながりを感じられるので、モチベーションも上がっています。年齢や経験に余りに差がないスタッフと仕事をしているので、どうすればいいか戸惑う部分もあります。しかし、先輩と後輩の差を超えてついてきてくれるのには感謝します。私にはリーダーとしての仕事があるので、現場に出る回数は他のメンバーより少ないですが、社長からは「他のスタッフから働いていないように見えることがないように気をつけなさい」と励まされているので、そうした点にも気をつけながら頑張っています。

6.社長様の思いや会社の雰囲気について教えて下さい。

「人が一番大事」「人がすべてだ」「従業員を幸せにするのが経営者の仕事」が社長の口癖です。その言葉の通り、従業員を家族同然に大事にしてくれています。常に社長から身近に降りてきてくれるのはありがたいです。
そうはいっても、フランクな関係とは違います。経営者と従業員というけじめはしっかりありますが、不透明な部分がまったく無く、すべてをさらけ出せる関係というのが正しいでしょう。スタッフ全員が社長の思いを共有できているのが大きな強みです。
また、スタッフ全員が社長の思いを利用者さんに社長の思いが届けば幸せになってもらえると確信しているため、自分たちがその責任を担うという使命感を持っています。愛社精神を全員がしっかり持ち、社長やマネージャーのことが本当に好きで働いているのが大きな特徴でしょう。
社長以下、マネージャー、そして管理者も、「まず動く、まず行く、まず会う」という方針で、積極的な動きをしており、他のスタッフが続いている環境が整えられています。本社の企業理念に「ルールを無視しても、お客様の都合と満足に応える、あなたの判断に期待しています。」という文言があります。
その通り、社長が一方的に指示を出すのではなく、必ず「あなたはどうしたい?」とスタッフの意見を聞き、自分自身でお客様のために最良の判断をする体制を敷いているのも注目していただきたい点です。スタッフが真剣に考えて行動した結果、問題が生じたなら、経営者としてその責任を取るという心強い姿勢で接してくれているのはとてもありがたく感じています。
さらに、「サービスはテクニックではなく真心」という信念を、社長以下スタッフ全員が持って励んでいます。飲食店を含めたサービス業に長年携わってきた社長が強く抱いている信念の一つあり、「人と接する部分は、訪問看護もサービス業も同じだ」という考えに基づいています。
そのため、「ご利用者様に接する時には、自分の大切な人、例えば家族や恋人、親友のように接しなさい」という姿勢が徹底しているんです。 当たり前ですが、私自身も、病院に勤めていた時にも真心を持って、患者様を第一に考えて接してきました。
しかし、どこかでテクニックや技術を頼りにしてしまって真心を第一にしていなかったもしれないと、社長の言葉で考えさせられました。技術の研鑽に励みつつもし、利用者様を大事にしたサービス提供に励んでいきます。

7.ステーションの特徴について教えて下さい。

「いつでも、どこでも」訪問することです。土日を希望する非常勤スタッフも在籍しているので、ますますこの体制が強化されています。 さらに、「話をちゃんと聞く」という姿勢も特色の一つです。管理者が率先して利用者さんの話を親身になって聞くのを大切にしています。他のスタッフも見習いはじめ、ステーション全体に広がりました。他にも、「にこっと」には看護師、療法士問わず、様々なバックグラウンドを持ったスタッフが多く在籍しています。このため、考え方がより柔軟で、風通しのいい環境になっています。スタッフ全員が思いを一つにして向上心を持ち、一人ひとりが会社の信用、信頼を築き上げようと努力しているのが何よりも魅力です。

8.本業との相互作用があれば教えて下さい。

実は、明確に意識している相互作用はないんです。しかし、各事業間のメンバーの交流は活発です。とても仲がいいですよ。今の訪問看護ステーションの事務所となっている場所も、もともと本社事務所だった上に、社長が在室している時間も多いので、他事業のメンバーもよく顔を見せています。先日は全社挙げてバーベキューパーティーを開催しました。とても盛り上がりましたよ。私自身も、転職のきっかけが飲食店の店長をしている友人から話を聞いたことでした。そういう意味では、様々な人的交流を通じた相互作用はあるのかもしれません。

9.今後の目標、抱負について教えて下さい。

「一番になりなさい。二番では意味がない。」―これが社長が繰り返している言葉です。その言葉に叶うように、宇都宮市で一番のステーションを目指し、栃木県で一番、全国で一番と、順に達成していくことを私たちは目標にしています。利用者さんの数が多くなれば、困っている方の大きな力になれると考えているからです。私個人はは、利用者さんに会うことも何かのご縁と考えており、「出会って良かったと思っていただくこと」を一番の目標にしています。この目標にも 一人で取り組んでいたのでは、限られた利用者さんとの出会いにしかなりません。しかし、みんなで取り組むことでより多くの利用者さんと出会えます。この思いを多くのスタッフに伝えて、多くの利用者との「縁」をつなぐために私はリーダーとなりました。初心を忘れず、一人でも多くの人を幸せにするために頑張ります。

10.その他、何かあればお伝え下さい。

新しく訪問看護ステーションのビジネスを始めたり、職員として初めて訪問看護ステーションに関わる方は、最初は体験していないことの連続で戸惑うでしょう。そこで、ヒントをお教えします。私たちは、「行動しないと動けない、始まらない、現場に行けない」と常に社長に励まされてきました。へこたれずに努力し続け、前進してこれたんです。「まずは行動」を肝に銘じ、進んでいってください。訪問介護ステーションで利用者の方と接するのは、まさにその方の人生に携わる行為です。しかも、人生の終わりに限りなく近いところでの出会いですから、「あなたに出会えてよかった」と思える訪問看護ステーションを目指し続けます。

 
 
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