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2024/11/23更新

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儲からない「町の本屋さん」が見出した復活への死角

最終更新日:2023年11月3日

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コンビニ、チェーン等の大規模書店が台頭しはじめ、ネットショッピングを含めた新しい書籍流通形態も成熟してくる中で、いわゆる町の本屋さんと呼ばれる小規模な本屋さんが消え始めています。複数の地元書店が大型書店に入れ替われば、坪数も多ければ品揃えも充実してきます。つまり立ち寄るお客さんとしては環境が充実してくることは大きな喜びです。また多くの方が実感していることかもしれませんが、駅前で常に立ち寄っていた本屋さんが消えるのは残念ですし、なんとなく寂しい気がする、という方も多いでしょう。

本屋がない町とは

本屋に恵まれない環境になってしまったある地域では、四方の市町村でも本屋が激減し、本屋のない町では子育てをしたくない、という言葉が多数聞かれる、という話もあります。そんな中で最後の一店として頑張っていた本屋さんも売上げが落ち続け、ついには閉店を決断しても尚最後まで店を救うヒントを探していたそうです。

■文庫フェアが切り札だった
そこで考えたのが文庫フェア、ほとんど窮余の一策として、絶版になりそうな文庫本ばかりを集めた前代未聞のブックフェアを開催したところ、マスコミからの取材効果も手伝ってお客さんが殺到し、それ以来棚を設置して人気は上々、つまり売れない本ばかりを集めたら大繁盛した、というケースですが、一体理由は何か?

■死角はここだ!
成功することはすでに目的ではなかった、そして大方のお客のニーズではなく自分の趣味に変えた、本屋としての原点に立ち戻ることができた、と店主は話しています。考えてみれば今の世の中は自分の考える店構え、ポリシー、嗜好をアピールすることがかなりばからしいという風潮が強いように思えます。世間ではこれが人気、ハイではコレ、という感じで揃えていると、どうしても画一化してしまってネットにお客は急いでしまいます。

本だからできること?

本屋さんだからできることなのかもしれませんが、大型店の影響を受ける業種は他にもたくさんあります。またどの種類でも店自体が「顔無しの店」になってしまい、結果として飽きられてしまう、ならばネット通販がいいだろう、と他の楽しみを探し出す結果に終わってしまいます。

商売は儲けが第一、これは当然のことです。しかし、基本となる交換を介してもっとよいコミュニケーションを創造し、それを持続させることができれば、結果的にもっとよいものに発展していく、ということが言えるかもしれません。

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