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自転車操業に陥る原因とエンドレスな借金ループから抜け出すためにできること

最終更新日:2023年11月10日

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自転車操業に陥る原因

自転車操業で経営が苦しい状態に陥ってしまうことがあります。これは自営業者なら誰もが陥る可能性があることで、現在進行形で悩んでいる方も多いことでしょう。

そこで本記事では、自転車操業に陥る原因とエンドレスな借金ループから抜け出すためにできることを解説します。自転車操業でしんどい思いをされている経営者の助けになれば幸いです。

働けども働けども借金が減らない…

自転車操業に陥ると、頑張って働いているのに一向に経営が楽にならない状態になってしまいます。働けども働けども借金が減らないという辛い状況になると、自営業を続けていくのがしんどくなってきますよね。

自転車操業に陥って無理して働き続けると体調を崩してしまうかもしれません。特に一人で事業を営んでいる自営業者は自分が働けなくなると収入が途絶えてしまうため、自転車操業は常にリスクと隣り合わせの状態と言えます。

自転車操業に陥らないように、また自転車操業から抜け出すために何をすべきかを学んでおきましょう。

自転車操業に陥る原因

資金繰りの悪化は自転車操業の大きな原因です。どんぶり勘定で経営をしていると、収益があっても無駄な出費のせいで自転車操業に陥ってしまいます。

どんぶり勘定は中小企業の経営者がやってしまいがちな失敗です。自転車操業から脱出するには、収支を計算して正しく資金繰りを管理しなければなりません。

お金の管理は経営者の仕事ですので、最低でも財務諸表を読めるていどの簿記の知識を身につけておきましょう。

また、売上を増やそうと借り入れをして無理な投資をすると自転車操業に陥る危険があります。投資に見合うだけの収益を得られればいいのですが、思うように収益が得られなかった時のことも考えておかなければなりません。

たとえば土地を買って店舗を増やすのと、店舗を借りて店舗を増やすのでは投資資金が全然違います。確実な収益が見込めて、かつ長期で収益を得られるのならば土地を買った方がよいかもしれませんが、資金に余裕がない状態では無理しない方がよいでしょう。

そうした無理な投資も自転車操業に陥る原因となります。

自転車操業から抜け出すためにできること

自転車操業

自転車創業から抜け出すには、資金繰りを見直す必要があります。経営に負担になる設備投資をしていないか、売掛金が溜まっていないか、無駄なコストはないかなど、ひとつひとつ見直していけば改善点が見えてくることでしょう。

売上が好調でも売掛金が多くなってくると、支払いに追われて自転車操業に陥ってしまいます。支払いが滞っている売掛金は早期に回収し、取引先の経営状態が悪化しているなら取引自体を見直した方がいいかもしれません。

理想的なのは売掛金の入金は早く、買掛金の支払いまでの期間は長くすることです。毎月買掛金の支払いに四苦八苦している自転車操業の状態であれば、売掛金を早く回収できないか、買掛金の支払い期間を長くできないか見直してみてください。

万が一売掛金の回収が遅れ、買掛金の支払い期限が迫ってしまった時に備え、手元にキャッシュを多めに残しておくことも必要です。買掛金の支払いのために借り入れをすると自転車操業に陥ってしまう恐れがあるので、できるだけ余剰資金を残しておきましょう。

コストに関しては、人件費が大きな負担になっているかと思います。自社ではコストがかかりすぎる部門はアウトソーシングに切り替えたり、RPA(ロボットによる業務自動化)にホワイトカラー(事務労働)にかかるコストを削減したりする方法も検討してみてください。

RPAはプログラミング知識が必要ないため、プログラマやエンジニアでなくとも扱えます。テクノロジーやAIと聞くと難しい印象を受けるかと思いますが、最近のツールは使いやすいように作られているのでITが苦手な方でも心配ありません。

そうしたツールを積極的に活用することは競合店と差をつけることにもつながるので、先入観を持たずに検討してみてください。

自転車操業の原因を解明して改善策を投じよう

自転車操業に陥るのには必ず原因があります。原因を突き止めないことには、いつまで経っても苦しい自転車操業から抜け出せません。

本文で解説したように資金繰りの悪化が自転車操業の大きな原因となっているので、まずは資金繰りを見直してみてください。経営を圧迫している原因が分かれば何をすべきかが分かるはずです。

売掛金と買掛金のサイクルを改善するだけで自転車操業は随分改善されると思うので、まずはそこから着手してみるのがよいでしょう。売掛金を放置している、どんぶり勘定で収支を管理しているということに心当たりがある経営者は、この機会にお金の管理の仕方を見直してみてください。

おわりに

「頑張って働いているのに…」と嘆くのではなく、自転車操業の原因を突き止め、どうすれば改善できるかを考えることが大事です。無理して働いて体調を崩してしまうと自転車操業すら維持できなくなるので、最悪の状態になる前に改善策を投じましょう。

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