開業前に知っておきたいフランチャイズと名板貸しの違い

最終更新日：2023年11月3日

• フランチャイズとは？
• 名板貸とは？
• フランチャイズと名板貸の違い
• フランチャイズに加盟するメリット

フランチャイズとは？

フランチャイズは事業者（フランチャイザー）と加盟店（フランチャイジー）が契約を交わし、商標の利用、商品の販売の権利、経営ノウハウの提供などを行うビジネスの形態です。
加盟店はその業種で経験のあるフランチャイズ本部からノウハウの提供を受けたり、サポートを受けることにより、スムーズに事業を展開することが可能となります。
フランチャイズ本部はこれらの対価として、加盟店から加盟金やロイヤリティーを受け取ります。

加盟店はフランチャイズ本部の社名や店名、ブランド名を使用することを許可されますが、別の店名を用いることもあります。
加盟店がフランチャイズ本部の店名を使用して問題が生じた場合、責任を追わなければならないケースも考えられます。

名板貸とは？

名板貸（ないたがし）は他の事業者が商号の使用して営業することを認めることです。
商号の使用を認める側を名板貸人、商号を使用が認められた側を名義譲受人と呼びます。
名板貸人は名義譲受人と連帯責務を負うことが商法14条で定められており、名義譲受人が行った取引についても責任を負うこととなります。

フランチャイズと名板貸の違い

ここまでの説明から、フランチャイズと名板貸はそれほど違いがないように感じますが、両者には明確な違いがあります。
それは名板貸にはフランチャイズのようなノウハウの提供やサポートがないことです。
名板貸は商号の使用を許可するだけであるため、経営のサポートは行いません。
フランチャイズは必ずしも加盟店が商号を使用するわけではありませんので、その点にも違いがみられます。

フランチャイズに加盟するメリット

フランチャイズでは経験のある事業者から経営や製造などのノウハウを受けることができるため、未経験の業種であっても開業が可能となります。
未経験からスタートし、複数店舗を経営するまで事業を拡大した個人事業主はたくさんいらっしゃいます。

法人の場合は他業種に参入して事業を拡大するため、フランチャイズに加盟してノウハウの提供を受けるケースが多いです。
自社にはないノウハウの提供を受けることができるのは、フランチャイズに加盟する大きなメリットとなります。
個人でも法人でもフランチャイズ本部からノウハウの提供を受けることにより、未経験の業種への参入が可能になり、一から開業するより早く利益を得ることができる可能性が高まります。

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