最終更新日:2023年11月3日
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独立開業は自分が事業主になり、自分のやりたいことをできるという夢があります。その反面、事業で大きく失敗すると借金を背負ってしまうリスクが伴います。一時的なブームに乗って起業を失敗してしまわないために、起業の失敗するケースを紹介します。
一時のブームに乗ってどんどん店舗を増やしたり拡大していくのは非常に危険です。ブームの時はどんどんお客さんが来て手が回らないぐらい忙しくなるので、収益を伸ばすため、お客さんを逃さないために店舗を増やしたくなります。経営者の心理として、お客さんを逃すのはもったいないと考えてしまい、これだけ集客できるならお店の数を増やせば何とかなると考えてしまいます。しかし、ブームが去ると客足が遠退き、売上も一気に落ちてしまいます。
一番怖いのは契約期間の縛りがあるショッピングモールなどに出店し、退去を希望しても残りの契約期間の賃貸料を支払わなければならなくなるケースです。ブームの時はまだまだ売上を伸ばせると考えてしまいますが、ブームは一時的なものなので、すぐに熱が冷めてしまいます。都心は家賃が高いので、増やすなら家賃の安い地方にするなど、店舗を増やす際は勢いではなく、ブームが去った時のことも考えなければなりません。
一時的なブームなのか、将来性がある事業なのかを見極めることは、起業する上で非常に重要です。一時的なブームと判断したら無理して店舗を増やさずできる範囲で収益をあげ、次の事業の資金にするのも戦略のひとつです。新しいブームはすぐに登場するので、今のブームは過去になり、また再燃する可能性は低く、再びブームになるのは数年後、あるいは10年以上後になります。
今は需要がそこそこでも、これから需要が伸びていく可能性が高い事業なら、今から顧客を広げて市場のシェアを獲得していけば、将来利益が伸びていくことでしょう。将来性があるかどうかは市場調査を行い、情報収集をすることが不可欠で、これを怠ると勢いで起業して失敗したり、一時のブームに乗ってリスクを高めてしまいかねません。失敗しないためには、面倒でも市場調査・分析をする努力はするべきです。
一時のブームに乗って店舗をどんどん増やしたり、特定の条件、環境が整った今だけ需要が伸びていることに気づかず、売上をさらに伸ばすために無計画に事業を拡大することはおすすめできません。計画性がない事業は失敗する可能性が高く、大きな借金を背負ってしまうと次の事業に切り替えるのも困難になります。
事業は将来を見据えた計画を立てることが必須であり、計画性が欠けていると自覚している場合、厳しい言い方になりますが、起業には向いていないと言えます。逆に言えばきちんと計画を立てることができ、一時のブームに流されず冷静に判断できるのであれば、優秀な経営者になることができるでしょう。
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