最終更新日:2023年11月3日
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たまに閉店セールをしているのになかなか閉店せず、ずっと閉店セールをお店を見かけます。
消費者側としては閉店セールで特別価格で販売されていると思って買ったのに、ずっと閉店セールをしているなら買わなきゃ良かった…って思いますよね。
閉店しないのに閉店セールをするのは法律的に問題ないのか?
そもそも閉店セールをしている店はどういう理由で行っているのか?
この疑問に対する答えをまとめました。
閉店と称してセールをしているにも関わらず、実際には閉店しない。
これは閉店商法と呼ばれるものです。
リニューアルのための一時閉店であるにしろ、完全閉店であるにしろ、閉店しないなら閉店とは呼ばないのでは?と思ってしまいます。
閉店の名目がなんにせよ、閉店商法を行うお店の目的は、お客さんを呼びこむためです。
「閉店につき在庫一掃」「閉店につき特別値引き」といった宣伝を見れば、安くなっているから見ていこうという気になりますよね。
街中で貴金属店が本日閉店の文句でお客さんを呼びこんでいる姿も見かけます。
そのお店の前をよく通る人なら「また閉店セールやってるよ」と思って通り過ぎればいいのですが、観光客など初めて見た人にとっては閉店セールやっているから見ていこうという気になってしまいますよね。
つまりは、お客さんを呼びこむために閉店セールと銘打っているということです。
理由としてはすごく分かりやすいですが、全然セール価格になっていないならセールとは言えません。
せめて安くなっているなら救いがありますが。
消費者側としては、実際に閉店しないのに閉店セールを書くのはどうなの?と思いますよね。
店側の言い分としては、「今日は閉店する」という意味で使っているそうです。
誤解を与える表現ですが、日本語的には間違ってはいません。
なかなかうまい理由を考えるものだ、と危うく感心しそうになりましたが、意図的に消費者の誤解を与える表現と捉えられます。
「今日の閉店セール」としているなら問題ありませんが、「閉店セール」だと店じまいするから在庫一掃の特別セールをやっていると勘違いしてしまいます。
では、閉店しないのにずっと閉店セールをするのは違法にならないのでしょうか?
閉店セールと銘打っているのに、実際は普段と同じ価格で販売している場合は「不当表示」にあたるようです。
「不当表示」は「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」のことで、顧客を勧誘するために実際の品質とは異なる品質表示をしたり、実際の販売価格と異なる表示をすることは禁止されています。
閉店しない閉店セールの場合、消費者に誤解を与える表現をしている恐れがあるため、「不当表示」に該当する可能性があります。
実際に普段よりも価格を値下げして販売されていたならセールに該当しますが、値段が変わっていないのに閉店セールと銘打つのは完全にグレーです。
「閉店セール」の看板を見ると、多くの方は閉店するから普段よりも価格が安くなっていると思ってしまいます。
消費者側の思い込みもありますが、そのイメージを利用して集客しているならそれは感心できることではありません。
閉店セールは「この価格で買えるのは今しかない」と消費者に思わせることで集客をしているため、価格表示に偽りがなくても「不当表示」となる可能性大です。
店側が「今日は店じまいするから今日の閉店セール」と言い訳をしても、完全に誤解を狙った商法だと指摘されても仕方がないことです。
今回の議題である閉店セールにかぎらず、消費者に誤解を与えるような品質や価格の表示をすると「不当表示」になる恐れがあるため、小売店は商品の表示に充分注意しなければなりません。
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