最終更新日:2023年11月10日
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今や、一部の猫好きたちの間を飛び出して、広く一般的になった猫カフェ。今では海外にまでそのファン層を増やし、猫カフェは日本旅行の目的のひとつにまでなっているといわれています。「自分も、ゆったりとした空間でかわいい猫たちに囲まれながら、自分だけの猫カフェを開いてみたい……」と、猫好きなら夢見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、猫カフェは一般的なカフェとは違う部分も多いのです。今回のコラムでは、猫カフェを経営するときの疑問を解決していきます!
猫カフェを始めるときには何が必要なのか、特別な資格は必要なのか、そして開業資金はどうしたらいいのかなどなどの疑問に、ひとつひとつ解決していきましょう。
猫カフェを経営するときには、資格が必要です。猫カフェを経営するにあたって必要な資格は、店内で調理・製造した飲食物を提供するか、調理・製造はせず既製品の販売にとどめるかで変わってきます。これは、猫たちに会いに行くのがメインの目的であり、飲食がメインの目的ではない猫カフェ独特の部分といえるでしょう。
店内で飲食物を調理・製造しない場合、必要になってくるのは以下の2つです。
資格の取得には、各自治体への申請と事前の取得研修が必要になりますが、経験に応じて取得研修が免除される場合があります。免除の条件は以下の通りです。
・営もうとする第一種動物取扱業の種別と同一種別での半年以上の実務経験
・営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術について1年間以上教育する学校法人やその他の教育機関を卒業している
・営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術を習得していることの証明を得ている
たとえば「ほかの猫カフェやペットショップなどで半年以上の実務経験」「畜産高校や獣医学部、トリマー、訓練士の専門学校などを卒業」した場合は、検定研修を免除することができるのです。「愛玩動物飼養管理士やペットシッターなど、すでに動物取扱責任者資格を含んだ資格を取得」しても検定研修が免除されるので、動物取扱責任者資格を取得するときに免除されるかどうか確認しておくことをおすすめします。また、資格取得時とは別に、資格取得後も年1回以上の継続研修を受講する必要があります。
第一種動物取扱業は、登録申請を各自治体の保健所や愛護センターなどの担当部署へ提出する必要があります。申請には登録料とHPでダウンロードできる指定の申請書書面のほかに、動物取扱業従事の証明書や店舗の見取り図なども必要になります。登録ミスがないように、必要な書類はしっかりと揃えておくようにしましょう。
店内で調理・製造した飲食物を提供する場合は、上記に加えて「食品衛生責任者」「飲食店営業許可」も必要になってきます。また、飲食物の調理・提供に関わらず、店舗を開業する際には「開廃業等届出書」、店舗の収容人数が従業員含め30人を超える場合は「防火管理者」、従業員を雇用するには雇用保険と労災保険、任意で社会保険の加入手続きが必要になります。
次に、店舗物件の確保です。おそらくこれは、猫カフェ開業にあたって最初の難関のひとつになるのではないでしょうか。
生き物である猫を飼育する以上、切っても切れない悩みがトイレのニオイ問題です。日々どうしても出てしまうのが、猫のトイレのニオイと糞尿のゴミです。
しかし猫のトイレのニオイがすると、猫カフェに使う物件のオーナーや近隣のテナントから嫌われます。また、動物の飼育にともない発生するニオイが店舗に染みつくと、建物の原状復帰がしにくくなるので、物件探しのハードルはどうしても上がりがちです。
また猫カフェは、猫たちがストレスを感じることのないようゆとりを持った空間を確保するために、通常の飲食店より席数を抑える必要があります。つまり、店舗面積に対してお客さんの稼働率がどうしても下がってしまうのです。
猫カフェの経営を始めるときは、物件の賃料と店舗の見込み回転数をよく照らし合わせて内装作りを検討しましょう。
じつは、小規模な猫カフェであれば、自宅を改装して開業するという手段もあります。しかし、たとえ自宅を利用するとしても、猫たちが過ごしやすい環境にするためのリフォーム費用がそれなりに必要です。また、まず持ち家があることに加えて、交通の便の良さや駐車場を備えているかどうかなど猫カフェを経営するのに理想的な立地であることも求められます。
そして何より重要なのは、猫カフェで働く猫たちの確保と健康管理です。
猫カフェを経営するときには、ペットショップやブリーダーから猫を買い付けるほか、地域の保護猫たちを犬猫愛護団体のシェルターから引き取って飼育するという方法もあります。猫カフェの経営は動物愛護や地域協力の面からも理想的な手段ですが、元野良の保護猫は病気や寄生虫を持っていることが少なくありません。
ほかの猫たちに感染しないように、事前にしっかり病院にかかって病気の検査やワクチン接種などを済ませておくことが大切です。また、保護猫愛護に力を入れている地域の獣医さんに相談して、治療済みの保護猫を里親仲介を兼ねて預からせてもらうという方法もあります。
また、近年では、猫カフェのフランチャイズも徐々に増えつつあります。物件探しとリフォーム、およびそのために必要になる費用や猫などの悩みを解決するには、フランチャイズも選択肢のひとつとして頭に入れておくといいかもしれません。
