代理店経営のメリットとは？代理店の種類やフランチャイズとの違い

最終更新日：2023年11月10日

代理店とは、企業から委託を受けて代わりに商品を販売する店舗のことをいいます。今、代理店経営をはじめる方が増えてきています。代理店のメリットってなに？代理店に興味はあるけど、システムがいまいちわかっていないという方や、フランチャイズと混同されている方もいるようです。

このコラムでは、代理店のシステムや経営方法について説明していきます。また、フランチャイズとの違いも説明しているので、ぜひ参考にしてください。

• 1.メーカーの“代理”で商品を売る！代理店のシステムとその種類
• 2.保証や自由度に差が！代理店のメリットとフランチャイズとの違い
• 3.経営者としての考えが必要！代理店経営のポイント
• 4.まとめ

1.メーカーの“代理”で商品を売る！代理店のシステムとその種類

企業の商品を販売するときに、販売ルートが確立されていないが、販路の拡大を図りたいと考えたとき、企業はその販売を外の業者に委託するのです。委託される側のことを、代理店と呼びます。代理店は販売だけでなく、顧客のアフターフォローもおこないます。代理店のメリットは、複数企業の商品の販売が可能ということです。他にもありますが、次の章で説明します。

代理店には3つの種類があります。まずは取次代理店についてみていきましょう。この取次代理店は紹介代理店ともいわれています。販売商品に対する質問やクレーム対応といった顧客のフォローは企業でおこない、代理店は商品を紹介して販売するだけです。手数料は、販売価格から、決まった手数料を代理店にバックします。

次は再販代理店です。リセラーとも呼ばれており代理店が率先して、顧客からの販売商品に対する質問やクレーム対応をする形態ですが、専門的な機器の定期メンテナンスや機器の修理などの対応は企業でおこないます。再販代理店の収益は、企業の卸価格に収益としてあげたい金額を上乗せするのです。また、上乗せする利益分の設定金額は代理店で自由設定できる仕組みです。しかし、高くしすぎても売れないので販売価格はよく考えないといけません。

最後は、OEMです。こちらは、企業の商品名はふせた状態で、代理店の商品名でのみ販売する形態なっています。顧客の対応は、代理店がすべておこないます。手数料は再販代理店と同じです。

2.保証や自由度に差が！代理店のメリットとフランチャイズとの違い

代理店とフランチャイズを、混同されている方が多いのですが、その違いをフランチャイズ、代理店それぞれのメリット、デメリットと合わせて説明します。

代理店のメリットは、フランチャイズで発生する売上から徴収される、ロイヤリティという制度がありません。そのため、利益をそのまま収益にすることが可能なのです。また、フランチャイズでは経営ノウハウが提供されるというメリットがありますが、代理店では経営ノウハウを提供してもらえないという、デメリットがあります。

また、代理店では他社との契約が可能で、複数商品を販売することができるのです。そして、販売スタイルにも制限がないので、自由に販売できるメリットがあります。しかし、フランチャイズでは、決められた方法での販売を義務付けられているなどの縛りが多いというデメリットがあるのです。

このように、代理店とフランチャイズでの違いは、売上に対するロイヤリティ制度、販売スタイルに自由があるという違いが大きいのではないでしょうか。自分がどちらに向いているか悩んだときは、自由に販売するスタイルがいいのか、きっちりしたシステムの中で、決められたとおりに動いて販売スタイルがいいのかを基準に考えてみましょう。

3.経営者としての考えが必要！代理店経営のポイント

代理店経営を成功させるためには、委託を受ける企業の商品にどれだけの強みがあり、弱みはなんであるかの把握が重要になってきます。その商品が売れるものなのか、しっかり把握しなければ、販売するための戦略を立てることもできません。さらに、今後販路の拡大を狙うことが可能なのかの見極めも大切になります。

また、フランチャイズと違い、代理店の場合は、企業からのサポートが手薄です。そのため、企業がどの程度サポートしてくれるのかを事前に確認する必要があります。したがって、あまり代理店の経験がない人は、全くサポートがないという企業とは、取引を控えた方がよいでしょう。

そして、販売スタイルの自由度が高い代理店の場合、企業からは販売に対して一任するということがあります。それは、代理店にとっては、メリットになるのです。しかし、疑問や困りごとが発生したときは、代理店の相談にしっかり耳を傾けてくれる企業を選択するようにしましょう。

販売するにあたって、新製品や製品仕様の情報というものは重要になります。企業と代理店がその情報を共有してもらえるのかということも、しっかり確認した上で、企業を選択するようにしましょう。企業を選択できるという代理店のメリットを活かせば、失敗することもなくなるでしょう。

4.まとめ

代理店経営は、企業の商品を代理で販売する仕事です。代理店を募集している企業の業種はさまざまで、代理店を常時募集しているサイトもあるので参考にしてみてください。このようなサイトから自分にあった企業を選択することができるのも、代理店のメリットのひとつでしょう。

企業選択をするときは、経営者目線でサポートが薄い代理店と契約するときに、最大限サポートしてもらえるよう交渉する必要があります。また、代理店の経営は、販売する商品の強みや弱みを把握し、販売商品としての需要があるかの見極めが必要になることが多いです。

そのため、代理店経営は販売商品の選択、企業とのサポート交渉など、販売開始前は経営者の感覚が問われてきます。しかし、販売をはじめると自由度が高く、ロイヤリティがないので、将来的には非常に期待が持てます。

ここまで代理店について解説してきましたが、代理店販売をおこなうときには、サポートが手薄なことや、販売スタイルの自由度が高いことがメリットやデメリットになります。その形態に不安がある方は、サポートが手厚く、決められた販売方法で販売していくシステムのフランチャイズで開業することをおすすめします。ここまでの内容を参考に検討してみてください。

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