最終更新日:2023年11月3日
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【プロフィール】
吉本和靖さん ご夫婦(旦那様 53歳)
オートバイクの製造という異業種から、ご夫婦で介護福祉系の資格を取り、それを活かし、この配食サービスという世界に飛び込み、日々工夫しながら5年続けていらっしゃいます。
前職は、父の跡を継いで自営でオートレースの車体の製造業をしていました。特殊な仕事なので、全国で2社くらいしか請け負っていなくて、1人でできる仕事ではなかったので、とにかく人材確保が大変でした。その点で先のことを考えて、他に何か一般の仕事に移りたいと思い探し始めたところ、ちょうど、妻がデイサービスの相談員のアルバイトをしていて、これからニーズが高くなる業界と聞いていたので、挑戦してみようかなと思ったのがきっかけですね。
最初は、インターネットでフランチャイズの情報を収集していて、介護福祉関係で見ていたんですが、資金的に大きな額は難しいと思った時に、シルバーライフさんは低資金で始められるのでリスクが少ないと資料を見てわかり、選ぼうと思いました。そこで説明会に参加させてもらった際に、社長と面接のような形でお話した際に、この人なら任せられると、社長自ら私を選んでいただきまして、加盟を決めました。
不安はありましたね。2週間ほどの研修を受ける際に、営業職をしたことがなかったので、最初はすごく緊張しました。でも、妻がもともと福祉の勉強をしており私よりノウハウはあったので、アドバイスをもらいながら、2人で一緒に研修に参加して事業のことを覚えました。また、もともと事業者としてやっていたので、資金面ではある程度余裕を持って、半年は家族や子どもの進学に迷惑をかけない範囲で進めようとは思っていました。
前職でもともと商工会の青年部に入っていたんですよ。そこから市の関係者と繋がりもあり、どうすれば指定業者などの定期的なお仕事をもらえるか、わかっていましたので、最初の頃は、指定業者になるために、いろいろな情報や繋がりを使って一生懸命足を運びました。最初は小さなエリアで数十件ほどのお仕事をいただいて、そこから実績を積んで、5年で市の指定業者になりまして、今では大口のお仕事を複数いただけるようになりました。
以前は、バイクの世界で、何万、何十万円単位のやりとりだったんですが、急に何百円のやりとりになり、また、お弁当は生ものなので、バイクのパーツのように在庫で取っておけるような商材ではないため、細かい単位で考えていかなければいけないんですよね。そこに慣れるまでが大変でした。
あとは、人材確保と管理に苦労していますね。中のお弁当を詰める作業は女性スタッフが担当しているので、そこは割と人を集めやすいんですが、うちが担当している地域が駅の周辺で車が停められないため、配達スタッフはオートバイクに特化した配達になり、長く続けられる人が少なくて人の入れ替わりは多く苦労しています。中のスタッフ管理は妻が、配達スタッフの管理は私が行っています。
そうですね、妻ありきですね。中のスタッフは女性が多いので、女性同士で管理しやすいというのもあって、妻に任せています。配達回りは、スタッフがいない時期など私が代わりに行くこともあるので、私が管理していますね。100食単位の仕事になると、事務仕事も多くなってきますので、1人じゃ無理ですからね。
始めた頃は、休みは少なかったですね。正直、休みのことばかりを考えていたら、続けていくのは大変かもしれないですね。波に乗るまでは、日曜日も休まず頑張るぞ!という心意気がないと成功するのは難しいですね。あくまでシルバーライフの看板を借りて仕事をしていますので、軌道に乗るまでは365日お弁当を欲している方達のために頑張らなければ!という使命感を持ってやらないとダメだとは思います。
3つほどありますね。ひとつは、店舗でそれぞれカラーがあるんですが、うちが考えたカラーは、ただ黙って運んで終わりではなく、お客様とある程度コミュニケーションを取るようにして配達しています。高齢者の方が多いため、こちらが孫や子どものようにお客様に接していますので、例えば、お弁当が飽きたかなあと思ったとしても、「あの子だからまだ続けようかしら」と、長くて3~4年と続けていただけるお客様が多いです。
二つ目は、私と妻はヘルパーと介護食アドバイザーの資格を持っています。ヘルパーの視点からお客様に対応していますので、普通のお弁当屋さんではなく、福祉の資格と知識があるお店として実績は積んできました。徹底的に安否確認を怠らなかったり、市のケアマネジャーの信頼をもらえたり、そういった口コミで広めていただいたところがあります。
三つ目は、パンフレットを工夫しています。見ても美味しいように、本部では出していないフルーツを添えて、彩りをすごく意識して制作すると、お電話でご注文が増えることがあります。
個人だと限界があるので、前職で事業者をやっていた経験も活かして、来年4月から法人化する予定です。
この業種は、損だなと思ってルールに縛られてガチガチにやっていますと高齢者のお客様にもピリピリが伝わりますので、お客様の気持ちを汲んで、対話しながら、丁寧にお客様に接することが大事です。そうすると自然とお客様は増えていき、長続きすると思います。
「配食のふれ愛」のフランチャイズの詳細は、以下のページでご覧いただけます。
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