通常のカフェと違って猫カフェは、お客様をお迎えするためだけの空間ではなく、猫たちが暮らしていく場所でもあります。つまり、猫たちにとって暮らしやすい環境と、衛生面やニオイに配慮した設備を備える必要があるため、開業資金も通常のカフェに比べてかさみがちです。
ニオイを防止するための換気空調設備は必須ですし、猫用品の洗い場と人の食器などの洗い場、人の手洗い場もそれぞれ別に設置する必要があります。キッチンや食事提供場所に猫が入ってこないように設備設計をすることも大切です。
一般に、通常のカフェを開業するにあたって必要な資金の目安が500~1,000万円程度といわれていますから、猫カフェを開業するにあたっては、そこにもう少し上乗せした額を考えておく必要があるでしょう。
開業資金の調達方法としては、「自己資金」「親族・友人からの借入れ」「日本政策金融公庫からの借入れや自治体の補助金などの公的支援」などが考えられます。融資を利用する場合でも、申請にはある程度の自己資金額と事業計画が必要になってくるので、あらかじめ準備しておきましょう。
また、猫カフェの経営もほとんどの飲食店と同じく、オープン後1年は赤字期間を覚悟しておきましょう。赤字経営の期間を耐えて経営していけるだけの運転資金を確保しておくことが重要です。また、猫は生き物ですから、猫たちの生活費とケガや病気をした場合に備えての医療費も確保しておくことも大切です。
フランチャイズの場合、開業時の資金補助や猫たちの世話、猫の急病や災害など緊急時対応のノウハウ面でもサポートが受けられるので、経営の不安を軽減することができそうです。
2012年の動物愛護法改正により、猫カフェやペットショップなど、動物を展示する店舗の営業時間は夜20時までと定められました。しかし、環境相の諮問機関である中央環境審議会の動物愛護部会により、一定の条件を満たした場合に限って、20時以降も夜22時まで猫カフェで猫たちを働かせることが可能とされています。
20時以降22時まで猫を働かせてもよい条件としては、以下の条件があげられます。
・猫が1歳以上であること
・猫が店舗内(施設の中)を自由に動き回れること
・猫が落ち着ける場所にいつでも行き来ができること
・猫の1日の労働時間は12時間以内にすること
・11歳以上の高齢猫には定期健診を受けさせること
営業時間を遅くに伸ばせば、そのぶん仕事帰りの社会人など、ターゲットにできる客層も増えることになります。猫の快適さを確保するため店舗面積に対して抑えた席数で営業せざるを得ない業態の猫カフェにとっては、経営上ありがたいことです。しかしやはり子猫や高齢の猫や神経質で疲れやすい猫などには、無理のないように個々の体調と性格に応じた対応が必要になることもあるでしょう。
店舗が営業時間を終了しても、猫たちにとっての猫カフェは暮らしの場でもあります。そういった意味では、猫カフェ経営は365日24時間営業と思っていた方がいいかもしれません。
たとえ休業日であっても、生き物である猫たちのエサやりやトイレの世話に休みはありませんし、猫が突然体調を崩すこともありえます。病気でなくても、子猫や年をとった猫は、ほかの猫よりも手をかけて世話をする必要がありますよね。また、急な停電や、台風などの自然災害に見舞われることもあるでしょう。
猫たちが元気でいてくれることが、猫カフェを経営していく上での大前提です。必ず誰かしらが猫たちを見守り、何かあったらすぐ駆け付けられるようスタッフ間でしっかり話し合っておきましょう。猫カフェの経営では、まさかのときの役割分担と日々のシミュレーションをおこなっておくことが大切です。
猫カフェ経営において一番の大敵がトイレのニオイ問題です。解決するには、とにかくこまめなトイレの掃除と常時の換気です。
いくらかわいい猫たちがいても、不快なニオイが充満していてはお客様もくつろげませんし、リピーターも望めないでしょう。また、物件の持ち主や近隣のテナントからの苦情トラブルに発展することも考えられます。しっかり対策をとりましょう。
また、猫カフェを継続して経営していくにあたって、欠かせないのがリピーターの存在です。お客様にリピーターになってもらうには、猫カフェの経営スタイルに対して共感を得ることが大切です。
猫はきれい好きな生き物です。猫が快適に暮らせる空間を作る努力は、猫の健康と店の衛生を保つだけでなく、「この店は猫を大切にしているな」という実感とともに、猫を愛する者同士の共感となってお客様に伝わるのではないでしょうか。
一般的なカフェに比べ、猫カフェの経営では経営条件が絞られることが多いです。また、生き物を扱う仕事だけに必要な資格や申請も多くなりますし、猫たちの世話はたとえ店を閉めたとしても途中でやめることはできないでしょう。
しかし、海外からわざわざ猫カフェを目当てに日本を訪れる方たちもいるほど、熱心でコアな客層とそのニーズとの結びつきには非常に強いものがあります。一般的なカフェと同じく初めのうちは経営に試行錯誤と難航が続くことが予想されますが、猫カフェはそこを乗り越えてでも猫カフェ経営への熱意と猫への愛情をもって続ける価値は大いにあるといえるでしょう。
また、猫カフェをフランチャイズで経営すれば、夢に一歩近づくための手助けとして、開業資金の補助やテナント物件の確保などの相談が受けられます。また、蓄積された店舗運営や猫の飼育ノウハウもシェアしてもらうことができるのです。
猫カフェを経営していくのは不安だなと感じるのであれば、フランチャイズへの加盟を検討してみるのも1つの手ではないでしょうか。
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